とんでもないです
「とんでもないです」とは、思いもかけないことです・意外なことですを意味する表現である。
ビジネスシーンでの「とんでもないです」は、目上の人に対する敬語表現として通用しているため、同僚や後輩、友達などに使われることは通常ない。「とんでもないです」は、相手の立場を慮る言い回しとして浸透しているが、年配の人が多い地域、方言が広く用いられている地域などでは、不用意に使用すると違和感を与えてしまうこともある。ビジネスマナーのセミナーや講習会では、敬語 メールの送り方について取り上げる際、相手を不快にさせないために一律で「とんでもないです」を使うのではなく、相手の立場や状況に応じて「有難うございます」「申し訳ありません」と適宜感謝や謝罪の言葉を入れるよう指導が行われることがある。
社長や部長、特に大切な取引先に対しては「とんでもないことでございます」と、「こと」を付け加え、より遜った印象を与える表現もある。「とんでもないです」をどのような場面で用いるか、また他の表現に言い換えるかは、人それぞれの社会経験や習慣、性格などにも影響される。また、会社の方針によって「とんでもないです」を使わないよう命じられることもある。
お車の試乗を希望されていたお客様から急病のため来店できない旨の謝罪のお電話を頂戴し、「とんでもないです。お体をご自愛ください」と返答いたしました。
勤続二十年の記念として新入社員の時からお世話になっていた上司から腕時計を頂けるとは、とんでもないです。
博士の学位も社会経験もなくまだまだ未熟者のこの私が、このような素晴らしい学会へ参加、さらにはプレゼンテーションの機会まで頂けるとは、とんでもないです。光栄に思っています。
勤務先の老人ホームでご利用者様のご家族からねぎらいの言葉とお菓子を頂き、とんでもないです。こちらこそお世話になっております。
今回の社内プロジェクトの成功は私の力だと上司や先輩はお褒めになりますが、とんでもないです。皆さんのご指導の賜物です。
旅行のために長く家を留守にしていたご近所の方が帰宅後に挨拶に来られましたが、とんでもないです。お互い様だと思っています。
一年間町内会長を務めた私に多くの住民の方がお礼を言ってくださいますが、とんでもないです。
子どもの小学校のPTA活動でいつもお世話になっている教頭先生に卒業式後の謝恩会でねぎらいの言葉を頂き、とんでもないです。
暮れの忙しい時期にもかかわらず、これほど多くの住民の皆様に募金活動にご協力いただき、とんでもないです。
飛行機の時刻が遅れ予定の商談に間に合わないことを先方から連絡いただいたが、「とんでもないです。弊社従業員一同お越しをお待ちしております。」と答えた。
「とんでもないです」とは・「とんでもないです」の意味
「とんでもないです」とは、思いがけない、意外だといった、想定していなかったことを丁寧に相手に伝える表現である。形容詞の「とんでもない」に丁寧語の「です」が付いた形で文法的に見れば誤用であるが、長い年月をかけ多くの国民の間で認知されており、かつ便利な言い回しであることから、ビジネスや日常生活で問題視されることは少ない。「とんでもないです」は、会社の上司や取引先、顧客など様々な立場の人から「ありがとう」と感謝の言葉をかけられた、或いは謝られた時の返答によく用いられる。学校や習い事の先生から努力や成績を褒められたり、何らかの賞を取ったりした際にも使われる。ビジネス メールでは、「とんでもないです」の表記でなく、「とんでもございません」や「とんでもありません」とよりかしこまった形に変わることもある。ビジネスシーンでの「とんでもないです」は、目上の人に対する敬語表現として通用しているため、同僚や後輩、友達などに使われることは通常ない。「とんでもないです」は、相手の立場を慮る言い回しとして浸透しているが、年配の人が多い地域、方言が広く用いられている地域などでは、不用意に使用すると違和感を与えてしまうこともある。ビジネスマナーのセミナーや講習会では、敬語 メールの送り方について取り上げる際、相手を不快にさせないために一律で「とんでもないです」を使うのではなく、相手の立場や状況に応じて「有難うございます」「申し訳ありません」と適宜感謝や謝罪の言葉を入れるよう指導が行われることがある。
社長や部長、特に大切な取引先に対しては「とんでもないことでございます」と、「こと」を付け加え、より遜った印象を与える表現もある。「とんでもないです」をどのような場面で用いるか、また他の表現に言い換えるかは、人それぞれの社会経験や習慣、性格などにも影響される。また、会社の方針によって「とんでもないです」を使わないよう命じられることもある。
「とんでもないです」の使い方・例文
先日の俳句コンクールにおいて優秀賞を頂けたことについて、先生からお褒めの言葉をいただきましたが、とんでもないです。お車の試乗を希望されていたお客様から急病のため来店できない旨の謝罪のお電話を頂戴し、「とんでもないです。お体をご自愛ください」と返答いたしました。
勤続二十年の記念として新入社員の時からお世話になっていた上司から腕時計を頂けるとは、とんでもないです。
博士の学位も社会経験もなくまだまだ未熟者のこの私が、このような素晴らしい学会へ参加、さらにはプレゼンテーションの機会まで頂けるとは、とんでもないです。光栄に思っています。
勤務先の老人ホームでご利用者様のご家族からねぎらいの言葉とお菓子を頂き、とんでもないです。こちらこそお世話になっております。
今回の社内プロジェクトの成功は私の力だと上司や先輩はお褒めになりますが、とんでもないです。皆さんのご指導の賜物です。
旅行のために長く家を留守にしていたご近所の方が帰宅後に挨拶に来られましたが、とんでもないです。お互い様だと思っています。
一年間町内会長を務めた私に多くの住民の方がお礼を言ってくださいますが、とんでもないです。
子どもの小学校のPTA活動でいつもお世話になっている教頭先生に卒業式後の謝恩会でねぎらいの言葉を頂き、とんでもないです。
暮れの忙しい時期にもかかわらず、これほど多くの住民の皆様に募金活動にご協力いただき、とんでもないです。
飛行機の時刻が遅れ予定の商談に間に合わないことを先方から連絡いただいたが、「とんでもないです。弊社従業員一同お越しをお待ちしております。」と答えた。
とんでもないです
「とんでもないです」とは、「異常」や「並外れた」といった想定外の様子への驚きや「滅相もない」「それほどではない」といった謙遜の意思表明の双方のことを意味する表現。 ビジネスシーンやフォーマルな場面を中心に、カジュアルなコミュニケーションでも使われる表現である。
「とんでもないです」は、形容詞の「とんでもない」に、丁寧語の「です」が接続した言葉である。
もともと「とんでもない」という表現には、下記のようにいくつかの意味や使い方がある。
参考リンク
これからの敬語
なお、形容詞の「とんでもない」は、同じく形容詞である「ありえない」や「えげつない」などと同じように、「とんでもない」で一語となっているため、末尾の「ない」の部分を「ありません」や「ございません」に変えることで、「とんでも【ありません】」や「とんでも【ございません】」とするのは文法的には誤りであるとされている。
これは、「ありえない」を「ありえ【ありません】」「ありえ【ございません】」や、「えげつない」を「えげつ【ありません】」「えげつ【ございません】」とすると日本語としておかしく感じるのと同じである。
ただし、「とんでも【ございません】」という表現については、文化庁の「国語に関する世論調査」(平成25年度実施)にて、「相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現であり,現在では,こうした状況で使うことは問題ないと考えられる」とされている。
参考リンク
文化庁:平成25年度「国語に関する世論調査」 報告書
また、「とんでもない」という語は、予想外のことが起きた場合や常識から大きく外れている場合に使われるなど否定的な意味を持つ言葉であるために、謙遜表現に使われることに違和感を感じる場合もありえる。
あるいは、「とんでもないです」という言い方をさらに丁寧にしようとして、「とんでもありません」や「とんでもございません」などとのように文法的に間違った使われ方がされた場合に、直観的に日本語として違和感を感じることもありえる。
他方で、確実に丁寧に表そうとして「とんでもないことでございます」などの文法的に正しい言い回しをされる方が、むしろ冗長で違和感を感じる場合もあるとされる。
また、立場や役職の上下に関係なく相手と対等な関係であったり、あるいは、立場が上の場合であっても、相手からの賞賛や感謝の気持ちに対して、例えば、「いつもありがとうごさいます」→「とんでもないです」と、へりくだった言い方でコミュニケーションをすることも多い。
さらに、ビジネス上のコミュニケーションだけでなく、一般的な日常会話や友達などのカジュアルな関係でも、「とんでもないです」は日常的に使われることが多い謙遜表現の一つである。
「とんでもないです」は、形容詞の「とんでもない」に、丁寧語の「です」が接続した言葉である。
もともと「とんでもない」という表現には、下記のようにいくつかの意味や使い方がある。
- 想定していないような予想外の出来事が起きたとき。例えば「昨日、【とんでもない】事件が起きた」などの使い方
- 一般常識や習慣などから大きく外れている場合。例えば「彼の営業手法は、【とんでもない】やり方だ」などの使い方
- やんわりと否定しつつ謙遜する場合。例えば「私一人の成果なんて【とんでもないです】。これはチームの成果です」などの使い方
- 強い否定を表す場合。例えば「私が盗んだなんて【とんでもない】!」などの使い方
「とんでもないです」はの文法的な見解
「とんでもないです」は、形容詞の「とんでもない」に、丁寧語の「です」が接続した言葉である。 形容詞に「です」が接続することについては、昭和27年に国語審議会によって、「これまで久しく問題となっていた形容詞の結び方――たとえば,「大きいです」「小さいです」などは,平明・簡素な形として認めてよい。」という見解が示されている。参考リンク
これからの敬語
なお、形容詞の「とんでもない」は、同じく形容詞である「ありえない」や「えげつない」などと同じように、「とんでもない」で一語となっているため、末尾の「ない」の部分を「ありません」や「ございません」に変えることで、「とんでも【ありません】」や「とんでも【ございません】」とするのは文法的には誤りであるとされている。
これは、「ありえない」を「ありえ【ありません】」「ありえ【ございません】」や、「えげつない」を「えげつ【ありません】」「えげつ【ございません】」とすると日本語としておかしく感じるのと同じである。
ただし、「とんでも【ございません】」という表現については、文化庁の「国語に関する世論調査」(平成25年度実施)にて、「相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現であり,現在では,こうした状況で使うことは問題ないと考えられる」とされている。
参考リンク
文化庁:平成25年度「国語に関する世論調査」 報告書
「とんでもないです」の違和感
「とんでもないです」などの、形容詞に「です」が接続した形については、国語審議会が「平明・簡素な形として認めてよい」という見解を示していても、この「形容詞+です」という使い方そのものに違和感を覚える場合がある。また、「とんでもない」という語は、予想外のことが起きた場合や常識から大きく外れている場合に使われるなど否定的な意味を持つ言葉であるために、謙遜表現に使われることに違和感を感じる場合もありえる。
あるいは、「とんでもないです」という言い方をさらに丁寧にしようとして、「とんでもありません」や「とんでもございません」などとのように文法的に間違った使われ方がされた場合に、直観的に日本語として違和感を感じることもありえる。
他方で、確実に丁寧に表そうとして「とんでもないことでございます」などの文法的に正しい言い回しをされる方が、むしろ冗長で違和感を感じる場合もあるとされる。
「とんでもないです」の例文・使い方
例えば、上司から部下に「今回のプロジェクトがうまくいったのは、○○さんのおかげです」など労いの言葉をかけた場合、部下は「とんでもないです」などと謙遜した受け答えがビジネスシーンのコミュニケーションで行われることが多い。また、立場や役職の上下に関係なく相手と対等な関係であったり、あるいは、立場が上の場合であっても、相手からの賞賛や感謝の気持ちに対して、例えば、「いつもありがとうごさいます」→「とんでもないです」と、へりくだった言い方でコミュニケーションをすることも多い。
さらに、ビジネス上のコミュニケーションだけでなく、一般的な日常会話や友達などのカジュアルな関係でも、「とんでもないです」は日常的に使われることが多い謙遜表現の一つである。
- 先輩から仕事ぶりをほめられた場合:「とんでもないです。先輩のご指導のおかげです」
- 上司の仕事を手伝ったことを感謝された場合:「とんでもないです。いつでもおっしゃって下さい」
- 取引先が過失を認めて謝罪してきた場合:「とんでもございません。弊社こそ申し訳ございませんでした。」
「とんでもないです」の敬語・丁寧な言い方
「とんでもないです」を敬語として丁寧に表現する場合、一般的には「とんでもありません」や「とんでもございません」などが日常的に用いられることがある。 ただしこれらは慣習的に使われる言葉であるものの文法的には誤りとされており、文法的に正しく丁寧に表現すると「とんでもないことでございます」となる。「とんでもないです」の言い換え・類語・別の言い方
「とんでもないです」の類語(別の言い方)としては下記などがある。- より強く謙遜し、やんわり否定する場合:「滅相もございません」「滅相もないです」
- 否定はしないものの、より恐れ多い気持ちを表す場合:「恐縮でございます」「恐れ入ります」
- 否定せずにむしろ感謝を表明する場合:「光栄でございます」「光栄に存じます」
相手から謝られた場合に「とんでもないです」は使ってよいか?
相手から謝られた場合について、「とんでもないです」を使うこと自体に問題はない。 もし、相手が顧客や上司など目上の立場の場合、より丁寧に「とんでもないことでございます」などと言うことも可能である。「とんでもないです」の英訳・英語表現
相手から感謝をされた場合などに、日本語でいう「とんでもないです」に相当する英語表現としては、「Don’t mention it.」や「You’re welcome.」などがある。「いえいえ とんでもないです」の意味
「いえいえ とんでもないです」という場合、否定を表す「いえいえ」と謙遜表現としての「とんでもないです」が一文となっているが、この場合の「いえいえ」は否定を強める意図ではなく、一般的には感嘆詞として使われている。「ありがとう とんでもないです」の意味
「ありがとう とんでもないです」という場合、手前の内容を受けて相手に「ありがとう」と感謝の意を表明しつつ、同時に「とんでもないです」と謙遜する際に用いられる。とんでもないです
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