その他、原作での登場人物
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「ルパン三世」の記事における「その他、原作での登場人物」の解説
明智小五郎(第1話) 年老いた名探偵。 ルパンも頭が上がらないのか、明智の「顔を立てる」といい、銭形警部にやすやすと捕まった。 アニメのパイロットフィルムにも登場している。 男爵先生(第5話) ヤクザの世界を牛耳り、暗黒街の帝王を目指す男。 奇病を持ち、時々手の甲に赤い輪が現れ、その場から姿を消す。宿敵ルパンによって正体を見破られて倒される。 辻真先『小説!!!ルパン三世』では、ルパンが「犯罪にかけてはおれ以上の天才かもしれない」というほどの悪人で、様々な悪党に計画を貸す、知的で芸術家然とした犯罪者。作中では、奇病の原因は、後述する白乾児の催眠暗示によるもの。 古郎志(ころし)先生(第5話) ルパンによって男爵先生暗殺を依頼された隻眼の殺し屋。 長髪の袴姿で、石川五ェ門に似た風貌だが、武器は拳銃。男爵先生の仕掛けた罠によって殺されるが、死の間際にルパンから男爵先生の正体を聞かされる。 白乾児(パイカル) 第7話「魔術師」で登場。通称「暗黒街の魔術師」。指から火炎を放射し、空中を歩き、どんな銃弾や衝撃にも耐えられるという能力を持つ男。 ルパンを圧倒するものの、ルパン(とそのおかかえ科学者)にその原理を解明され、同じ方法で勝負に敗れる。「同じ女とは三度までしか付き合わない」主義。 第17話では妻(辻真先の小説版では妹)が登場してルパンに復讐を仕掛けた。なお、名前の由来は実在する中国酒であり、アニメ版ではルパンに「酔っ払っちまいそうな名前」と言われている。後のエピソードに「ラオチュウ」という名の弟が登場する予定もあった。 辻の小説では、漫画同様の設定であるが、全5章を通してルパンの宿敵として対峙する。催眠術や変装も得意としている。 フウテン探偵(第8-10話) 女性。 第8話ではルパンの盗みの方法を見破り、第9話では「悪党的頭脳」を持つ男にさらわれ、第10話ではかつて所属していたギャング組織に狙われる。 探偵らしさは全くない(しかし第8話では、見事な推理力を披露している)、とぼけたキャラクター。作中名前は一度も登場せず、「フウテン君」とルパンが呼称するのみ。 ルパン一世 第37話「ルパン三世とアルセーヌ・ルパンの対決」、最終話「さらば愛しきルパン!」に登場。 心臓の病気でルパン三世の少年時代に死に、その後ルパン三世は「盗術」という本を遺産に受け取る。ルパン三世のことは「三世」と呼ぶ。 ルパン二世 第11話「健在ルパン帝国」、第40話「ジャリ」、最終話に登場。 ルパン帝国を一代で築き上げたもののクーデターによって殺される(しかし最終話には同じく死んだはずの一世とともに登場している)。三世の少年時代、彼は懲役刑に服しており、息子に生存を隠していた。後に釈放され再会した際も正体は最後まで明かさなかった。 ルパン帝国 ルパン帝国は2か所あり、一つは第11話「健在ルパン帝国」の二世によって作られたルパン帝国。 作者モンキー・パンチが助手として働いていた「浜中診療所」があることから、場所は北海道のようである。もう一つは、第91話「我が盗争(その1)」から最終話に登場するルパン帝国。こちらは先祖代々伝わる島である。 ルパンの部下たち ルパンにはいつも次元や五ェ門などの仲間しかいない、というイメージがあるが、ルパンには地下組織があり、多くの部下を持つ設定である。もっとも描かれることは極端に少ない。 最終話までに登場した部下をここにまとめる。贋ルパン(第4話) 女(第5話) おかかえ科学者(第7話) ハンマーの岩鉄 - 九州支部所属(第19話) 風の三太夫 - 四国支部所属(第19話) 峰不二子 - 北海道支部属(第19話) 科学者、見張り - 墓地地下アジト(第16話) 建設現場主任(第16話) 逮捕された1967人(第22話) G(第50話) K(第50話) 船員(第70話) ヤング・愚造(第67話) 暴力や堕落を若者に勧める不死身の男。ダイナマイトで吹っ飛ばしても死なず、最後はルパンも素性について探ることを諦めた。 鬼土(第71話) ルパンの友人、しかし正体はネズミ一族の一人。催眠術の使い手。 3年前に次元の兄貴(兄貴分か実の兄かは不明)を殺害し、メキシコに高飛びしていた。次元とルパンを殺そうとしたが、ルパンとの対決に敗れる。 ヤングアイランドの学生たち(第73・74話) シバをリーダーとする大学生の反体制組織。メンバーに土佐、古利、不二子など。 大学封鎖に反対し、権力者が地位をあけ渡すことを要求。小型爆弾を呑みこんだ学生を東京に送り込んだ。 クリフ・不私刑(フリンチ) 第75話「私を愛したルパン」登場。警察訓練所所長。年齢25歳。 「武芸百般 全国一流の二十四大学の学位をとり 医者で 化学はもとより 逮捕術 殺人術の第一人者(本文より)」。銭形警部の仲間。部下に峰不二子がいる。 魔毛 狂介(まもう きょうすけ) 第83話「能ある悪党は牙をかくす(その3)」に登場。2854年2月30日生まれの未来人で、タイムマシンを開発した科学者。 ルパン三十三世(初出ではルパン十三世)に父親を殺されたことから、その復讐のためルパン三世を消そうとして現代に現れた。しかしタイムマシンの操縦には難があるらしく、一度行き先を間違えて少年時代(初出では昭和30年、現行の単行本では昭和58年)の石川五ェ門のもとに現れている(その際、自分のことを記した2875年発行の本を五ェ門のもとに忘れており、その本が存在することでルパンたちはタイムマシンの存在を認めざるを得なくなる)。ルパンの祖先を殺してルパンの存在を抹消すると宣言し、ルパンを心から震え上がらせたが、結局はルパンの策にはまり、最後はルパンたちに殺される。 アニメでは以下に登場している。それぞれ担当した声優が異なり、併記する。ルパン三世 (TV第1シリーズ)第13話「タイムマシンに気をつけろ!」 - 家弓家正 ルパン三世 霧のエリューシヴ - 中村獅童 ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE - 台詞なし ルパン三世 ルパンは今も燃えているか? - 村治学 犯罪秘密警察の男女二人(第89・90話) ルパン三世に対する憎しみを植えつけようと、ルパンに化けた銭形が暴行を加える。女は峰不二子である。 大統領(第91-93話) どの領土にも属さない無人島(ルパン帝国)を発見し、国連公認のうえ大統領になった男。秘書は峰不二子。 パンドラ(最終話) 秘密報道組織・パンドラ。最終話にその一味が登場。 峰不二子に変装してルパン帝国へ潜入する。帝国の秘密を盗まれたルパン達は、「しばらく彼らの活躍を見てみよう」と帝国を破棄して去っていく。ルパン終了後に連載され、双葉社パワァ・コミックスより単行本全1巻が出ていた(現在絶版)。最終回以外にルパンとの絡みはない。 ネズミ一族 第31話「鼠は死してシッポを残す」より断続的に登場。 続編『新ルパン三世』にも登場した組織。しかし、その詳細やルパンとの決着は描かれず、うやむやのままに消える。一味はさまざまなところにいて、ルパンたちを狙ってくる。 『ルパン小僧』では、その子供であるルパン小僧(ルパン四世)の敵対組織として登場。父親の場所を聞いたり、ルパン小僧を殺そうとしたり、盗んだ宝を横取りしようとしたりしている。
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