効用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 22:29 UTC 版)
他概念との関係
便益
便益(英: benefits)は効用の金銭的表現である[12]。すなわち消費者が財を消費して得られる主観的な満足を金銭換算して表現した値である。しばしば支払意志額をもって表現される。
費用便益分析では効用と費用を定量比較するために、効用を便益で表現(=貨幣表現)したうえで費用との比較をおこなう。
参考文献
- 神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社、2014年。ISBN 9784535557567。
- 奥野正寛『ミクロ経済学』東京大学出版会、2008年。ISBN 978-4130421270。
- 奥野正寛; 鈴村興太郎『ミクロ経済学』 1巻、岩波書店〈岩波モダンエコノミックス〉、1985年。ISBN 4000043218。
- 蓼沼宏一『幸せのための経済学: 効率と衡平の考え方』岩波書店〈岩波ジュニア新書(知の航海シリーズ)〉、2011年。ISBN 978-4-00-500688-5。
- ^ "効用". 大辞泉, 大辞林, 世界大百科事典, ブリタニカ国際大百科事典. コトバンクより2018年5月13日閲覧。
- ^ 神取 2014, p. 14.
- ^ 奥野 & 鈴村 1985, pp. 151–155.
- ^ a b c “Von Neumann-Morganstern Expected Utility Theory”. EconPort. Experimental Economics Center. 2018年5月13日閲覧。
- ^ Nicolas Bernoulli Richard J. Pulskamp訳 (2013-01-01) [1713], “Correspondence of Nicolas Bernoulli concerning the St. Petersburg Game”, Essay d’Analysis, オリジナルの2015-05-01時点におけるアーカイブ。 2016年5月30日閲覧。
- ^ Martin, Robert (2013年6月17日). “The St. Petersburg Paradox”. Stanford Encyclopedia of Philosophy. Metaphysics Research Lab, Stanford University. 2016年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月30日閲覧。
- ^ 蓼沼 2011, pp. 58–61.
- ^ 蓼沼 2011, pp. 136–140.
- ^ 蓼沼 2011, p. 106.
- ^ "効用価値説". 大辞泉, 大辞林, 世界大百科事典. コトバンクより2018年5月13日閲覧。
- ^ "主観価値説". 大辞泉, 大辞林, 日本大百科全書. コトバンクより2018年5月13日閲覧。
- ^ 寺脇 拓. “環境経済論/環境経済学Ⅱ 第2部 第3章 分析道具:便益と費用” (PDF). 立命館大学. p. 4. 2022年1月26日閲覧。 “便益(benefits,金銭評価された効用の増分)”
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