リットル 倍量・分量単位

リットル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/25 06:21 UTC 版)

倍量・分量単位

豆類の販売にデシリットルが用いられている。
倍量 名称 記号 SI単位 分量 名称 記号 SI単位
100 L リットル L 103 cm3  
101 L デカリットル daL 104 cm3 10−1 L デシリットル dL 102 cm3
102 L ヘクトリットル hL 105 cm3 10−2 L センチリットル cL 101 cm3
103 L キロリットル kL 1 m3 10−3 L ミリリットル mL 1 cm3
106 L メガリットル ML 103 m3 10−6 L マイクロリットル µL 1 mm3
109 L ギガリットル GL 106 m3 10−9 L ナノリットル nL 106 µm3
1012 L テラリットル TL 1 km3 10−12 L ピコリットル pL 103 µm3
1015 L ペタリットル PL 103 km3 10−15 L フェムトリットル fL 1 µm3
1018 L エクサリットル EL 106 km3 10−18 L アトリットル aL 106 nm3
1021 L ゼタリットル ZL 1 Mm3 10−21 L ゼプトリットル zL 103 nm3
1024 L ヨタリットル YL 103 Mm3 10−24 L ヨクトリットル yL 1 nm3

分量単位としては、日本の日常生活では1000分の1リットルであるミリリットル (mL) がよく使われ、これは、立方センチメートル (cm3) に等しい。この二者は混用されることもあるが、製品の種別や場合によっては片方のみがもっぱら使われる。液状の医薬品化粧品,調理のレシピではミリリットルが用いられ、内燃機関の容積を細かく記述する際は立方センチメートルが用いられる(大まかに記述する際はリットルを用いる)。なお、立方センチメートル (cm3) のことを cc(立方センチメートルフランス語: centimètre cubeの略)とも表記することがあるが、SIでは使用を認めておらず、いくつかの理由から、使わないほうがよい(「立方センチメートル#cc」を参照)。

日本では、10分の1リットルであるデシリットル (dL) を小学校で学ぶが、日常での使用頻度は少ない。この単位は、主として豆や穀類を小売りする際に用いられている[注 3]計量法の施行により、従来使われてきた尺貫法ベースの計量単位が商取引に使えなくなったため、1(約 1.8039 デシリットル)に比較的近い2デシリットルを販売の基準としている(写真参照)。また、血糖値の単位として mg/dL(ミリグラム毎デシリットル)が用いられる。一方、ヨーロッパでは100分の1リットル (10 cm3) であるセンチリットル (cL) が、飲料の容量などによく使われる。

生化学塗装印刷など微量の液体を扱う分野では、マイクロリットル (µL)、ナノリットル (nL)、ピコリットル (pL)、フェムトリットル (fL)、アトリットル (aL) も使われる。立方ミリメートル (mm3)、立方マイクロメートル (µm3) 等は、単位の間が9桁も開いていて使いづらいからである。これより小さなSI接頭辞を付けた単位であるゼプトリットル (zL) やヨクトリットル (yL) といった単位も一応は考えられるが、実際に用いられた例はない。

倍量単位としてはリットルの1000倍であるキロリットル (kL) もよく使われ、1立方メートル (m3) に等しい。これより大きなSI接頭辞をつけることも許されているが、実用上メガリットル (ML) 以上はほとんど使われない。また10倍および100倍を表すSI接頭辞であるデカおよびヘクトを付けた、デカリットル (daL) およびヘクトリットル (hL) といった単位も一応は考えられ、後述のようにこれらを表す和製漢字も作られたが、これらも現実的には用いられていない。

漢字

漢字圏では「立脱耳」や「立突」という漢字が当てられ、日本では「立」と略すようになった。それを使って下記のような国字が作られた。現在ではこれらの表記は計量法上は全く認められていない。

  • 竏 - キロリットル (kL)
  • 竡 - ヘクトリットル (hL)
  • 竍 - デカリットル (daL)
  • 竕 - デシリットル (dL)
  • 竰 - センチリットル (cL)
  • 竓 - ミリリットル (mL)
  • [注 4] - マイクロリットル (µL)

ちなみに、「立米」は「りゅうべい」と読み、立方メートルのことである。

中華人民共和国では、尺斤法が偶然にもほぼ1リットルだったため、尺斤法をメートル法で再定義する際、升を1リットルと定義し、リットルを表すにも升を使うようになった。

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2113 1-3-63 ℓ
ℓ
リットル
U+3395 - ㎕
㎕
マイクロリットル
U+3396 - ㎖
㎖
ミリリットル[注 5]
U+3397 - ㎗
㎗
デシリットル
U+3398 - ㎘
㎘
キロリットル
U+3351 1-13-40 ㍑
㍑
全角リットル

Unicodeには、リットルとその分量・倍量単位を表す上記の文字が収録されている。このうち、文字様記号である ℓ 以外はCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであって、使用は推奨されない[37][38]




  1. ^ 最大密度となる温度は 3.98 °C である。
  2. ^ 手動式タイプライターの一部の機種では、数字「1」のキーを省略し、Lの小文字「l」のキーで代用したものがあったほどである(タイプライター#キーの省略)。
  3. ^ 2005年9月現在。
  4. ^ 「立+少」で組み合わされた字形。
  5. ^ XP以前WindowsにバンドルされているMS明朝およびMSゴシックでは、字形が誤って M (メガリットル)の形になっている。

出典

  1. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 36、『表6 SI単位と併用される非SI単位』
  2. ^ The International System of Units (SI) (フランス語版+英語版) 8th edition 2006 の pp. 124, 130, 142, 146, 150, 151, 152, 159.
  3. ^ The International System of Units (SI) (英語版) 8th edition 2006 の pp. 124, 130, 142, 146, 150, 151, 152, 159.
  4. ^ RELEVANT IMPERIAL UNITS, CORRESPONDING METRIC UNITS AND METRIC EQUIVALENTS The Units of Measurement Regulations 1995, legislation.gov.uk における綴り。metre, litre, tonne となっている。
  5. ^ United States Government Printing Office Style Manual 5. Spelling, p. 82, 最右欄、下から2行目。
  6. ^ Interpretation of the International System of Units (the Metric System of Measurement) for the United States 28433ページの左欄 II. a.
  7. ^ The International System of Units (SI) pp. 32, 39, 51, 55, 60, 61, 69.
  8. ^ The International System of Units (SI), NIST Special Publication 330, 2008 Edition, p.iii, 第3段落。
  9. ^ Interpretation of the International System of Units (the Metric System of Measurement) for the United States 28433ページの左欄 II. b.
  10. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 42、『5.1 単位記号』欄外など、p. 62。
  11. ^ 例えば、JIS Z8000-3 量及び単位-第3部:空間及び時間 p. 7、3-4.b リットル (litre) など。
  12. ^ Guide for the Use of the International System of Units (SI), NIST Special Publication 811, 2008 Edition, NIST, p. 51, 下欄注19 Between 1901 and 1964 the liter was slightly larger (1.000028 dm3); when one uses high-accuracy volume data of that time, this fact must be kept in mind.
  13. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) pp. 54–55、第3回 CGPM、1901年、『リットルの定義についての声明(CR, 38-39)』
  14. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 63、第11回 CGPM、1960年、『立方デシメートルとリットル(CR, 88)』、決議13。
  15. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 64、第12回 CGPM、1964年、『■ リットル(CR, 93)』、決議6。
  16. ^ 計量単位規則 別表第2(第2条関係) 体積・リットルの欄、「l又はL」となっている。
  17. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) pp. 72-73.
    リットルという名称は,国際単位系に含まれるものではないとはいえ,同単位系との一般的併用が認められなければならないことを考慮し,例外的な措置として,単位リットルに対して使用できる記号として,二つの記号 l と L を採用することを決定し,更に,将来二つの記号のうち一つだけを採用するべきであることを考慮し,国際度量衡委員会に二つの記号の使用についての普及状況を追跡させること,それに基づいて,二つのうち一つを排除する可能性についての意見を第18 回国際度量衡総会に提出することを要請する
  18. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 73 欄外の注記。
  19. ^ 『国際単位系(SI)は世界共通のルールです』 (PDF) 、2010年2月、国際単位系 FAQ、「体積を表すリットルの単位記号として ℓ は使えますか。」に対する答えの最後の記述「数字の 1 との混乱を避けることを考えると、大文字の L を推奨します。」
  20. ^ 飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令 別表第2(第2条関係) 1飼料添加物一般の通則、(3)主な計量の単位については、次の記号を用いる。  リットルには「L」を、ミリリットルには「mL」を用いるなどと規定している。
  21. ^ Guide for the Use of the International System of Units (SI) (PDF) , NIST Special Publication 811, 2008 Edition, NIST, p. 8 Table 6. Non-SI units accepted for use with the SI by the CIPM and this Guide, ('b') "Thus, although both l and L are internationally accepted symbols for the liter, to avoid this risk the symbol to be used in the United States is L."
  22. ^ The International System of Units (SI) (PDF) , NIST Special Publication 330, 2008 Edition, p. 32, 注 (f) Editors' note: Since the preferred unit symbol for the liter in the United States is L, only L is given in the table;
  23. ^ United States Government Printing Office Style Manual 2008 (PDF) Abbreviations and Letter Symbols 9.56, pp. 236–237, 249. kL (kiloliter), mL (milliliter) などについても同様である。
  24. ^ Claude Émile Jean-Baptiste Litre (1716–1778) (PDF) reprinted from Chem 13 News, pages 1–3, April 1978
  25. ^ Chemistry International
  26. ^ New Scientist 4 Oct 1984
  27. ^ 小学校学習指導要領解説 算数編 (PDF) p. 41など
  28. ^ 教科書における単位記号の表記について 大日本図書 2011/06/01
  29. ^ 「リットル」の表記を「L」にするなど,単位記号の表記を変更した理由を教えてください。 東京書籍
  30. ^ 教科のQ&A 学校図書 Q2 リットルの単位の表記が大文字の「L」に変わったのはなぜですか?
  31. ^ 山梨県総合教育センター (PDF) (2014年6月2日時点のアーカイブ) p. 10、3 平成23年度使用教科書における計量単位の扱いについて。
  32. ^ 義務教育諸学校教科用図書検定基準 (2009年3月4日文部科学省告示第33号)別表 計量単位の項「(1) 計量単位及びその記号は、「計量法」(平成4年法律第51号)によること。ただし、当該計量単位の中に国際単位系(SI)の単位又はSIと併用される単位がある場合には、原則としてこれによること。 」
  33. ^ 義務教育諸学校教科用図書検定基準全部改正 新旧対照表 別表、計量単位の項
  34. ^ 日本規格協会、7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合 JIS X 0213:2000、付属書7(参考)面区点位置詳説、1.3.7 単位記号a) p.307 「なお、この図形文字の追加は、単位の“リットル”を L (1-3-44, LATIN CAPITAL LETTER L, ラテン大文字L)又は l(ラテン小文字L)の立体又は斜体などで記載することを制限することを意図するものではない。」
  35. ^ Letterlike Symbols (PDF)
  36. ^ Mathmatical Alphanumeric Symbol (PDF)
  37. ^ CJK Compatibility (PDF)” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
  38. ^ The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。


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