NASとは? わかりやすく解説

NAS

別表記:ナス

「NAS」とは、ネットワーク接続して利用する記憶装置意味する表現である。

「NAS」とは・「NAS」の意味

「NAS」とは、「Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)」を略したIT用語で、ネットワークを介してデータアクセスできるHDD意味する表現である。データアクセスする記憶領域としてはHDD共通しているが、「NAS」ではネットワーク経由した接続方法を取るため、HDD違ってUSBケーブルなどで物理的に端末接続する必要がない。NASを選ぶときの要件としては「HDD内蔵型」「RAID機能」「DLNA対応」「DTCP-IPDTCP+対応している」などがあり、条件によって価格やサイズ・データ容量などは様々である。

NASのメーカーとしては「Synologyシノロジー)」「QNAP(キューナップ)」「Asustor(アサスター)」「TerraMaster(テラマスター)」「Buffaloバッファロー)」「I-O DATA(アイ・オー・データ)」などがあり、台湾・中国系の会社が多い。

ファイルサーバーとの違い


ファイルサーバー」もNASと同じくファイル管理広く使用されている。NASはファイル管理特化したストレージとしての側面が強いが、ファイルサーバーパソコンサーバーOS上に構築するソフトウェアであり、OSレベル複雑な設定可能になっているという違いがある。ファイルサーバーではデータ利用ポリシー合わせてセキュリティ設定など細かく行うことができるが、NASでは専門知識がなくても製品設置するだけでファイル共有可能になる、という利用方法想定されている。

NASの機能RAIDとは


RAIDとは、複数HDD仮想的な1台のHDDのように利用する技術のことで、NASの機能実現するうえでの重要なポイントとなっている。HDD書き込み分散方法により分類があり、「RAID0」「RAID1」から「RAID5」「RAID6」などがある。障害発生時修復方法各バージョンにより異なっている。

「NAS」の読み方

「NAS」は、「Network Attached Storageネットワーク接続した記憶装置)」の頭文字取った単語で、「ナス」と読む。

「NAS」の熟語・言い回し

NAS構築とは


NAS構築とは、NASを利用したファイル共有環境構築することである。NAS構築することで、パソコンスマートフォンなど様々な端末からデータアクセスすることができ、同一ネットワーク内にいるユーザー間でファイル共有簡単になる

自宅NASとは


自宅NASとは、家庭内設置してネットワーク接続できるようにしたNASのことである。個人大量データサイズ大きデータを扱う場合に、自宅内にNASを設置することで管理しやすくなるパソコンHDDよりも手軽にデータ管理できるようになり、DropboxGoogleDriveなどクラウドストレージ利用比べて初期費用はかかるもの全体として安価にデータ保持できるまた、NASのファイル管理機能を使うので一覧表示などが見やすくなるデメリットとしてはデータ閲覧ネットワーク経由となるため、既存方法では低速になりやすく、ルーター選定など回線の構築配慮が必要となることが挙げられる

NAS用HDDとは


NAS用HDDとは、NASへ搭載することを前提設計されHDDのことである。デスクトップPC向けHDDなどでは1ユーザーからの接続想定しているが、NAS用HDDでは複数ユーザーデバイスからの接続対応している。また多量データ保存や、恒常的に機器電源入れて稼働することに対応して耐久性高めていることも、NAS用HDD特徴である。NASは必要なときにすぐデータ使えるように電源入れておくため、NAS用HDD寿命短くなりやすい。無人のときにエアコンを切るオフィスでは夏に高温になりやすいが、機器高温になることでNAS用HDD故障早めやすいので温度管理が必要となる。

NAS用osとは


NAS用osとは、NASを動作させるためのOSのことである。無料のNAS用osには、「FreeNAS」「XigmaNAS」「OpenMediaVault」などがある。またWindows Storage ServerもNAS用osであり、法人向けなどの高機能なNASに搭載されている。

Nas

名前 ナスナズ

NAS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 17:49 UTC 版)

NASまたはNas。多くはアクロニムである。




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「NAS」の例文・使い方・用例・文例

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