火星探査車とは? わかりやすく解説

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かせい‐たんさしゃ〔クワセイ‐〕【火星探査車】

読み方:かせいたんさしゃ

火星探査するために使用されるローバーマーズローバー。→ローバー3


マーズ・ローバー

(火星探査車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/23 23:22 UTC 版)

マーズ・エクスプロレーション・ローバーマーズ・パスファインダーのモックアップ

マーズ・ローバー(Mars rover)とは、火星着陸英語版後に火星表面を自動で走行するローバーの総称。日本語では火星探査車とも呼ばれる。

ローバーは着陸地点から移動しないランダーに比べ、いくつかの利点が存在する。例えば、より広い範囲を探査できること、興味深い物体に近寄れること、太陽電池による発電を効率よくするために日当たりのよい場所に移動できること、などである。

火星に着陸して運用に成功したローバーは2021年現在6台のみで、アメリカによるもの5台と中国によるもの1台である。

火星探査車一覧

火星での日没。スピリット撮影

2021年5月までに計8台のローバーが火星に送られた。

マルス2号および3号はソ連によって打ち上げられ、ともに同一設計の「Prop-M」ローバーを搭載していた。4.5kgの機体はランダーとケーブルでつながれており、機体下部の左右に取り付けられたスキー板のようなもので移動する予定だった。しかしマルス2号は地表と激突[1]、3号は着陸から1分と経たずに通信が途絶してしまった[1]

  • 祝融号 - 天問1号に搭載。2020年7月23日、海南省の文昌航天ロケット発射場から長征5号により打ち上げられ、2021年2月10日20時頃 (CST) - 火星周回軌道投入、5月15日午前-火星への軟着陸に成功し、火星表面の気候や土壌などを調査する予定である[5]

以下のローバーは開発が中止された。

以下のローバーは開発中である。

スピリットが撮影したパノラマ写真

火星着陸地点

火星着陸地点(2020年12月16日)

脚注

  1. ^ a b Mars 2 Lander”. NASA NSSDC. 2008年6月25日閲覧。
  2. ^ Boyle, Alan. “Good moves on Mars” (英語). MSNBC. http://cosmiclog.msnbc.msn.com/archive/2010/01/21/2181157.aspx 2010年1月22日閲覧。 
  3. ^ Times, International Business (2010年1月26日). “NASA concedes defeat in effort to free rover” (英語). http://www.ibtimes.com/articles/20100126/nasa-concedes-defeat-effort-free-rover.htm 2010年1月26日閲覧。  {{cite news}}: |first=に無意味な名前が入力されています。 (説明)
  4. ^ Mars Exploration Rover Mission (NASA/JPL)
  5. ^ “中国の火星探査機「天問1号」、打ち上げ成功”. Astro Arts. (2020年7月27日). https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11403_tianwen1 2020年8月2日閲覧。 
  6. ^ “ExoMars Rosalind Franklin: Rover mission delayed until 2022” (英語). BBC News. (2020年3月12日). https://www.bbc.com/news/science-environment-51844030 2021年2月1日閲覧。 

関連項目

外部リンク


火星探査車(パーサヴィアランス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 15:22 UTC 版)

マーズ2020」の記事における「火星探査車(パーサヴィアランス)」の解説

詳細は「パーサヴィアランス」を参照 パーザヴィアランスはキュリオシティデザイン似ているため、キュリオシティ設計チーム助け借りて開発された。火星での探査中に亀裂生じたキュリオシティ車輪デザイン変更されパーサヴィアランス車輪厚く丈夫なアルミとなっている。走行性能上のため車輪直径大きくなり(パーサヴィアランス: 52.5 cmキュリオシティ: 50 cm)、幅はやや狭くなった。車輪滑り止めの溝で覆われており、チタン製のスポークハブ固定されている。パーサヴィアランス重量1025 kg)は、科学機器ペイロード増加と、新たに搭載されサンプル採取設備により、キュリオシティ重量899 kg)よりも14%増加している。サンプル採集設備ロボットアームタレットACAAdaptive Caching Assembly)から構成されるロボットアームは5自由度であり、全長2.1 mである。手先付いたドリルアセンブリー(タレット)との組み合わせにより、サンプル採取したり、分析を行う。タレットにより採取されサンプルローバー内部にある複雑な上のようなシステムACA)へと受け渡されACAサンプルチューブへと詰め検査し密封し格納最終的に火星地表に置く。パーサヴィアランスにはキュリオシティ予備品であった放射性同位体熱電気転換器MMRTG: Multi-Mission Radioisotope Thermoelectric Generator) が用いられており、ローバー電力供給する供給電力探査機打ち上げ時で110Wであり、時間経過するに連れ徐々に低下する2つリチウムイオン電池電源として搭載されており、ローバー使用電力MMRTG供給電力超える際にも活動継続することが出来る。

※この「火星探査車(パーサヴィアランス)」の解説は、「マーズ2020」の解説の一部です。
「火星探査車(パーサヴィアランス)」を含む「マーズ2020」の記事については、「マーズ2020」の概要を参照ください。

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