マーズワン
火星移住計画を進めているオランダの非営利団体、および、同団体が推進する火星移住計画の名称。
マーズワンの計画では、有人宇宙船の打ち上げに先立って、通信衛星を火星に送り、無人探査機を火星の地表に着陸させ、生活に必要な物質の輸送を行うミッションが予定されている。2024年には初の火星移住者となる、男女4人を乗せた宇宙船の打ち上げが行われ、2025年に火星に到着する。当初、火星到着は2023年の予定だったが、計画が2年延期された。2013年現在、計画は「片道旅行」であり、地球に帰還する計画は立てられていない。
マーズワンは、火星移住計画には約60億ドルの予算が必要だとしているが、クラウドファンディングによって資金を募っているほか、プロジェクト全体をテレビ番組としてドキュメンタリー化することにより、テレビ局などからも資金援助を受けている。火星着陸機の開発はロッキード・マーティン社が行う。
2013年に、マーズワンにより第一次火星移住希望者の公募が行われ、世界140か国から20万人以上が申し込んだ。候補者の選定には、インターネット上での投票の結果も反映される。
関連サイト:
Mars One
マーズワン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 07:16 UTC 版)
マーズワン(英: Mars One)は、2025年までに火星に人類初の永住地を作ることを目的にするオランダの民間組織。オランダの実業家バス・ランスドルプ(Bas Lansdorp)[1]に率いられる宇宙飛行計画は2012年に発表され、4人の宇宙飛行士を送る予定[2]。ただしランスドルプ自身は火星移住に参加しない[3]。
- ^ 氏名の日本語表記は、『週刊新潮』記事に基づく。
- ^ a b c d マーズワン公式サイト
- ^ Clark, Nicola (2013年3月8日). “Reality TV for the Red Planet”. The New York Times
- ^ a b c d e f g 「2025年!片道切符!『火星移住』に合格した日本人」『週刊新潮』2014年1月16日号、pp.153 - 155
- ^ a b “Mars One is dead” (英語). engadget (2019年2月11日). 2019年2月13日閲覧。
- ^ 「二度と戻らぬ火星移住、候補に日本人10人も」 読売新聞 2014年1月1日
- ^ a b すし屋開きたい…火星移住、候補に日本人女性も - 読売新聞2015年2月17日
- ^ a b c The Biggest Flaw in Mars One's Business Plan - Discovery News(2013年4月25日)
- ^ “火星への片道旅行、候補者に5日間の選抜試験実施へ”. 時事通信. (2016年6月7日) 2016年6月7日閲覧。
- ^ Roadmap - 公式サイト(英語)2018年7月21日閲覧
- ^ a b c If Mars One makes you skeptical, you might be dead inside—like me - ARS Technica(2013年5月9日)
- ^ Holligan, Anna (19 June 2012). "Can the Dutch do reality TV in space?". BBC.
- ^ NBCニュースの検証記事
- ^ a b c d "A One-Way Ticket to Mars"- The New York Times September 1, 2009.(LAWRENCE M. KRAUSS)。この中では、月への往復にかかる費用を1500億ドルと推計し、火星への往復はその2倍から4倍かかると述べている。
- ^ a b c イスラム教徒の火星行き禁止、「自殺行為」 UAEが宗教令2014年2月26日 CNN
- ^ CNJ (2015年3月18日). “「マーズワンは詐欺」選考に残った物理学者が暴露”. WIRED.jp 2021年3月12日閲覧。
- ^ Dan Vergano (2015年2月23日). “Mars Missions Are A Scam” (英語). BuzzFeed News 2021年3月12日閲覧。
- 1 マーズワンとは
- 2 マーズワンの概要
- 3 批判
- 4 「片道切符」方式の是非
マーズワン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 07:05 UTC 版)
詳細は「マーズワン」を参照 マーズワン(英:Mars One)は2025年までに火星に人類初の永住地を作ることを目的にするオランダの民間非営利団体。オランダの実業家バス・ランスドルプ(Bas Lansdorp)に率いられる宇宙飛行計画は2012年に発表され、4人の宇宙飛行士を送る予定。ただしランスドルプ自身は火星移住に参加しない。 団体(『週刊新潮』記事では「財団」と表記)は、2011年に設立され、ノーベル物理学賞受賞者のヘーラルト・トホーフトも「アンバサダー」として加わっているという。
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