マリナー計画とは? わかりやすく解説

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マリナー‐けいかく〔‐ケイクワク〕【マリナー計画】

読み方:まりなーけいかく

MarinerNASA米国航空宇宙局)の無人惑星探査機による金星火星水星探査計画1962年から1973年にかけ、1号機から10号機まで計10機が打ち上げられた。

[補説] 1・2・510号金星探査目的とし、10号水星探査した。ほかの3・4・67・89号火星探査目的とした。このうち3号ロケットとの切り離し8号打ち上げ失敗した


マリナー計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/21 07:15 UTC 版)

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アトラス・アジェナロケットによるマリナー1号の打ち上げ
(1962年7月22日)

マリナー計画(マリナーけいかく、: Mariner program)は、アメリカ航空宇宙局による無人の惑星探査機を用いた火星金星および水星探査計画である。惑星のフライバイ、周回、およびスイングバイという、人類史上初の試みを成功させた。

打ち上げられた探査機は10機である。計画されていたもののうちマリナー11号および12号はボイジャー計画に引き継がれ、それぞれボイジャー1号および2号となった。

計画名および探査機名の"Mariner"とは英語で「船員」「水夫」を意味する。

マリナー探査機の一覧

マリナー1号・2号

マリナー1号は金星フライバイを目的として打ち上げられたが、打ち上げ後すぐに失敗した。マリナー2号は1号のバックアップとして用意されており、1962年8月27日に打ち上げられた。3ヵ月半の飛行を経てミッションを成功させ、初の惑星フライバイを実現した。

マリナー3号・4号

マリナー3号および4号は火星のフライバイを目的としていた。3号は打ち上げ機先端部の切り離しに失敗した。姉妹機の4号は1964年11月28日に打ち上げられ、初の火星フライバイを成功させた。

マリナー5号

マリナー5号は金星探査を目的とし、1967年6月14日に打ち上げられた。同年10月に到着し、金星大気のラジオ波による観測、金星からの紫外線強度の観測、太陽粒子の採取、および惑星磁気の変動の観測を行った。

マリナー6号・7号

マリナー6号と7号は、同型の探査機を用いた火星探査計画である。マリナー6号は1969年2月24日に、7号は同年3月27日に打ち上げられた。両機は火星の赤道および南半球上空を通過した。

マリナー8号・9号

マリナー8号9号は、ともに火星の地図を作るために計画された探査機である。しかし8号は打ち上げ機の失敗により失われた。姉妹機の9号は1971年5月30日に打ち上げられ、初の火星の人工衛星となった。1971年の11月に火星周回軌道に乗り、火星表面の写真撮影と、赤外線と紫外線による大気の分析を行った。

マリナー10号

マリナー10号は金星および水星の探査を目的とし、1973年11月3日に打ち上げられた。金星でスイングバイを行って軌道を変え、水星に向かった。二つの惑星に接近した初の探査機であり、また水星を訪れた初の(2008年までは唯一の)探査機でもある。

マリナー11号・12号

ボイジャー計画を参照。

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