パイオニア11号とは? わかりやすく解説

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パイオニア11号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 05:23 UTC 版)

パイオニア11号
Pioneer 11
土星の環を探査するパイオニア11号(想像図)
所属 アメリカ航空宇宙局 (NASA)
国際標識番号 1973-019A
カタログ番号 06421
状態 運用終了
目的 木星土星の探査。
観測対象 木星、土星
打上げ機 アトラス・セントールロケット
打上げ日時 1973年4月6日
最接近日 木星 - 1974年12月4日
土星 - 1979年9月1日
通信途絶日 1995年11月
運用終了日 1995年9月30日
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打ち上げ

パイオニア11号英語: Pioneer 11)は、アメリカ航空宇宙局惑星探査機パイオニア計画の一環であり、パイオニア10号の姉妹機である。世界で二番目の木星探査機で、初の土星探査機である。

概要

パイオニア11号は、1973年4月6日ケープカナベラル空軍基地第36発射施設より打ち上げられた。1974年12月4日には木星に最接近し、3万4千キロメートルまで近づいた。その後、木星重力を利用したスイングバイを行い、土星へ向かった。1979年9月1日に土星へ2万1千キロメートルまで接近し、E、F環およびG環を発見している。これらの成果は続くボイジャー計画にとって、大きな参考となった。

なお、探査機は電力の低下から1995年末に太陽から44.7天文単位 (au) の位置で運用が停止された。そのときの速度はおよそ2.5 au/年であった。その速度を維持しているなら2009年には太陽から約79 auの距離にあるということになる。2010年4月現在では太陽から約80.66 au(120.66億キロメートル)の位置にあると推定されている[1]

探査機

探査機に取り付けられた金属板

探査機本体は、パイオニア10号とほぼ同等であり、6角形の形状をしている。直径2.4 mの大型パラボラアンテナを有しており、本体から伸びた3本のブームの先には、プルトニウム238を利用した原子力電池2基と磁力計が取り付けられている。観測機器としては、磁力計の他、赤外線放射計測器、紫外線計測器、放射線計測器、カメラなどである。また、姿勢制御用の小型ロケットとカノープス感知器・太陽感知器が装備されている。

この他、地球外知的生命へ向けたメッセージとして、人類太陽系を描いた金属板が取り付けられている。

脚注

  1. ^ Spacecraft Escaping the Solar System - 現在位置、軌道図

関連項目

外部リンク


パイオニア11号

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土星」の記事における「パイオニア11号」の解説

1979年探査機パイオニア11号は雲の上20,000kmを通過し初め土星接近した解像度低く詳細識別するには至らなかったが、惑星いくつかの衛星画像収めた。また環の調査行い、薄いFリング存在、そして環の暗い空部分太陽に対して位相角 (天体)(英語版)が小さい状態で観察する輝いて見える事を発見した後者は、軽く光散乱性を持つ物質がある事を示す。さらにパイオニア11号はタイタン温度測定した

※この「パイオニア11号」の解説は、「土星」の解説の一部です。
「パイオニア11号」を含む「土星」の記事については、「土星」の概要を参照ください。

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