マルス5号とは? わかりやすく解説

マルス5号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 01:03 UTC 版)

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マルス5号
所属 ソビエト連邦
国際標識番号 1973-049A
カタログ番号 6754
状態 運用終了
目的 火星探査[1]
観測対象 火星
計画の期間 1973年7月25日 - 1974年2月28日
打上げ機 プロトンKブロックD
打上げ日時 1973年7月25日
18時55分48秒(UTC[2]
軌道投入日 1974年2月12日
15時45分(UTC[3]
通信途絶日 1974年2月28日
質量 3,440 kg[4]
周回対象 火星
近点高度 (hp) 1,760 km
遠点高度 (ha) 32,586 km
軌道傾斜角 (i) 35.3°
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マルス5号ロシア語: Марс-5)、3MS No.53Sとしても知られている。火星を探索するために打ち上げられたソビエト連邦の宇宙船。マルス計画の一環として打ち上げられた3MS宇宙船は、1974年に火星の周回軌道に入ったが、数週間後に失敗した[3]

宇宙船

マルス5号は、火星を研究するための一連の機器を搭載していた。カメラに加えて、電波望遠鏡、IR放射計、複数の光度計、偏光計、磁気計、プラズマトラップ、静電分析器、ガンマ線スペクトロメータ、および無線プローブが装備されていた[5]。3台のカメラは、52mmベガ、350mmズルファー、パノラマカメラ[6]

ラヴォーチキンによって製造されたマルス5号は、マルス4号に続いて、1973年に火星に打ち上げられた2つの3MS宇宙船の2番目であった。3MSは、1971年にコスモス419号英語版としても打ち上げられたが、打ち上げの失敗により、地球軌道を離れることができなかった。オービターに加えて、2つの3MP着陸船ミッション、マルス6号英語版マルス7号英語版が1973年の間に開始された。

発射

マルス5号は、バイコヌール宇宙基地81/24から飛行し、上段がブロックDプロトンKキャリアロケットによって打ち上げられた。打ち上げは1973年7月25日の18:55:48UTCに行われ、最初の3つのステージで宇宙船と上段が軌道に配置された後、ブロックDがマルス5号を火星に向かう太陽周回軌道に推進した。

宇宙船は1973年8月3日と1974年2月2日に進路修正操作を実行した[5]

関連項目

脚注

  1. ^ Krebs, Gunter. “Interplanetary Probes”. Gunter's Space Page. 2013年4月12日閲覧。
  2. ^ McDowell, Jonathan. “Launch Log”. Jonathan's Space Page. 2013年4月12日閲覧。
  3. ^ a b Mars 5”. US National Space Science Data Centre. 2013年4月12日閲覧。
  4. ^ Mars 5”. 2018年12月6日閲覧。
  5. ^ a b Siddiqi, Asif A. (2002). “1973”. Deep Space Chronicle: A Chronology of Deep Space and Planetary Probes 1958-2000. Monographs in Aerospace History, No. 24. NASA History Office. pp. 101–106. https://history.nasa.gov/monograph24/1973.pdf 
  6. ^ Harvey, Brian (2007). Russian Planetary Exploration History, Development, Legacy and Prospects. Springer-Praxis. p. 154. ISBN 9780387463438 

マルス5号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/21 17:55 UTC 版)

マルス計画」の記事における「マルス5号」の解説

打上げ日時1973年7月25日18:55:48(UTC) 軌道上重量重量:2270kg 燃料重量:3440kg マルス5号は1974年2月12日15:45(UTC)に火星到着し、高度32555km、軌道傾斜角35.3°、周期24時間53分の楕円軌道投入された。惑星自転とほぼ同期した軌道回りながら、2台の光学テレビカメラ12接近写真撮影した。"Vega"カメラカラーフィルター備えた52mmのレンズ持ち、"Zulfar"カメラオレンジフィルター備えた350mmの望遠レンズを持つ。画像220線のモード伝送されそのうち選択され画像880線か1760線の解像度で再伝送された。マルス5号は中継機加圧状態が失われるまで22周の間、データの収集行なった9日間に渡って、5°N、330°Wから20°S、130°W範囲マリネリス峡谷南部60画像送信した

※この「マルス5号」の解説は、「マルス計画」の解説の一部です。
「マルス5号」を含む「マルス計画」の記事については、「マルス計画」の概要を参照ください。

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