マルス6号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/21 17:55 UTC 版)
マルス6号は1973年8月5日に無事打ち上げられ、プロトンロケットで一度宇宙待機軌道に入り、その後火星遷移軌道に入った。燃料を含めた合計の質量は3260kgで、1974年3月12日に火星に到着した。降下モジュールは火星から4万8000kmのところで切り離された。母船は火星から1600kmのところを通り過ぎた後、太陽周回軌道に入った。降下モジュールは09:05:53(UTC)に5.6km/sで大気圏に突入し、空力ブレーキで600m/sまで減速した後、09:08:32(UTC)にパラシュートを開いた。この間、探査機は情報を収集して地球に送信した。降下モジュールとの通信は、地表と近付いた09:11:05(UTC)に一旦途絶し、この時に逆推進ロケットが点火したか、推定61m/sの速度で地表に衝突したと考えられている。マルス6号は23.90°S、19.42°Wのマルガリティファ・テラと呼ばれる領域に着陸した。着陸時の質量は635kgだった。降下モジュールは通信が途絶するまでの224秒間データを送信したが、集積回路の故障のため、データの多くは判読できなかった。
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