3代目 UWG60型とは? わかりやすく解説

3代目 UWG60型 (2018年 - )

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 03:32 UTC 版)

トヨタ・センチュリー」の記事における「3代目 UWG60型 (2018年 - )」の解説

2017年10月27日から開催された「東京モーターショー2017」で初公開され、2018年6月22日発表同日発売された。2代目販売終了から約1年4か月ぶりに再投入されるとともに21年2か月ぶりのフルモデルチェンジとなった伝統品格守りつつ、「匠の技」を生かしたエクステリアデザインは、あえて傾斜立てた重厚なクォーターピラーにより後席の存在感強調するなど「几帳面」と呼称されるキャラクターライン採用した同時に一目センチュリー分かるデザインでもあり、初代モデルからのアイデンティティー継承している。この代から全車ドアミラー統一された。「几帳面」の表現プレス加工だけで出せないため、最終的に手作業調整している。 ボディサイズ先代比較して全長は+65 mm全幅は+40 mm全高は+30 mmそれぞれ拡大また、ホイールベース65 mm延長されている。ボディカラーの名称は、先代引き続き「和名」が用いられている。イメージカラーの「神威 エターナルブラック」、先代から継続設定される精華 レイディエントシルバーメタリック」、「摩周 シリーンブルーマイカ」、新設定の「飛鳥 ブラッキッシュレッドマイカ」の全4色設定される。(なお、「神威 エターナルブラック」は名称こそ先代と共通だが、新規開発色である。トヨタ現行車種多数設定されているボディカラー)。漆黒感を高める黒染料入りのカラークリアなど7層もの塗装に、研ぎ磨き加えて奥深い艶と輝き追求している。本塗工程含めセンチュリー象徴であるフロントセンターの「鳳凰エンブレム作成等、随所手作業の「匠の技」を取り入れており、塗装時間は1台あたり40時間をかけている。トヨタ塗装基準である「肌ランク」は通常のコンパクトカー3.0程度なのに対しセンチュリー4.5 - 5とされるプラットフォームは、トヨタ最新TNGAではなく4代目レクサスLS」(ロングボディ車)用を新型センチュリー用に最適化させたものを採用ホイールベース数値4輪マルチリンクサスペンション形式も共通となるが、AVS機能電子制御エアサスペンション採用等により、センチュリー伝統乗り心地良さ継承している。 パワートレインには、2段変速リダクション機構THS-II採用したハイブリッドシステムダウンサイジングなされた。エンジン・モーター共に4代目レクサスLS搭載されていた仕様センチュリー専用リファインしており、エンジンにはV型8気筒 5.0 Lの「2UR-FSE」型、モーターには「1KM型」交流同期電動機搭載システム最高出力431 PS317 kW)を発生し先代モデル搭載したV型12気筒5.0 L「1GZ-FE」型のパワースペック:280 PS206 kW)を大幅に上回るパフォーマンス獲得している。また、JC08モード燃料消費率も、先代の7.6 km/Lから13.6 km/L大きく改善され、「2020年度燃費基準+20%」を達成している。2021年4月2030年燃費基準優良車となり、「2030年燃費基準80%達成となった安全面に関して最新予防安全技術採用された。センチュリーでは初採用となる「Toyota Safety Sense」は、プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能衝突回避支援タイプミリ波レーダー単眼カメラ方式)、レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)、レーダークルーズコントロール全車追従機能付)、アダプティブハイビームシステム(アレイ式)の4点構成されており、これらに加えてブラインドスポットモニターBSM)や、リヤクロストラフィックアラート(RCTA)とクリアランスソナー&バックソナー組み合わせた「パーキングサポートアラート(PKSA)」も採用されている。 パワートレインプラットフォーム新開発技術用いなかった理由は、「『センチュリー何があっても絶対に壊れてはいけない』という信念最優先させ、実績信頼性のあるユニット採用したため」である。乗り心地重視したためサスペンション柔らかめ設定になっており、ドライバーには挙動コントロールする技量後部座席人間配慮する意識が必要との意見もある。 内装先代同様に後部座席優先した設計であるが、マッサージ機能の強化オットマン使用して助手席使えるようにするなど細かな部分改良されている。 手付金として100万円が必要であるが、購入意思がなくてもハードカバーカタログ入手することが出来る。 社長豊田章男新車発表の際「センチュリーGRMN仕様作りたい」と話し実際に2018年9月にこれを公道お披露目した。一般的にセンチュリー高所得者ドライバー雇って運転するものといイメージが強いが、豊田はこれを自分ドライブしている。ただし、これは現時点ではあくまで社長専用車であり、市販予定については語られていないほか、スペックについても明らかにされていない。なお、2019年第95回箱根駅伝より大会本部車または会長車として白が投入2019年東京オートサロンでは黒が出品され、同イベント開催され東京国際カスタムカーコンテスト2019優秀賞受賞した2019年9月から導入され御料車「皇9」からベース車がUWG60型に変更された。 2019年11月10日第126代天皇徳仁祝賀御列の儀合わせコーニッシュIII代わるパレードオープンカーベースとして選定された。改造点屋根撤去とCピラー切断シート白色本革とし後部座席若干高くして背もたれ角度25度に固定している他、剛性確保のため車体補強しているとされる予算8000万円とされる2020年には内閣総理大臣専用車として新たに一台内閣府納入された。内閣総理大臣専用車は、現行の20-00」、先代の「50-00」のように原則としてキリ番となっており、内閣府担当者によると「現行の20-00特段の意味無く空いているキリ番あてがった」という。 祝賀御列の儀にてパレードオープンカー仕様車に乗り込む今上天皇雅子皇后2019年11月10日皇居宮殿南車寄にて) 祝賀御列の儀にてパレードオープンカー仕様車に乗る今上天皇雅子皇后2019年11月10日東京都にて)

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