3代目 T32型(2013年 - 2022年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:37 UTC 版)
「日産・エクストレイル」の記事における「3代目 T32型(2013年 - 2022年)」の解説
3代目はルノーと共同開発したエンジニアリングアーキテクチャ「CMF」を採用(CMFをベースとした車種は3代目エクストレイルが初となる)。併せて、2代目までのタフで高性能なSUVのイメージはそのままに、2代目の兄弟車であったデュアリスのオンロード向きSUVとしてのテイストを加味させたSUVに転換、内外のスタイリングに歴代との共通点は無くなった。フロントデザインはグリルからエンジンフードへつながる「Vモーションシェイプ」とブーメラン型のLEDヘッドランプシグネチャーを採用し、リアのLEDリアコンビランプもブーメラン型となった。2017年6月改良型ではフロントの「Vモーションシェイプ」が拡大してコンパクトカーのE12・2016年11月改良型ノートに近い形状となり、ヘッドランプとリアコンビランプは輪部を強調させるためブラックハウジングを施した。 2013年11月7日にデュアリスのヨーロッパ向け仕様にあたるキャシュカイがフルモデルチェンジされた際、7人乗り・ロングボディ仕様のキャシュカイ+2が初代限りで廃止となったことで、3代目で新たに設定された3列シート車(7人乗り)がキャシュカイ+2の後継車種として役割を担うこととなっている。北米では、2代目ローグとして販売されている。 ボディサイズは全長が4.6mを超え、全幅も1.8mを超え、かつて日本国内で発売されていたテラノの3サイズよりも大きくなった。 日本仕様では販売開始当初、クリーンディーゼル車を2代目から継続販売された関係で2.0Lガソリン車のみの設定となるが、C26型セレナと同じ2.0L直噴エンジンMR20DD型に置換された。2015年4月にはMR20DD型をベースにしたハイブリッド車を追加設定した。また初代から採用されている防水シートも継続採用となっている。 4WD車は4輪駆動システム「ALL MODE 4×4-i」を継続採用するほか、世界初の機能として、車輪速を検知して車体の上下の動きを予測し、エンジン制御、または、エンジンとブレーキの制御を行うことで起伏のある路面走行時における姿勢変化や振動を抑制する「アクティブライドコントロール」とコーナリングやブレーキング時にエンジンブレーキを付加させることでブレーキペダルの操作負担を軽減する「アクティブエンジンブレーキ」が新たに採用された。 衝突被害軽減ブレーキ(日産での呼称は「エマージェンシーブレーキ」)もオプションで装備できるが、JNCAPの試験では時速30キロでも衝突してしまうなど、性能の低いものが搭載されていた(例えば同じ日産でもスカイラインは50キロでも衝突しないものが搭載されている)。時速10キロ以下では動作しないので、衝突回避できるのは時速10キロ以上20数キロ未満と、衝突回避能力は極めて限定されていた。しかし、2017年6月のマイナーチェンジにて、JNCAPで満点を取得しているC27型セレナと同等のものとなり性能向上が図られた。
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