3代目 T11型系(1981年-1982年)
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「日産・バイオレット」の記事における「3代目 T11型系(1981年-1982年)」の解説
チェリーF-IIとその後継車パルサーに次ぐ日産の前輪駆動車であり、新開発のCAエンジンを搭載し、日産の世界戦略車として位置づけられた。競合車種はトヨタ・カムリ、ホンダ・アコード、マツダ・カペラ、三菱・ギャラン。ボディタイプは4ドアセダンと5ドアハッチバックの2種類。ボディと一体化したウレタンバンパーが採用され、CD値は0.38(5ドアハッチバック)で、当時としては先進的なスタイルであったものの、カラードバンパー、サイドプロテクターは上級グレードのみの装備であった。なお、当時の日産のFF(前輪駆動)技術には未熟な点があったため、エンジンの振動とトルクステアの挙動が大きい・MT車のギアレシオが高すぎるなどの欠点があった。また、駆動方式と2,000ccのモデルの有無を除けば、日産店での主力車種のブルーバード(排気量は1,600cc、1,800cc、2,000cc)と同クラス・同排気量のバイオレットリベルタ(排気量は1,600cc、1,800cc)が競合したことも販売面で不利だった。 1981年6月 - バイオレット リベルタ(VIOLET LIBERTA)発売。4ドアセダンと5ドアハッチバックのラインナップ。セダンのグレード展開は7種類で上から1800ZX-E、1800SX、1800GL、1600GF、1600GL、1600DX、1600T-DX。対してハッチバックは5種類の展開となっており、上から1800ZX-E、1800SX、1800GL、1600GF、1600GLで販売された。(1800ZX-Eはバイオレット史上最初で最後のパワーウインドーと集中ドアロックが採用された。)カラーバリエーションは、ホワイト、シルバーメタリック、ライトブルーメタリック、ベージュメタリック、ダークレッドメタリック、ワインレッドメタリック、ワインレッドメタリック/ダークグレーメタリック(特別塗装色)の7種類。なお先代モデルにあった3ドアハッチバッククーペのオープンバックは消滅した。アイルランドでは、セミペットアイルランドカーオブザイヤー1981を受賞している。 1982年6月 - 販売終了。後継として、日産店の取扱車種として1クラス下のN12型パルサーセダンベースのリベルタビラを新たに投入する。バイオレットリベルタの実質的な後継車であることを示す「リベルタ」の名前が使われている。販売期間中の新車登録台数の累計はオースター/スタンザと合算して4万5730台。
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