飼育記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 18:45 UTC 版)
飼育は、サメの中で最も難しい種類の一つで、記録は少ない。沖縄美ら海水族館元館長の内田詮三によると、国営沖縄記念公園水族館の大水槽では、活かしての搬入は可能であるが、アクリル壁を全く認識しないため激突防止が出来ず、水槽内に網を張るなど対策を施さなくては不可能と述べている。 いくつかの水族館で飼育が試みられており、シーワールド・サンディエゴでは1970年代初頭に90cmのアオザメの飼育実験が行われたが失敗、1978年の夏にサンディエゴ沖で捕獲された1.0mと1.4mのアオザメ2個体を約1時間かけて搬送し、152トンの水槽に搬入したが、壁をうまく避けられず、両個体とも3日以内に死亡した。 ニュージャージー州の水族館では、2001年にアトランティックシティ沖約37km地点で捕えた1.07m、6.8kgの雌のアオザメを飼育したが、餌や混泳しているニシンにも興味を示さず、過去の例と同様に水槽の壁を上手く避けられず、5日後に死亡した。 日本では、2016年1月15日に和歌山県の串本海中公園で小型のアオザメを搬入したが死亡、2019年1月5日に神戸市立須磨海浜水族園に搬入し、展示を試みるも1月6日までに死亡している。また、同年2月8日に詳細は不明だが、むろと廃校水族館にも小型のアオザメとみられる個体が搬入されている。 同年11月20日に東京都の葛西臨海水族園の大水槽で展示が試みられたが、こちらも11月22日までに展示が終了している。八景島シーパラダイスでは2020年6月12日に定置網にて混獲されたアオザメを円柱水槽に搬入し飼育を試みたが、同年6月14日に展示が終了している。時期は不明だが、国営沖縄記念公園水族館時代の沖縄美ら海水族館で最長2日間の飼育記録がある。
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飼育記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 02:58 UTC 版)
飼育は難しい種ではあるが、同じく外洋性のサメであるヨシキリザメやアオザメよりは飼育環境に慣れやすい。海外では、1992年9月21日にアメリカ海洋漁業局が北緯10°の赤道付近海域で捕えた70cm、4.5kgの雄の幼魚がワイキキ水族館に運ばれ、直径6m程の水槽で飼育された。この個体は翌日に餌のイカを食べ始めたが、吻先の傷が深かったため、海洋生物研究所の飼育施設に移され観察がなされた。しかしながら吻先の傷が治らず、約1年3か月後に死亡した。バハマにある水族館施設のコーラルワールドでは1989年5月に捕らえた1.2mの雄のヨゴレを1.5時間かけて輸送し展示水槽に搬入した。展示水槽でペレスメジロザメやコモリザメと混泳し、餌も数日で食べ始めた。しかし、飼育数か月で餌を受け付けなくなり、飼育1年後には水槽に胸鰭を擦り始め、状態の改善が見られなかったため、1990年10月に放流された。時期は不明だが、インドネシアのジャカルタ・アクアリウムでは1mのヨゴレを2日間かけて輸送し、1.5mになるまで飼育した。モントレーベイ水族館では2000年10月に捕らえた、1.5m、22kgの雌のヨゴレを2003年12月22日に感染症で死亡するまで飼育した。日本国内では1988年以前に国営沖縄記念公園水族館が「黒潮の海」水槽(1,100t)で展示に成功し約7か月間飼育したが混泳していたオオメジロザメに被食され、以降現在まで飼育歴はない。
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飼育記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 16:32 UTC 版)
飼育は難しいとされており、世界中の水族館が常設展示を試みるもうまく飼育できた例は少ない。 アメリカでは1969年にシーワールド・サンディエゴの円形水槽で複数のヨシキリザメの飼育を試みるも、最大3か月程度しか飼育できなかった。同館では時期は不明だが再度ヨシキリザメを搬入するも混泳するオオメジロザメに被食された記録がある。モントレーベイ水族館は、1995年11月29日にモントレー湾で捕獲された雌のヨシキリザメを飼育するも、壁への擦れから発生した傷の影響で、1996年2月14日に死亡している。 その他アメリカでは、時期は不明だが、カリフォルニア州に存在したマリンランド・オブ・ザ・パシフィックでは最大3.5mまで深くなる大水槽でヨシキリザメを飼育したが水槽内で傷を負い死亡、ニュージャージー州のアドベンチャー・アクアリウムでは1.8m程の個体を210日飼育したという記録がある。 ヨーロッパでは時期は不明だが、ポルトガルのリスボン水族館が数度展示を試みた記録があり、80 cmと90 cmの幼魚をダメージなく輸送し、大水槽に展示するも混泳するオグロメジロザメに被食され死亡、1.6mの雌の個体の展示を試みるも輸送中にトラブルが発生し、大水槽に展示して間もなく死亡する記録の他に、1個体を194日飼育した記録がある。 その他、スペインのオセアノグラフィックが2005年7月27日から9月25日まで1.1mの雌雄2個体の飼育、同国のサンセバスチャン水族館でも飼育記録がある。 日本では1987年に国営沖縄記念公園水族館が30日程度飼育した記録がある。葛西臨海水族園では1999年にヨシキリザメを大水槽に搬入し、246日飼育展示した。これは当時の世界最高記録だった。。また、同園では2020年6月に新たに二尾のヨシキリザメの幼体を搬入し同年10月まで飼育された。 かつて宮城県にあったマリンピア松島水族館では2003年7月17日に捕獲したヨシキリザメを56日間飼育した記録がある。 むろと廃校水族館では25mプール水槽でヨシキリザメの飼育展示に挑戦しており2018年定置網にかかった個体を数ヶ月飼育展示していたが土砂災害で弱ってしまった為海に放流された。また同館は後にヨシキリザメを搬入し飼育展示している。 仙台うみの杜水族館は展示コンセプトである三陸の魚の代表魚として、常設展示を目指し挑戦を続けており、2017年2月21日に飼育日数247日を達成して最長記録を更新した。この個体は飼育日数252日で死亡した。さらに、同館では2018年7月27日に飼育展示を開始したヨシキリザメが2019年4月5日に再び世界最高記録を更新、しかし2020年12月15日に死亡、飼育記録は873日となったが、同館の持つ飼育記録を大幅に更新した。
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飼育記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 23:46 UTC 版)
深海に住むため、水族館での飼育記録は数えるほどしかない。最初の記録はアメリカのもので、1988年12月1日にモントレー湾の水深600mの中層トロールで採集した約66cmの個体をモントレーベイ水族館が飼育したが、同年12月9日に死亡。日本では1999年4月19日に函館市南部30km地点の最大水深68mの定置網で捕えられた1.75m程の個体を魚類学者・仲谷一宏がおたる水族館に寄贈し約1週間程度の飼育したものが最初である。この個体はおたる水族館の予備水槽で飼育を試みられていたが、摂餌した餌を吐き戻し、以降無摂餌状態が続き4月26日に死亡した。同年5月25日にも定置網に入網があり、6月7日まで臼尻町にある研究所で飼育されていたが、継続飼育が難しくなり同様におたる水族館に寄贈された。おたる水族館では6月7日から6月16日まで展示水槽にて飼育を行った。同個体は5日間の無摂餌状態、輸送時にできた擦過傷の悪化など徐々に衰弱し状況改善が難しいと判断されたため放流された。こちらの個体は研究所での飼育期間を含め約3週間飼育された。2001年にその飼育例の詳細が論文としてまとめられている。また、2013年の4月27日に富山県魚津市青島沖水深450mの刺底刺網で捕獲された個体は魚津水族館の予備水槽で同年5月2日まで飼育された。さらに、2015年3月18日に静岡県の沼津港深海水族館にて、1.7メートルのオンデンザメが運び込まれ、7日間飼育展示された。2019年3月21日には宮城県の仙台うみの杜水族館に生きた状態で搬入されたが、展示されることはなくその日のうちに死亡した。また、同水族館では同年3月27日にも石巻沖で捕獲された全長1.2mほどの若い別の個体を搬入し3月29日の朝まで展示した。
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飼育記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 03:16 UTC 版)
深海性のエイであり、飼育記録はほとんどないが、沼津港深海水族館で数日の飼育記録がある。
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飼育記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 16:37 UTC 版)
「クッキー (オウム)」の記事における「飼育記録」の解説
ブルックフィールド動物園のクッキーは2016年時点で、開園当時から飼われてきた唯一の生き物である。1934年にオーストラリアのニューサウスウェールズ州タロンガ動物園からブルックフィールド(英語)の動物園に購入され、その年に1歳になった。 高齢に達するとヒトも動物もかかりやすい疾患として変形性関節症ならびに骨粗相症が知られており、クッキーは2007年に両方を発症していると診断されると治療と栄養改善がほどこされた。ただ骨粗相症の原因には、オウムの必須栄養素の充分な知識がなかった時代に40歳前後まで種子のみ与えた影響が出た模様である。 体調管理のため来園者への展示は週末に限定する時期を経て、2009年に「引退」を迎える。展示ケージに移さない日はクッキーの食欲が回復し態度がいきいきして、ストレスが下がった様子を職員が観察した結果である。そこで同園「木で暮らす鳥の家」Perching Bird House 棟の飼育員室(英語版)に設けた生活スペースで日々を送らせ、毎年6月恒例のクッキーの誕生祝いなど特別な機会のみ展示することになった。高齢ではあっても2013年時点までは健康状態は落ち着いていると思われていた。 83歳を過ぎた2016年8月27日に死亡 、ブルックフィールド動物園は記念像の除幕式を翌2017年9月に催している。
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