飼育系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 07:47 UTC 版)
通常、ペットを飼うことを指して飼育というが、過去のコンピュータ・ソフトウェアには「飼育系」と形容できそうな製品群も見られる。これらは、様々な条件下にある存在にプレイヤーが働き掛け、その結果がプログラムの進行に影響するものの、結果は特に問われないため、プレイヤーは好きなようにその対象を弄りまわして楽しむという物である。 例えば『シムアース』や『シムアント』では、一定の繁栄など一応の目標が定められてはいるものの、それらを無視して好き勝手に干渉しても、それが元でゲームの進行に不都合とはならない。このようなゲームでは、本来のゲーム進行とは異なる方向でゲーム内の世界や各々のキャラクターに干渉することを楽しむユーザーも見られる。『ダンジョンキーパー』では、2作目に「マイペット・ダンジョン」というモードがあり、プレイヤーは限られた資源(リソース)という条件はあるものの、自分の好みで好き勝手にキャラクターに干渉して楽しむことができる。 これらは欧米にてゴッドゲーム(神の視点ゲーム)とも呼ばれ、ゲーム内を勝手に動き回っているキャラクターの属する世界そのものに働き掛け、その反応を楽しむゲームである。日本ではリアルタイムストラテジーの一種に分類されるゲームである。 その一方で、ゲームボーイアドバンスなど携帯ゲーム機の中には、ハムスターを含む動物を飼育する(加えてそれら動物を使ったミニゲームも楽しめる)ゲームソフトも幾つか販売されており、また『どうぶつの森』シリーズのように、一つの村社会で生活する自分自身を「生活させる」というソフトウェアもコンシューマーゲーム向けに展開されており、特に目的らしい目的もないこれらも、一種の飼育系とみなすことも可能である。
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