部隊将
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「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の記事における「部隊将」の解説
7つある部隊を統括する長たち。それぞれが「いろはにほへと」にちなんだ「〇號」というコードネームで呼ばれる。 凍座白也(イテクラ ビャクヤ) 異號(イゴウ)。逆立てた頭髪が特徴の大男で、古風かつ大仰な口調で話す。一人称は「儂」。自身が認めた強者には敬意を払い、ときに仲間に勧誘する一方で、愚者・凡人は無視するか躊躇なく殺害する残忍さを見せる。ときに自分の愉悦を満たすために独断専行する悪癖があり、一部の同胞からは批判の的となっている。若いころは落ちこぼれの闘士だったが、せめて同胞の足手まといにならぬよう日本全国へ武者修行の旅に出かけ、士農工商問わずあらゆる人間に戦いを挑み何度も死にかけた末に、部隊将にまで上り詰めた苦労人。齢を重ねた現在でも、その強さはいまだ発展途上にあるという。 武器は標準的な日本刀。弾丸を素手でつかめる動体視力と膂力に加え、剣心の動きにも追従できるほどの俊敏さ、九頭龍閃にも耐えきれる防御力を備える。さらに武者修行の副産物として得た特技として、相手の力量を動物などの姿にたとえた「闘姿」として把握することができる。取るに足らない凡人は獣畜生の姿に、猛者に足る人間は神仏魔物のような異形の姿に見えるという。 対劍客兵器として派遣された斎藤と交戦し、零式を含む牙突の3連撃を素手でことごとく受け止め、斎藤の左腕に重傷を負わせる。斎藤の実力を認めて劍客兵器に入るよう勧誘するが断られ、直後に自分の身をかえりみず立ち向かってきた栄次の覚悟と闘姿に感心し、本来権宮に任せるはずだった味方と敵との伝令役を務めるべくあえて投降する。 投降後は斎藤と同等以上の猛者を連れてくるよう要求し、栄次以外の人間には徹底無視の態度を取り続ける。剣心の実力を高く評価しており、自分に面会に訪れた剣心を客人として尊重する態度を見せる。 自身の独断専行の報を聞いた将君から帰還命令を受けるが、手ぶらで帰ることをよしとせず、剣心と手合わせしながらという条件で斎藤の尋問に応じる。戦闘中は自身の経験談から「地獄こそが真の猛者を育てる」という持論を述べ、元・十本刀への復讐心に駆られ真の闘姿を見せた栄次の姿に喜ぶが、これに怒った剣心の二七頭龍閃を食らい倒され意識を失う直前に次の実検戦闘の場所が札幌と小樽であると告げる。 剣心らが小樽から戻って来た日に意識を取り戻し、土居から意識を失ってた間の状況を聞くと、札幌の決着が着くまで待つことを決めた。 赫力も使えるが、生まれつき血液の量が常人よりも並外れて多い特異体質であり、普段の状態では赫力を使えず、大量に流血して血の量を調整しなければ赫力を扱えない欠点があり、土居からも「難儀な体質」と言われている。 雹辺双(ヒョウベ フタツ) 髏號(ロゴウ)。髑髏のような仮面をかぶった男。札幌における実検戦闘の総監督。 「鳴於(おお)」が口癖。永倉と斎藤と二人を同時に相手にして尚、圧倒する程の戦闘能力を誇る。 札幌では役人や官僚のみを狙った暗殺を繰り返している。 『人の価値は生き様ではなく、死に様に顕現する』という考えを持ち、相手が命を懸けてあらがうことを『良き死に様』として喜びとする。 斎藤と永倉が命を懸けて抗い、良き死に様を見せることを実検戦闘の完遂より優先させている節がある。 やがて本陣から役人や官僚をできる限り暗殺する『大斬奸』の命を受けると大っぴらに暗殺を開始し、銃撃隊はおろか北征抜刀討伐隊をも退け、隊長を葬ろうとしたところで斎藤・永倉と激突する。 永倉との激突で龍尾三匹を受け、実は双子の雹辺又佐・雹辺又佑の二人羽織で暗躍していた正体が判明する。武器 戦型・二刃羽織(せんけい・ニジンバオリ) 雹辺が使う、先端が鎌状に曲がり、髑髏をあしらった鍔のついた二本一組の刀。鉄紺帷子四角紋付(テッコンカタビラシカクモンツキ) 赫力を開放し、四角・紋付状に二刃羽織を超高速で動かして相手の攻撃を防ぐ防御の型。これにより陸軍銃撃隊の銃弾をすべて防いだ。 緋羅紗無慈悲球形紋付(ヒラシャムジヒマルモンツキ) 自分の周囲に二刃羽織を球形・紋付状に超高速で動かして突進、相手を斬り飛ばす攻撃の型。 相手を紋付内部に取り込み、鮮血に染まった髑髏になるまで切り刻むこともできる。緋羅紗無慈悲巨球形紋付(ヒラシャムジヒオオタマモンツキ) 緋羅紗無慈悲球形紋付を拡張した大技。赫力と併用して使用。 隠技・透明血裏面死装束(おんぎ・スカシチリメンシニショウゾク) 表の二刃羽織に隠す形で、その死角からもう2つの二刃羽織を繰り出してカウンター攻撃を行う技。 戦型・孤刃羽織(せんけい・コジンバオリ) 雹辺が双子であることが暴露された後、又佐1人が使うことになった先端が鎌状になった刀及びその戦法。二刃羽織より破壊力は劣るが、速度と自由度は跳ね上がる。黒鳶刃殺喪渦巻紋付(クロトビハゴロモウズマキモンツキ) 渦巻き状に孤刃羽織を繰り出し相手を斬り刻む技。 寒郷豪人(カンザト ゴウト) 覇號(ハゴウ)。八つ目の仮面をかぶった男で、樺戸集治監における実検戦闘の総監督。手を叩いて起こした衝撃波で、周りの人間を吹き飛ばす力をもつ。真面目で将君に対する忠誠心も高く、霜門寺からは「寒郷のマジ」と呼ばれている。 樺戸にいた安慈と永倉を同胞に迎えようと考えていたが、すでに二人は出立していたため空振りとなる。 その後は将君に、脱獄した囚人の監視と樺戸集置治再建の監視をすると宣言。そして増員する形で隊兵とともに函館に集結。 冬甲斐(フユカイ) 仁號(ニゴウ)。和風の甲冑に身を包んだ武人肌。 霜門寺瑠璃男(シモンジ ルリオ) 宝號(ホゴウ)。一人称は「俺」。 ヘルメットのような仮面をかぶった小柄な男。小樽における実検戦闘の総監督。 同胞を「寒郷のマジ」「凍座のクソ」「権宮のバカ」と呼んだり、寒郷が司令官と会話しているときに私語を話すなど、無礼で外聞をわきまえない。使えない人間は劍客兵器でも躊躇なく殺害する非情な性格。 観柳や本多を使って数打ち刀『万鉄刀』や中古銃器などの武器をばらまき、小樽を混乱に陥れようとしたが失敗に終わる。武器 戦型・細々刃金(せんけい・ササハガネ) 霜門寺が使う、先端に針のついた鉄線のついた金属筒。南米のクモがはく糸を加工して鉄線とし、広範囲に鉄線を伸ばして括れば骨を断つことも可能。聴術・千里絲脈(ちょうじゅつ・センリシミャク) 細々刃金から伸ばした鉄線を通じて相手の会話を糸電話の要領で聞き取る技。 万鉄刀(ばんてつとう) 霜門寺が実検として小樽にバラ撒いた数打ち刀。剣心によると固い金属の筒の中に柔らかい鉄を入れて刀の形に成型するという工程で作られている。本来は熟練を要する刀造りを簡素化した数打ちに専門特化した刀だが、刀としては鈍らしか作れない。樺戸収監から逃げ出した観柳に委託した際に箔付けで桐紋を付けて「雅桐刀」と名付けられる。土地のヤクザから始まって小樽の住人のほぼ全員に行き渡り、押収品の横流しもあって捨て値でバラ撒かれる。 冷泉(レイセン) 変號(ヘゴウ)。縦烏帽子のような兜をかぶった男。 将君との謁見の場で私語をしている冬甲斐と霜門寺を叱責するなど、良識的な性格。
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