紀州徳川家の一族と吉宗の家族とは? わかりやすく解説

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紀州徳川家の一族と吉宗の家族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:20 UTC 版)

八代将軍吉宗」の記事における「紀州徳川家の一族と吉宗の家族」の解説

徳川光貞とくがわ みつさだ) 演:大滝秀治 第二紀州藩主徳川家康の孫。吉宗の父。文武両道秀で精力的に藩の治世を行う。吉宗武士としての誇り徹底的に叩き込んで、元気で活発な吉宗大い期待をかけた。他方老齢にもかかわらず、すぐ女性手を出してしまう。吉宗死後天国再会した際には己の治世悔いる吉宗を、「卑怯な振る舞いがなかったならばそれでよい」と励ました後継者が若い時点次々と他界する際には「ワシより先に死ぬな!これ以上ワシ悲しませるな!」と嘆いていた。 お紋(おもん) (お紋淨圓院) 演:山田邦子 光貞の側室吉宗の母。極めて慎み深い無欲な女性。元は和歌山城湯殿番。生家豪農であるため百姓の心を常に吉宗説く吉宗米将軍呼ばれるまでに農政執着しきっかけ与えた。 安宮照子(やすのみや てるこ) (安宮照子天真院) 演:藤村志保 伏見宮家出身の光貞の正室宇喜多秀家の孫、前田利家曾孫また、四代将軍徳川家綱御台所である浅宮顕子の姉。吉宗たち兄弟嫡母としてわんぱくな吉宗温かく見守る志保(しほ) (志保真如院) 演:三林京子 光貞の側室で頼職の生母大柄勝気な女性お紋千草同様、元は侍女お紋吉宗母子折り合い悪く、光貞に何かと讒言して彼によく怒られる吉宗藩主になってからも難題言って吉宗困らせるが、それは息子亡くして寂しかったからだった。 千草(ちぐさ) (千草→聞是院) 演:かとうれいこ 光貞の側室で綱姫の生母志保によれば中条平助の娘」。元は侍女。若い美女で光貞に贔屓される。志保とは犬猿の仲徳川綱教とくがわ つなのり) 演:辰巳琢郎 光貞の長男吉宗長兄第三紀州藩主聡明武芸にも秀で将軍綱吉一人娘鶴姫正室迎えており綱吉からも一目置かれ人物。そのため綱吉次の将軍の座を大い期待されるも、志半ばこの世を去る。他の女には目もくれず、妻の鶴姫生涯愛し続けた鶴姫つるひめ) 演:斉藤由貴 綱吉息女で綱教の正室義弟吉宗可愛がり吉宗綱吉引き合わせるきっかけ作った存命する綱吉唯一の子であるため、綱吉溺愛されている。夫婦仲良く、綱教の将軍就任後押ししたが、流産の後、若くして死去徳川頼職とくがわ よりもと) (松平頼職徳川頼職) 演:野口五郎幼少少年期荒木志郎木村直雄樹) 光貞の三男第四紀州藩主。父を非常に慕う孝行息子ありながら家臣女中足蹴にする暗愚偏屈な行動もみせる極端な性格の男。自分立てようとしない吉宗大い嫌ったが、兄らしく振舞一面もある。自分侍女になるはずだった須磨吉宗奪われた際は、吉宗大喧嘩繰り広げる水野重上諫言聞かず危篤の父の看病帰国する途中で急に容態悪化和歌山変死栄姫(さかえひめ) 演:五大路子 光貞の長女米沢藩主・上綱憲の正室吉宗初め江戸行ったときに初対面たかなり歳の離れた姉。赤穂事件時にと共に紀州藩加勢要請するが、断られてしまう。 育姫(のりひめ) 演:小田茜 光貞の四女吉宗の姉で幼い吉宗をよく可愛がった佐竹義苗嫁ぐがまもなく死去松平頼純まつだいら よりずみ) 演:藤岡琢也 伊予西条藩主で光貞の弟。幼い頃より吉宗目を掛け吉宗も慕う気さくひょうきんな叔父。だが嫡男・頼雄を廃嫡にする厳格な一面覗かせた吉宗紀州藩主就任の際にはご意見番として藩内をまとめ上げ幕府対峙するなど、気骨のある人物徳川宗直とくがわ むねなお) (松平頼致徳川宗直) 演:柄本明少年期戸田都康) 頼純の次男吉宗従兄弟。頼純の死去により西条藩主となるも、吉宗将軍就任機に紀州家を継ぐ。若いころは同じ部屋住み同士身分という事親しく吉宗放蕩明け暮れた紀州藩主となってからも遊び癖は収まらず、御三家当主であるにもかかわらず正室を娶らなかった。当初吉宗竹姫降嫁先として考えたが、天英院大典侍年齢の差と遊び癖問題とされあっさり一蹴される。吉原の花連中には疎まれていた様子松平頼雄まつだいら よりかつ) 演:寺泉憲 頼純の嫡男だが、吉宗差し置いて紀州藩主の座に就こうと謀ったとの理由廃嫡。後に「真の廃嫡理由隠れキリシタンだったため」とこじ付けられた。その後吉宗によって匿われ、紀州藩江戸屋敷和歌山城下、田辺転々とする。頼純は死の直前に「頼雄を紀州藩主にとの計略家臣よるもので、頼雄自身知らず無実だったが、逆上のあまり廃嫡追いやってしまった」と吉宗告白した。また隠れキリシタンとなったのも廃嫡後であり、廃嫡理由キリシタン無関係であることも判明した。やがて宗直が放った刺客殺される。頼雄の非業の最期は、吉宗家重後嗣決定する理由となった松平頼渡まつだいら よりただ) 演:中崎達也 頼純の子。頼雄・宗直の弟。万吉(まんきち)。宗直の紀州家相続により西条藩主となる。 真宮理子(さなのみや まさこ) 演:山崎直子 安宮照子同様伏見宮家から迎えられ吉宗正室天真院(安宮照子)の姪。無骨な吉宗とは不釣合いなほど、おしとやかで優しい女性生きてきた世界価値観まるで違う吉宗面食らうが、やがてその真っ直ぐな人柄に惹かれるうになる。しかし流産が元で若くして死去その後吉宗生涯正室を娶らなかった。 須磨(すま) 演:賀来千香子 吉宗側室家重生母紀州吉宗見初められた。元は頼職のお付になるはずだったが、吉宗一目惚れし強引に自分側室にしてしまった。慎み深く美しい女性。 久免(くめ) 演:黒木瞳 吉宗側室淨圓院お紋)の紹介江戸入りした。若いころはその笑窪吉宗お好みだったが、年を重ねるにつれておっちょこちょいな性格現れ出す。吉宗と最も永く連れ添った側室。 古牟(こん) 演:細川ふみえ 吉宗側室で宗武の生母加納久通から「胸と尻が格段に大きい」と言われる丈夫な女性吉宗大奥改革反感持った大奥女中達からいじめに遭う天英院目を掛けられ、側室筆頭存在になる。 お梅(おうめ) 演:海野圭子 吉宗側室で宗尹の生母徳川家重とくがわ いえしげ) (長福丸徳川家重) 演:中村梅雀幼少少年期平野一真荘田優志池田貴尉吉宗長男。後の江戸幕府九代将軍。体が弱く酒色耽り臆病者狷介性格の上言語不明瞭なため次期将軍として各方面から憂慮されるが、根は心優しい自分将軍の器に相応しくない事を自覚しており、弟・宗武に引け目感じたり、その複雑な心情告白して吉宗愕然とさせたこともあった。 比宮培子(なみのみや ますこ) 演:畠田理恵 家重正室京都から来た安宮照子真宮理子同様伏見宮家の姫。真宮理子の姪。家重の子懐妊するが、流産が元で死去お幸(おこう) 演:松原千明 家重側室家治生母公家梅渓家出身。培子の御付女中だったが、培子の死がきっかけ家重の手付きとなる。年齢が上過ぎである事に吉宗難色を示すが、世子家治産み側室として認められる。しかし後に、気まぐれ家重の命で隠居所の二の丸別居させられる。 お逸(おいつ) 演:寺島しのぶ 家重側室で重好の生母。父の出自浪人であるため、側室迎えることを吉宗から大反対される。しかし、重好を産み側室として認められる田安宗武たやす むねたけ) (小次郎田安宗武) 演:山下規介幼少少年期広瀬斗史輝嶋田伸亨→徳山秀典吉宗次男聡明武芸学問はもちろん、芸術にも秀でた非の打ち所のない人物だが、やや八方美人すぎる傾向もある。家重対抗馬として諸方面から次期将軍期待されるが、それが兄との不仲つながり家重によって一時蟄居させられる不遇な目に遭わされる御三卿田安家の祖。 姫(もりひめ) 演:長谷川かずき 宗武の正室関白近衛家久娘。 一橋宗尹ひとつばし むねただ) (小五郎一橋宗尹) 演:宍戸開幼少少年期小林伊織佐野泰臣吉宗三男豪腕無骨率直な物言い吉宗をして「最もわしに似ている」と言わしめた。兄・家重によって無理矢理嫡男福井藩養子出される御三卿一橋家の祖で十一代将軍徳川家斉祖父に当たる。 俊姫としひめ) 演:中野みゆき 宗尹の正室関白一条兼香娘。 徳川家治とくがわ いえはる) (竹千代徳川家治) 演:いしいすぐる幼少期伊勢裕樹家重長男。父と違い聡明で、祖父吉宗期待一心に受ける最愛の孫。 徳川重好とくがわ しげよし) (万次郎徳川重好) 演:小野瀬輝 家重の次男御三卿清水家の祖。

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