秘密結社 / マーティアル製AT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:19 UTC 版)
「アーマードトルーパー」の記事における「秘密結社 / マーティアル製AT」の解説
「XAT」を頭に頂く型式番号は「秘密結社開発装甲騎兵」を指し、プラモデル製品のパッケージや解説書ではそのように明記されている。また『デュアルマガジン』の解説記事ではそれに加え、ギルガメス軍の付けたコードであると補足されている。さらに、OVA『赫奕たる異端』には秘密結社の母体組織であるマーティアルが登場し、その所属機も「XAT」ナンバー機体群に含められた。 なお、マーティアル向けに開発されたとされるエルドスピーネはトータス系の開発メーカー=ウットヘルト社の開発である、という設定が存在するが、これは関連本のライターが過去の文献をあたることなく不用意に創作したもので、既存の設定と矛盾する。 諸元ストライクドッグ形式番号 XATH-02/XATH-02-SA 分類 ヘビィ級アーマードトルーパー 所属 秘密結社 設計 秘密結社 開発 秘密結社 製造 秘密結社 生産形態 イプシロン専用機 全高 4.250 m(降着時は2.625 m) 乾燥重量 7.322 t 基本待機重量 7.750 t 装甲厚 6 - 14 mm 最大出力 410馬力 最大トルク 160 kg/m 巡航走行速度 60.0 km/h 限界走行速度 98.0 km/h メインコンピューター MCM-2MX マッスルシリンダー ローレック(スレック改)方式3P-LL-S4 ポリマーリンゲル液 DT-MS-P 11.5HP/L2 PR液総量 200リットル 予備タンク容量 58リットル 標準交換時間 22時間 武装 アイアンクロー11mm機関銃×1アームパンチソリッドシューター 乗員人数 1名 搭乗者 イプシロンクレガー・ハミルトン(青の騎士)シーラー・トゥヴァリエ(青の騎士) XATH-02 ストライクドッグ 全身を青に塗装されたイプシロン専用ヘビィ級AT。最初からPS用に設計されているため、常人が操縦することはきわめて困難。背部にロケットブースターを固定装備し、ラウンドムーバーを装着することなく宇宙空間での戦闘が可能である。「ドッグ」の名の通り、基本設計はスコープドッグを参考にしているようで、シルエットも似ているが、マッスルシリンダーは新型を採用し、サイズも一回り大きい。その分、PR液の劣化が早く、稼動時間も通常のATの半分以下に落ちている。ただし、劇中登場時にはボローによって「戦闘持続時間は倍ほどあると聞いた」という説明がなされており、その後も稼働時間が通常より短いことを示す描写はない。TVシリーズの本機は4機の存在が確認(クメン、宇宙空間、サンサ×2)され、武装は主にX-SAT-01ソリッドシューターと左腕に取り付けられたアイアンクロー、そして左腕に内蔵されている11ミリ機関銃がある。初登場時では携帯武装が間に合わず、11ミリ機関銃とアイアンクローのみで戦っているが、それでもカン・ユーを筆頭にEX-10の先遣AT隊を蹴散らしている。 テレビシリーズ第27話「暗転」では「SS-10(エスエス-テン)」と呼称されるシーンがある。後年のゲームなどでは後述する『ザ・ラストレッドショルダー』のブラッドサッカーが本機の母体となった設定が追加されている。 OVA『幻影篇』第2話「クメン」では、キリコを狙い、彼をおびき出すためにその関係者を襲う謎の刺客が駆るストライクドッグが登場する。これが30年前の機体の残余なのか、イプシロン搭乗機のスクラップから再生したものなのか、新造品なのかは不明だが、アイアンクローのデザインが新たに変更されクロー部分には関節が設けられており、手の甲は発展型であるラビドリードッグに似た形状となっている。 なお、タカラのアニメモデル撤退後、1/35スケールプラモデルの金型が行方不明となり、ストライクドッグだけは金型を借りて生産した他のメーカーからも販売されることがなく、中古キットが高価で取り引きされたという逸話がある。 諸元ラビドリードッグ形式番号 XATH-02-DT 分類 ヘビィ級アーマードトルーパー 所属 秘密結社ギルガメス軍 設計 秘密結社 開発 秘密結社 製造 秘密結社 生産形態 量産先行機/量産機 全高 4.137 m(降着時は2.434 m) 乾燥重量 7.193 t 基本待機重量 7.737 t 装甲厚 6 - 14 mm 最大出力 418馬力 最大トルク 180 kg/m 巡航走行速度 62.0 km/h 限界走行速度 108.0 km/h メインコンピューター MCM-2M マッスルシリンダー ローレック(スレック改)方式2P-LL-S4 ポリマーリンゲル液 DT-MS 11.5HP/L2 PR液総量 200リットル 予備タンク容量 120リットル 標準交換時間 162時間 武装 アイアンクロー11mm機関銃×1アームパンチハンディソリッドシューター(アサルトマシンガン)爆雷 乗員人数 1名 搭乗者 キリコ・キュービィーギルガメス軍兵士クレガー・ハミルトン(青の騎士)シーラー・トゥヴァリエ(青の騎士) XATH-02-DT ラビドリードッグ ワイズマンの天体プラントで開発され、テレビ版でキリコが最後に搭乗したヘビィ級AT。当初ストライクドッグの量産型として設計されていたが、宇宙空間用装備を廃し、惑星クエントへ向かうキリコ専用機として脚部にサンドトリッパー(履帯型砂漠用走行装置)を装備している。標準ズームレンズが防弾板で補強された角形になり、赤外線精密レンズが2基から1基に減らされ、頭部センサーの構造がより頑丈かつ単純化している。ストライクドッグもスコープドッグの面影を残していたが、本機はよりスコープドッグに近いデザインとなっている。 ペイロードとピークレベルの関係で短時間戦闘ではストライクドッグに劣るが、長時間戦闘での総合性能ではストライクドッグを上回るという。 OVA『ビッグバトル』劇中ではメルキア軍に正式採用されていたが、メルキア軍が設計データをどこから入手してきたのかは劇中では明言されていない。PS専用機ではなくデチューンされた通常型で、ギルガメスの形式名ではATH-12である。またPS用ゲーム『鋼鉄の軍勢』では、雪原仕様のフィアズリードッグ(ATH-12-SNC)が登場する。 武装はX-SAT-06ハンディソリッドシューター(但し画面描写は、普通のマシンガンとして連射している)、左腕に内蔵した11ミリ機関銃とストライクドッグの物より大型化し破壊力を増大させたアイアンクロー、爆雷投下装置付きバックパック。 諸元ツヴァーク形式番号 XATL-01-DT 分類 ライト級アーマードトルーパー 所属 秘密結社 設計 秘密結社 開発 秘密結社 製造 秘密結社 生産形態 量産機 全高 2.912 m 乾燥重量 3.322 t 基本待機重量 3.436 t 装甲材質 特殊プラスチック+耐レーザーコーティング 装甲厚 5 - 7 mm 最大出力 180馬力 最大トルク 52 kg/m 巡航走行速度 51.0 km/h 限界走行速度 72.0 km/h メインコンピューター MCM-1M マッスルシリンダー スレックゾル方式1P-NI-S2 ポリマーリンゲル液 DT-M 9.6HP/L2 PR液総量 95リットル 予備タンク容量 10リットル 標準交換時間 185時間 武装 11mm3連装機関銃×2ハンディソリッドシューター 乗員人数 1名 搭乗者 秘密結社パイロットウォレス・エセルバート(青の騎士)ディノ・マクシマム(ライトニングスラッシュ) XATL-01-DT ツヴァーク 秘密結社がおもにクエント星で使用している劇中唯一のライト級AT。 両腕に11ミリ3連装機関銃を内蔵し、手首が折り曲がって銃口が現れる。足には専用サンドローダーを装着可能。装甲は特殊プラスチックを使用し軽量化されている。その他の武装としてX-SAT-05ソリッドシューターを用いるときもある。両腕に火器を内蔵した関係でアームパンチの装備はなく、格闘戦能力は低い。本機は防御力を犠牲にする代わりに優れた機動性を誇り、その機動性故にパイロットは選りすぐりのエースパイロットばかりが選出されていたようで、量産されたPSだとする資料もある。脚部が短く、ATの標準機能ともいえる降着機能もないが、機体そのものが小型であるため、搭乗の際も特に不便にはならず、コクピットも体躯が2 mを越すクエント人でも搭乗可能。 名前の意味は「小人」。よく「ツヴァーグ」と間違って表記されるが、ドイツ語(ZWERG)なので語尾のGは濁音にならない。 劇中では終盤の秘密結社主力ATとして活躍。キリコやル・シャッコも結社から本機を奪って搭乗している。ワイズマンの下へ赴く戦いでは、膨大なギルガメス、バララント連合軍からキリコのラビドリードッグを護衛して、次々と散っている。 その後のXATナンバーの機種はマーティアル等に使用されており、組織内部での運用であるため大量生産はなされなかったようである。一方、ゲーム中ではバトリング選手用のカスタム機としてゲスト出演することが多いが、ツヴァークのみ『ライトニングスラッシュ』に一般選手用として多数登場している。 [目次へ移動]
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