XAT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/14 13:44 UTC 版)
Xenogenesis Assault Team(異種発生突撃隊)。 デモニアックから市民を守り、一連のデモニアック事件の実態を調査するために設立された組織。軍の特殊部隊と警察の交通機動隊から選出された人材で構成される。部隊単位は「班」であり、ひとつの班は6名の人員からなる。1班と2班が存在しているが、2班の方が少数精鋭であり、指揮系統は2班の方が上位にある模様。第10話より新たにパラディン部隊の3班が編成された。主な個人武装はFN P90。 支給されるスーツやバイクは、職務内容によりカラーが異なる。携行火器や特殊バイクを用いて狙撃ポイントまで誘導するアタッカーは赤、遠距離から耐甲50ミリ弾などで射撃するスナイパーは緑、全体の指揮を執る隊長やオペレーターは黄。 真の存在理由はツヴェルフの稼動準備が整うまでの時間稼ぎと、陰の存在であったツヴェルフを表舞台に出すため「通常の手段では融合体に対抗できず、サイボーグなどの非人道的テクノロジーの使用もやむなし」と印象付けることである。このことを知る者は、XAT長官でありツヴェルフの管区長でもあるヴィクター以外にはほとんど居ない。 隊長であるウォルフがブラスレイター化、彼の暗躍によって所属メンバーのほとんどが融合体となったため、実質的に壊滅。 最終決戦後はアマンダの尽力で再建され、融合体と化した人々を救済するための組織として活動を再開した。 ウォルフ・ゲイリグ 声 - 立木文彦 XAT隊長。アフリカ系で、大兵肥満という形容が相応しい壮漢。強い意志と優れたリーダーシップで職務を遂行していたが、ジル・ホフマンの事件でのナノマシン感染を機に、人生が大きく狂い始める。ベアトリスに薬を与えられて唆されるまま覇道を夢見た果てに、目を掛けていたXAT第2班を「デモナイズさせて救う」という歪んだ理念に奔走するが、人間として生きることを選んだ部下たちには拒絶されてしまった。その後はベアトリスに協力し、デモニアック軍団を率いて新生XATを名乗り、ツヴェルフと敵対する。 アルビン・ルッツ 声 - 檜山修之 XAT第2班に所属する男性。前所属はGSG-9(ゲーエスゲー・ノイン)。担当はスナイパーで、使用火器は通常の狙撃銃。通称「アル」。逆立った短髪と鼻元にあるバーコード状のタトゥーが特徴。飄々とした性格で、斜に構えたような皮肉な言動が目立つ。しかし嫌味というわけではなく、ブラッドと共に第2班の暴走しがちなメンバーを諫める役割。 XAT壊滅時はナノマシンに感染していた自身より、まだ無事であるアマンダとヘルマンを逃がすべく最後の力を振り絞る。しかし、ウォルフの妄執によって後にブラスレイターとして復活することとなり、蘇生された時点では記憶が喪われた状態でありウォルフに従順だったが、決戦時、アマンダ機のパラディンに書かれている自分とかつての仲間の名前を見て全てを思い出し、アマンダ・ヘルマン側に加担してウォルフを斃し、結果を見てその場から離れたあと自決をした。 ブラッドリー・ギルフォード 声 - 中村悠一 XAT第2班に所属する男性。前所属はアルと同じくGSG-9。担当も同じくスナイパーで、使用火器は対物ライフル。通称「ブラッド」。鷲鼻と目元まで覆う長髪(勤務中はオールバックにしている)が特徴。物静かだが、意外にユーモア溢れる男性で、アマンダに「冗談を言うのね」と驚かれていた。常に着用しているドッグタグと弾丸から成るネックレスは、大切なお守り。死後、ウォルフが復活させようとするも、死体は塵になって消えた。 レーネ・ロザムンデ 声 - 喜多村英梨 新設されたXAT第3班に所属する、切れ長の瞳の女性。とても一途な性格。グリーンに塗装されたパラディン2番機を駆る。GSG-9時代に使用していたコードネーム「Clavier(クラヴィーア)」を、現在でも使用している。ブラッドとはかつてGSG-9のブラボーチームで共に戦い、残弾を幸運のお守りとして交換した仲。 XAT壊滅時はパラディン2番機で融合体掃討の任務に就いていたが、ウォルフに騙されてアマンダたちの前に立ち塞がる。真実を知ってウォルフに立ち向かうも敵わず、逆に融合能力で2番機ごと操られ、ブラッドと対峙。かつてブラッドに託した残弾は、悲しい形で返されることになった。死後はウォルフが復活させようとするも、死体は塵になって消えた。
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