漫画版との相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:43 UTC 版)
「ドラゴンボール超」の記事における「漫画版との相違点」の解説
「破壊神シャンパ編」以降は、劇場版を原作としない本作品のみのオリジナルストーリーだが、鳥山明によるストーリー原案を基にした「テレビシリーズ」と「漫画版」が同時進行で制作されている。 鳥山明によるストーリー原案はテキスト(文章)形式で制作スタッフに届けられる。そのストーリー原案を基にして、テレビシリーズと漫画版それぞれのスタッフが同時進行で作品を制作しているため、大筋の物語の展開は同一だが、週1回のテレビシリーズと月刊誌連載の漫画という各々の発表形式に合わせての表現方法の違いや物語の展開、ストーリー原案のテキスト内容の解釈の差異から、テレビシリーズと漫画版では背景描写や登場人物の台詞や口調、どちらか一方のみにしかない場面があるなど、相互に補完する関係性となっているが全てが当てはまるわけではない。 一例を挙げると、ウイスの下での修行中、悟空とベジータが超サイヤ人の新たな形態「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」という名称が長く呼称しづらそうなのを見かねて、ウイスが「超サイヤ人ブルー」という略称の使用を提案する場面が漫画版にのみ存在し、テレビシリーズではカットされていた。漫画版でのこのやり取りの後に当たる第6・第7宇宙破壊神選抜格闘試合の際には、テレビシリーズでも悟空らがこの略称を使用するようになっていた。 鳥山が書いたテキスト形式の第1話の脚本では、トラクターで畑を耕していた悟空が弁当を届けに来た悟天に「なんだ幼稚園はもう終わったのか?」と聞く台詞が書かれていたが、テレビシリーズや漫画版では「学校」に訂正されている。 主な相違点を以下に挙げる。 相違点(破壊神ビルス編) ビルスの目を盗んで超ドラゴンボールを探していたシャンパとヴァドスが界王神たちと接触。超ドラゴンボールを発見した現フリーザ軍の重鎮であるガラナを破壊している。 ビルスとの戦闘中に超サイヤ人ゴッドが解除されず、ビルスの最後の攻撃を相殺した直後にウイスが仲裁に入り「今回は引き分け」として地球破壊を免れる。また、悟空が超サイヤ人ゴッドのパワーを吸収したと言及されていない。 キビト界王神がシャンパにナメック星のドラゴンボールを使わせないようにナメック星からドラゴンボールを回収するが、シャンパの目的がそれではないと判明。返却するついでにナメック星のドラゴンボールで自身のポタラ合体を解除してもらい、キビトとシンに戻った。 相違点(フリーザ復活編) シャンパがソルベの部下・ガラナを殺害したことがフリーザ復活に間接的に影響している。 『超』の本連載時には「フリーザ復活編」はその事件の顛末が解説で語られたのみで省略されている。単行本では「破壊神シャンパ編」開始直前の幕間ページにて「と…とばされた…」と落ち込むフリーザ一味が描かれた。 相違点(破壊神シャンパ編) 過去のビルスとシャンパの喧嘩で宇宙が破壊される直前までエスカレートしたのを諌められて以降、互いの宇宙の珍味で競い合うようになっている。 テレビシリーズでは悟空がヒットとの戦闘終盤、超サイヤ人ブルー状態での界王拳を使用したが、漫画版では使用していない。その分、超サイヤ人ブルーそのものが、短時間限定の特別なパワーアップである側面が強調されている。 悟空が超サイヤ人ゴッドへ変身すると、ヒットの「時とばし」は0.1秒より短い時間しか効果がなかった。これは「ヒットと悟空のパワーに差がつきすぎたのが原因」「ああいった特殊能力はある程度同じレベル以下の相手にしか通用しない」とウイスの説明があった。また、超サイヤ人ブルー状態のベジータにヒットの時とばしが通用した理由として「本来の超サイヤ人ブルーの10分の1の力も出せていませんでした。ブルーは何度も変身できるものではありません。それだけ体力の消耗が激しい変身なんです」とウイスが語っている。 相違点(“未来”トランクス編) 悟空の道着がアニメ版と異なり、左胸と背中に「悟」の文字がない道着となっている。 漫画版では、未来トランクスが過去に旅立つ前に、行き先がなぜ「17年前」なのかが説明されており、「並行世界の過去に行く」、「以前に使ったままなんだ、設定を変えるとおそらく同じ世界には行けなくなる」と語られている。 なぜザマス(ゴクウブラック)が未来のトランクスの世界を計画遂行のターゲットとしたのかの理由として、バビディとダーブラとの闘いで第7宇宙の界王神が戦死した影響を受け、第7宇宙の破壊神ビルスも連動して消滅してしまったことと、孫悟空は心臓病で、ベジータら地球の戦士たちも人造人間との闘いですでに死亡しているため、計画が円滑に進めやすいと判断したことが描写されている。 界王神の持つ道具・時の指輪についての説明が明確にされている。時の指輪は複数あり、それぞれが平行世界に対応している。使うとその平行世界およびその世界の未来にも行ける他、現代に戻ることもできるが、タイムマシンとは違い過去に遡ることはできない。これはゴワス曰く、新たな平行世界が出来てしまうためとのこと。ゴクウブラックはこの道具を使うことで未来トランクスの世界に来ることができた。テレビシリーズでは普通に時の指輪で過去に向かう場面が存在する。 時の指輪は平行世界ごとに対応しているため、平行世界の数が増えるごとに増える。逆もまた然りで、全王の技で消されるなどの要因で平行世界が減ると、その平行世界に対応した指輪も割れ消失する。 相違点(宇宙サバイバル編) 免除宇宙の決定方法が異なる。テレビシリーズでは人間レベル7以上という基準によって結果的に4つの宇宙が免除となったが、漫画版では全王がまず残す宇宙は4つと免除数を決めている。 ビルスが過去に全王を怒らせ全宇宙の消滅を招きかけたことが判明する。他の破壊神たちがなんとか全王を鎮めることができたものの、それに伴ってビルスはキテラ以外の破壊神からも激しい敵意を向けられている。 全覧試合の内容がテレビシリーズでは第7宇宙と第9宇宙の試合だったのに対し、漫画版では12人の全破壊神によるバトルロイヤル形式になっている。結果はベルモッドが倒れたふりをして戦いを無傷でやり過ごし、キテラとビルスが重傷、その他の破壊神は戦闘不能で中断。 ジレンの願いが魔物に殺された師ギッチンを生き返らせることであることが判明。なお魔物に殺された者はガイド天使の力でも生き返らせることは不可能であり、そのために超ドラゴンボールに頼ろうとしていた。 漫画版では大会終了後の様子が描かれており、悟空はテレビシリーズと異なり、17号の強さに驚いていた。 漫画版では、モンスター島に棲息するセルジュニアとそっくりな容姿と同等の戦闘力のモンスター「偽セルジュニア」が登場。戦闘力を大きく上げた17号の強さの理由が説明されたが、テレビシリーズでもそうであるかどうかについては言及されていない。 ピッコロから鍛え直された悟飯が、悟空と同デザインの山吹色の道着ではなく、ピッコロと同デザインの紫の道着を着用している。
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