漢王室とは? わかりやすく解説

漢王室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 21:42 UTC 版)

三国志 (横山光輝の漫画)」の記事における「漢王室」の解説

献帝 本名劉協後漢最後の皇帝である。幼少時にその利発さから董卓強引に皇帝祭り上げられ董卓李傕曹操といった諸侯に「権威象徴」として利用される最後曹丕に国を譲る形をとらされて帝位奪われ、都を追われた。孔明同年崩御しているが、一切描写はない。 なお、「献帝」という呼称諡号にあたり、本来は死後命名されるものだが、作中登場する漢の皇帝霊帝献帝)は在位中ながら諡号呼ばれている。また、李傕郭汜の乱の際、曹操迎え駆けつける前までは、一人称が「水滸伝」の道君皇帝と同じ「余」か、「私」であったが、それ以後中国の皇帝一人称とされる「朕」になっており、これはその後皇帝の位についた本作や、それ以後横山作品キャラクターのほとんどに継承される。(3巻43巻) 霊帝 本名劉宏作中では本名について触れられていない)。後漢第12代皇帝十常侍信任して政務任せ自身遊興にふける無能な皇帝であるが、性格それほど悪くなく作中では十常侍利用され被害者として描写されている。廃帝皇子弁)と献帝皇子協)の父。死去した際の語り放送禁止用語の関係で一部改訂されている。(3巻十常侍 霊帝仕え10人の宦官漢王朝腐敗一因であり、政治疎く幼い霊帝をうまく操り政治実権を握る。 皇帝身の回り世話をする宦官中常侍)の集団であり、霊帝時代には特に権勢振るった『三国志演義』本作では10となっているが、正史『後漢書』では12名である)。作中では張譲蹇碩の2名の名前が見られる。なお、本来去勢男子である宦官性ホルモンバランス崩れたことによって髭が生えなくなるあるいは薄くなるはずであるが、本作登場する十常侍は単に「朝廷牛耳る10人の大臣」とのみ紹介されており、豊かに髭を蓄えた人物描画されている(のちに登場する蜀の宦官黄皓や、その後横山作品では宦官人物宦官としての正し描写なされている。司馬遷のように去勢後に髭が無くなったことが描写された例もある)。最終的に袁紹らによりすべて始末された。 何進 もともとは平民肉屋をしていた。妹が霊帝の妃となったことで大将軍にまで出世した人物。(3巻朝廷内において自分権勢強めたいがため、部下である袁紹指示して政敵である十常侍排除しよう企む曹操袁紹など優れた部下持っていたが、一度決めたことを何皇后たしなめられたことで中止するなど、優柔不断な人物である。最期十常侍計略はまって殺されてしまった。 なお、初登場シーン描写及び肉屋であったことから蔑まれるセリフが、単行本において途中の版から現代放送禁止用語の関係で修正されている。 何皇后、劉弁 霊帝の妃と後漢13皇帝何皇后何進の妹で、十常侍推挙によって霊帝の妃となり、その美貌から寵愛された。何進幾度となく十常侍討伐ようとする度に、彼らに推挙されたことを恩に着て兄を制止していた。劉弁泣き虫凡人であり、国を治める器とはいえない人物として描写された。 何進十常侍死後は、一時的に袁紹らの保護下に置かれるが、その後董卓によって廃される。さらにその存在後顧の憂いとなることを危惧した董卓の命を受けた李儒により、親子ともども殺されてしまった。 劉焉 玄徳率い義勇軍最初に指揮下に入った幽州太守。(2巻義勇軍として訪れた玄徳達を歓待し部下鄒靖共闘させて黄巾賊迎え撃つ。なお、史実における劉焉はのちに益州太守として登場する劉璋父親にあたり幽州太守就いたという事実はないが、本作原型となっている『三国志演義』では劉焉幽州太守として登場する盧植 玄徳学問師匠であり、黄巾賊の乱平定のために官軍率い将軍一人。(2巻清廉な人物であり、腐敗した役人から賄賂要求されても拒絶する玄徳から師事されており、黄巾賊制圧攻めあぐねていた際に玄徳率い義勇軍支援を受ける。賄賂拒否したことで濡れ衣を着せられ囚人として都へ送られた。 朱儁 黄巾賊討伐官軍率い将軍一人。(2巻玄徳率い義勇軍応援駆け付けた際、初対面の時は冷遇していたが、再び出会った時には各地でおける玄徳たちの活躍知り、うまくおだてて黄巾賊に当たらせようとする。なお義勇軍戦功を自らの戦功として朝廷報告するが、十常侍賄賂を渡さなかったとして免職された。 貂蝉 声:赤﨑千夏三国志大戦第2期)) 漢王室の元老王允の娘で稀代美女。(7巻〜8巻養父王允が国を董卓牛耳られている状況憂いているのを見て、自ら董卓呂布に近づいて2人の仲を引き裂く離間の計」を実行し成功見届けて自害する本作呂布は、彼女の自害した理由分からずじまいであった本作原型となった『三国志演義』創作され人物であるが、離間の計成功後自害するのは吉川英治アレンジである(吉川版では呂布遺書発見し騙されたことに気付いて貂蝉遺体井戸捨てる)。 董承 車騎将軍献帝仕える漢の忠臣。(9巻17巻董卓亡き後李傕郭汜の手によって捕われの身同様であった献帝長安から脱出させる。のち、曹操庇護の下にいる献帝は、日増しに増長する曹操見て、何とか排除しよう董承密書送り、その計画劉備巻き込んで曹操劉備との関係を大きく変動させることになる。結局彼の下男・慶童に密告され、玄徳馬騰を除く同志のほとんどが一族ともども処刑された。 黄奎 後漢官僚馬騰曹操のもとへやってきた時、彼とともに曹操暗殺計画する。しかしその計画を妾である春香話してしまい、春香愛人関係にあった義弟(妻の弟)の沢によって密告され、馬騰親子とともに処刑される。なお、密告した沢も曹操から裏切り者烙印押されその場で斬られた。 耿紀、韋晃、金禕 後漢官僚金禕王必友人曹操が魏を建国してからは彼に仕えていたが、日増しに増長する曹操を討つため、献帝擁立し玄徳らの支援仰いで曹操討伐させよう計画し反乱を起こす。しかし王必知らせ受けた曹休と、都の外で待機していた夏侯惇部隊によって鎮圧され一族もろとも処刑された。なお、彼らの反乱管輅によって予言されていた。 伏完、伏皇后 献帝の妃とその一族献帝が都を追われ董卓軍残党追われた際も行動を共にした。 伏完日増しに増長する曹操討とうと、穆順共謀して各国密書送ろうとしたが露見してしまい、一族もろとも処刑された。伏皇后はその首謀者とされ、牢にて曹操配下刑罰与えられ殴り殺された。 督郵 督郵とは人名ではなく地方監察官意味する官職名指し本名不明。(3巻黄巾賊討伐の功で県令となった玄徳のもとに登場し劉備百姓上がり侮辱したばかりか劉備賄賂持ってこないのに腹を立て無実の罪着せようとする。激怒した張飛督郵鞭打ちにし、皇帝顔に泥を塗ることを恐れた玄徳督郵救おうとするが関羽説得もあり、3人は大志を果たすために官職捨て流浪の身となる。 丁原 荊州太守呂布養父。字は建陽少帝廃し劉協皇帝据えるべきと唱える董卓真っ向から反発する。そのため董卓怒りを買い、刺客差し向けられるが呂布によって撃退され逆に董卓軍奇襲攻撃をかける。しかし、李粛唆され呂布によって殺されてしまった。 龔景 青州太守黄巾賊攻められ落城寸前にまで追い詰められていたが、玄徳軍幽州援軍により救われる作中で名前は呼称されない

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