漢江渡河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 15:37 UTC 版)
第1海兵師団は、9月19日までに第5海兵連隊をもって金浦空港を確保して漢江渡河を準備中であり、第1海兵連隊は安養川に進出して永登浦奪還を準備中であった。第5海兵連隊は、師団偵察中隊、戦車大隊A中隊、第56水陸両用車大隊A中隊、韓国軍海兵第1大隊が配属され、工兵大隊、海岸大隊、水陸両用大隊の直接支援を受け、火力優先も与えられた。 9月19日、第5海兵連隊は幸州部落と125高地に偵察隊(偵察班長:ホートン大尉)を派遣した。1時間以上の偵察の結果、人民軍は配置されてないと判断し、対岸の捜索中隊に渡河せよとの信号を送った。しかし偵察した高地は125高地ではなく中間の高地であり、125高地には人民軍が配置されていた。捜索中隊は機関銃と迫撃砲の攻撃を受けて渡河が失敗した。 9月20日、第5海兵連隊は125高地に猛烈な攻撃準備射撃を加えた後、午前6時40分、第3大隊I中隊を先頭に渡河を始めた。I中隊は125高地からの射撃でかなりの損害を受けたが、海兵隊戦闘機の支援を受け、9時40分ごろに125高地を確保した。引き続いて渡河した第3大隊主力は何の抵抗も受けることなく内陸に進出して京義線の鉄道と道路を遮断し、鉄道沿いにソウルに向かって東南方向に進撃した。韓国軍海兵隊は仁川市街地の警備任務を解かれて昌陵川付近の95高地に進出した。 9月21日、第5海兵連隊は人民軍の逆襲を撃退し、鉄道と道路沿いに水色を経て東南方に前進を続けた。第3大隊は新村北側の白蓮山、第1大隊は西南側の68高地、韓国軍第1海兵大隊は西側の104高地を占領し、ソウル中心部への攻撃態勢を整えた。
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