新皇帝側
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 18:42 UTC 版)
「雲のように風のように」の記事における「新皇帝側」の解説
銀河(ギンガ) 声 - 佐野量子 主人公。片田舎「緒陀県」に住む平民の少女。母を亡くし陶匠の父と暮していたが「三食昼寝付き」の言葉につられて、皇帝の后候補となる。お世辞にも美人とはいえなかったが、物怖じしない天衣無縫の性格で宮女たちのリーダー的存在になる。女大学では向学心旺盛だがまあまあの成績。カクート先生とコリューンの協議によって形式的に正妃に選ばれた。 反乱軍から後宮を守るため、他の宮女たちと共に奮闘するが、コリューンが降伏したことを知ると自らの命を盾にしてイリューダ(旧名:平勝)に会いに行く。馬小屋に幽閉されたコリューンが折を見て殺害される見通しであることを渾沌に聞かされ、最後の接見となるかもしれぬと覚悟し、渾沌に案内されて馬小屋でコリューンと再会。馬小屋で彼と初めて結ばれ、その一度限りの契りで身籠り、その息子・黒耀樹は新周の次の王朝・乾朝の初代皇帝「神武帝」となる。その後の人生は、様々な伝説が残り詳細は不明だが、生涯にわたって少女時代の心を忘れぬ溌剌とした人生だったことが語られる。 コリューン(双槐樹) 声 - 市川笑也 素乾国の第18代皇帝。先帝の側室の子であるため、先帝の正妃(正妻)である琴皇太后は義理の母である。琴皇太后は実子、平徹を皇帝にするため、コリューンの暗殺を企てていた。そのため、琴皇太后から身を守るため、後宮に身を隠す。そこで出逢った銀河を信頼できる人物と見込み、カクート先生と相談した上で正妃に選ぶ。女性のような風貌で銀河には女性だと思われていた。落城の際、後宮の女たちを救うため自ら投降するが、聞き入れられず、イリューダによって馬小屋に幽閉される。決死の覚悟で馬小屋を訪ねた銀河と最初で最後の契りを結ぶ。銀河から生きるためにと短銃を託されるが、自らの無力感を悲観する気持ちは変わらず、皇帝として責任を取る形でその直後に自害する。彼と銀河の息子・黒耀樹は新周の次の王朝・乾朝の初代皇帝「神武帝」となる。 セシャーミン(世沙明) 声 - 麻上洋子 娥舎(女大学の寮。4人一部屋)での銀河のルームメイト。貴族出身でプライドが高く、初対面の銀河に高飛車な態度をとる。部屋の鏡台を独占し、自慢の美しい髪をいつも梳いているが、玉遥樹に「そなた、そんなに四六時中、髪を梳かしているとそのうちハゲてくるぞ」と言われてしまった。官職は「嬪妃(第四夫人)」。いつも見下していた銀河が正妃に選ばれたことに憤っていたが、後宮軍では銃を手に奮闘する。 江葉(コウヨウ) 声 - 井上瑤 娥舎での銀河のルームメイト。茅南州出身であることを本人が語っているが、それ以外のことについては主要人物となるルームメイト4人の中で具体的な出自が劇中で明かされていない唯一の人物である。異国風の少女で、頭脳明晰で冷静、美人だが無表情で無口。娥舎では煙管を吸っている。官職は「才人(第七夫人)」。銀河よりも頭がよく、学識の高さは候補生の中でも随一。後宮軍においては軍師のような役目に就き、兵器の扱いに関する書物を読みながら砲撃などの指揮を執った。 タミューン(玉遥樹) 声 - 高畑淳子 娥舎での銀河のルームメイト。実はコリューンの実姉で、彼の身を案じて娥舎にもぐりこんでいた。コリューンの実姉であるため、女大学を卒業しても皇帝の妃としての官職就任の対象外となっている。両端に刃の附いた2本の小刀や矛を遣って複数の男性兵士を相手に大立廻りで戦うなど、劇中に登場する女性の中では最強の戦闘能力を持つが、決して戦い慣れているわけではないため、スタミナを落として息を切らしている隙を突かれて反乱軍の兵士数人から同時に矛や槍などで刺されて戦死する。銀河がコリューンと既に面識が在ることを知り、銀河にだけ自分がコリューンの実姉であることを明かしており、銀河とは早期から信頼を以て打ち解けている。アニメブックでは、正妃になった銀河とコリューンを守るため、彼女は隣の部屋に住み、何かあれば声をかけるようにとアドバイスをしていた。 カクート(瀬戸角人) 声 - 田村錦人 後宮の女大学の先生。宦官によると素乾国一の学者で、膨大な量の本を読みそれとほぼ同数の本を書いた。コリューンの相談役にもなる。男と女の哲学について50年研究し続けてきた。銀河が正妃になったあと、弟子の菊凶が皇太后と結びついたことを知り、破門した。兵法を学んでいなかったため、銀河たちに戦い方を教えることはできなかったが、先の皇帝・腹宗が道楽で各国から武器を買い集めていたことと、その武器を利用すれば大きな戦力となることを教えた。後宮解放の際、銀河たちと馬車に乗って後宮を去る。 真野(マノ) 声 - 北村弘一 出身地である緒陀県から銀河を連れ帰った宦官。銀河を長年の経験と勘から「泥つき大根」だが磨けば光ると信じ、宮女として都に連れていく。正妃となる人材を見つけた功績で出世する事を夢見る。銀河が正妃になった時は一番喜び、理想の未来に笑いを隠せなかった。銀河が正妃に選出されて以降も「銀河」と呼び捨てで呼んでいる。反乱軍との戦いでは、フリントロック式マスケット銃の弾込めを担当、「なんでこんなことをせねばならんのだ」と愚痴をこぼしていた。 亥野(イノ) 声 - 秋元羊介 素乾城にやってきた銀河を娥舎に案内したり、女大学に入学した女性たちにカクート先生を紹介するなど、主に案内役を務める宦官。銀河に「(追放処分にならず)良かったじゃないか」と温かい言葉を掛けるなど、温厚な性格。 老女 声 - 京田尚子 たるとの案内婆。宮女候補生の手を引いて後宮まで案内する。しきたりで、たるとの中では一切口をきかないが、たるとの中で騒いだ銀河はたるとを出た途端、口汚く罵られた。後宮軍に参加し銃で応戦した。 黒耀樹 (コクヨウジュ) 銀河とコリューンの息子。劇中では誕生しておらず、成長した後に新王朝「乾朝」の初代皇帝:神武帝に即位し国を復興することが後日談としてナレーションによって語られる。
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