南州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 08:48 UTC 版)
南州(なんしゅう)は、中国にかつて存在した州。南北朝時代から宋代にかけて、現在の重慶市一帯に設置された。
概要
北周により武寧県に南州が置かれた。万川郡に属する万川県・梁山県と、懐徳郡に属する武寧県の2州3県を管轄した。
583年(開皇3年)、隋が郡制を廃すると、万川郡と懐徳郡は廃止され、属県3県は信州に編入された。607年(大業3年)に州が廃止されて郡が置かれると、信州は巴東郡と改称された[1]。
619年(武徳2年)、唐により南州が置かれた。隆陽・扶化・隆巫・霊水・丹渓・南川の6県を管轄した。631年(貞観5年)、三渓県が置かれた。633年(貞観7年)、当山・嵐山・帰徳・汶渓の4県が置かれた。634年(貞観8年)、当山・嵐山・帰徳・汶渓の4県が廃止された。637年(貞観11年)、扶化・隆巫・霊水の3県が廃止された。643年(貞観17年)、丹渓・南川の2県が廃止された。712年(先天元年)、隆陽県は南川県と改称された。742年(天宝元年)、南州は南川郡と改称された。758年(乾元元年)、南川郡は南州の称にもどされた。南州は江南西道に属し、南川・三渓の2県を管轄した[2]。
1053年(皇祐5年)、北宋により南州が廃止されて、南川県が置かれた。1074年(熙寧7年)、南川県は南平軍に編入された[3]。
脚注
「南州」の例文・使い方・用例・文例
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