悉州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 07:27 UTC 版)
悉州(しつしゅう)は、中国にかつて存在した州。唐代に現在の四川省黒水県一帯に設置された。
概要
656年(顕慶元年)、生羌の首領の董系比射が唐に帰順して、悉唐県の地に悉州が置かれた。悉唐・左封・識臼の3県を管轄し、悉唐県に州治が置かれた。670年(咸亨元年)、左封県に州治を移した。677年(儀鳳2年)、羌が叛き、当州城内に州治が僑置された。まもなくもとの州治にもどった。686年(垂拱2年)、帰誠県が置かれた。689年(載初元年)、匪平川に州治を移した。742年(天宝元年)、悉州は帰誠郡と改称された。758年(乾元元年)、帰誠郡は悉州の称にもどされた。悉州は剣南道に属し、左封・帰誠の2県を管轄した[1]。
脚注
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