文芸評論家としてとは? わかりやすく解説

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文芸評論家として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:25 UTC 版)

江藤淳」の記事における「文芸評論家として」の解説

1958年には、石原慎太郎大江健三郎谷川俊太郎寺山修司浅利慶太永六輔黛敏郎福田善之若手文化人らと「若い日本の会」を結成し60年安保反対した。 1962年ロックフェラー財団研究員としてプリンストン大学留学滞在中に小林秀雄』が新潮社文学賞受賞したとの知らせ受けた1963年プリンストン大学東洋学科で日本文学史を教える。 1964年帰国帰国後、愛国者にして天皇崇拝者相貌帯び始める。 1967年遠山一行高階秀爾雑誌季刊藝術』を創刊1979年まで刊行)。 1971年から東京工業大学助教授、のち教授となる。『勝海舟全集』の編纂携わるが海舟を、江藤自身理想とする「治者」の典型見てのことである。 1972年中央教育審議会委員就任1974年、「『フォニイ』考」で、加賀乙彦辻邦生らの長編を、純文学ならざるものとして批判し論争となる。 1975年博士論文漱石アーサー王伝説』を慶應義塾大学提出し同大学より文学博士号を取得。この論文は、江藤漱石と嫂登世との恋愛関係固執するあまり、恣意的に『薤露行』を罪と死と破局物語と読む誤り犯していると大岡昇平から批判を受け、論争になった1976年には、NHKドキュメンタリー・ドラマ明治の群像』のシナリオ手掛ける1977年、『文學界1月掲載開高健との対談作家疾』で「武田(泰淳)さんの物心両面継続投資」が「埴谷雄高さんをいままでサーヴァイヴさせ」たと発言して埴谷激怒させ、『江藤淳のこと』を『文藝』に掲載し批判した1979年ワシントンウィルソン・センター米軍占領下検閲事情調査この際アマースト大学史学教授レイ・ムーアより、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムWar Guilt Information ProgramWGIPとされる文書コピー提供されたという。これ以降日本人がいかに洗脳されてきたか、日本国憲法戦後の日本言語空間縛っているといったことを問題し始める1980年田中康夫文藝賞受賞作なんとなく、クリスタル』は、「ブランド小説」として文壇内では激しく批判されたが、江藤高く評価した1982年には、『海』4月号で吉本隆明対談(『現代文学倫理』)。このとき編集後記で同誌編集長宮田毬栄が、この対談について私見述べたところ、江藤はそれに激怒して社長嶋中鵬二宛に抗議の手紙送った1983年、「ユダ季節」で、保守派論客である山崎正和中嶋嶺雄粕谷一希党派性批判し保守論壇から孤立することとなった1988年、『新潮5月号の創刊1000記念で、大江健三郎開高健石原慎太郎同世代作家と「文学不易流行」と題した座談会行った1990年東工大辞職母校慶應義塾大学法学部客員教授経て1992年慶應義塾大学環境情報学部教授1995年文藝春秋5月号『皇室にあえて問う』で、阪神大震災被災者見舞った明仁天皇姿勢を「何もひざまずく要はない。被災者と同じ目線である必要もない。現行憲法上も特別な地位立っておられる方々であってみれば、立ったままで構わない馬上であろう車上であろうと良いのです」と批判した1995年12月7日に、日本文藝家協会理事長として、公正取引委員会による出版流通再販制度見直し反対する声明出したが、そのことに関して吉本隆明は「あの人発言は、たとえば再販問題起こったときもそうでしたが、一種文学聖職なんですよね。つまり、文学というのは聖なる職業なんです。(中略僕らなんかはその反対仕方なんです文学なんかは聖職じゃないよ、学校の先生と同じで、ちっとも聖職じゃないんだよ、と思うわけですね。」と述べている。 1997年定年まで1年残し慶應義塾去り大正大学教授就いた晩年理想とする治者とは正反対人生送った永井荷風西郷隆盛論じ、意外の感を与えた[誰によって?]。

※この「文芸評論家として」の解説は、「江藤淳」の解説の一部です。
「文芸評論家として」を含む「江藤淳」の記事については、「江藤淳」の概要を参照ください。

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