初代ギャバンとパートナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 03:58 UTC 版)
「宇宙刑事シリーズの登場人物」の記事における「初代ギャバンとパートナー」の解説
ギャバン/一条寺 烈(いちじょうじ れつ) 演:大葉健二 『宇宙刑事ギャバン』で初登場。 失踪した父・ボイサーの後任として地球に派遣された宇宙刑事。 ギャバンが本名だが、普段は母親の姓を用いた地球名の一条寺 烈を名乗ってギャバンはコードネームとしており、アバロン乗馬クラブで働いている。トレードマークは薄茶色のダブルライダースジャケットと、その左肩に下げた金色の鎖。 マクー絡みの事件が起こるとすぐに乗馬クラブの仕事を放り出して捜査に向かうため、「すぐに仕事をサボる」と思われ、月給を3000円しか貰えなかったこともある。また、地球で生活した期間が短いために現金を持ち歩く習慣を持たず、まとまった額の現金を必要とする場合にはしばしば借金する。 普段はノリが良く明るい体育会系で、子供たちからの人気も高く時間があれば彼らとサッカーをして遊ぶ。しかし、一度マクーが出現すると勇敢に立ち向かう正義漢である。 愛車は赤いスズキ・ジムニー。 当時発売されたLP(後にCDで復刻)「ベストヒット曲集」で本人が語ったところによれば、総合スポーツセンターを設立する夢があるらしい。一条寺烈の名は、初期企画『宇宙刑事ベムトリガー』の時点で決定していた。 その後の作品での活躍 『宇宙刑事シャリバン』 銀河パトロール隊太陽系地区隊長の宇宙刑事として登場。縁から電 / シャリバンをサポートするため、しばしば地球を訪れていた。烈としての登場のほうが多く、ギャバンの姿を見せたのは第48話と第51話(最終回)のみ。最終決戦ではシャリバンと共闘する。私服と制服は前作と違うが第51話のみ私服が前作と似たものを着用している。 『宇宙刑事シャイダー』 対マクー戦でのドクジャモンスターとのエピソードや銀河の流れ者・オメガとの戦いが語られたり、フーマの全銀河大侵略を迎え撃つ奮闘(バンクフィルムの使用)が描写されたりするなど、劇中でもたびたびその存在は言及されていたが、シャイダーとの共闘はなく、新撮での登場は特別編の第49話にて初めて実現した。スキンヘッドになっており、そのことで電と大からツッコミを受けてしまう。 『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』 後輩の地球担当刑事・シャイダーによるフーマの壊滅からすでに30年近くの長い時が経過しているがその実力は未だ健在で、生身でもゴーミンを蹴散らす実力。ゴーカイジャー5人を同時に相手して圧倒的な強さを見せつけて逮捕している。ウィーバルの命令で一度はゴーカイジャーを逮捕するものの、それはアシュラーダが化けたウィーバルの正体を暴くための作戦だった。ゴーカイジャーを逃がした直後、ギャバンブートレグによって魔空監獄に囚われてしまうが、キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッドに救われる。そして反撃に転じてゴーカイジャーたちと共闘。ギャバンブートレグを一騎討ちで倒し、電子星獣ドルとともにカンゼンゴーカイオーと共闘してアシュラーダを倒す。かつて幼少時のマーベラスを助けたことがあり、彼が立派に成長したことを喜んでいる。また、バトルフィーバーの曙四郎 / バトルケニアや電子戦隊デンジマンの青梅大五郎 / デンジブルーとも面識があり、ヒーローとしての先輩である彼らには敬語を使っている。なお、烈を含むこの三者は顔がそっくり(大葉健二の一人三役)であるため、当初ゴーカイジャーは混乱していた。 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』 特務刑事として活躍しており、未だ現役。50歳。その実力は今も健在で、危機に陥った撃のもとに現れ、蒸着もせずに単独で敵を蹴散らす。シャトル事故から救出した撃を何かと気にかけており、先輩として彼を叱咤激励して共闘する。30年ぶりに魔空空間に引きずり込まれ、撃とともに駆け回ることになる。 『スーパーヒーロー大戦Z』 銀河連邦警察の隊長となる。宇宙を救うため、十文字撃 / 宇宙刑事ギャバンtype-Gに魔法使いである操真晴人 / 仮面ライダーウィザードたちを攻撃するよう命令する。最悪の場合、地球を超次元砲で消滅させる決断を迫られる。 『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』 一線を退き、教官職に就く。幻魔空界十二使徒マッドギャランによってレーザーブレードを折られた撃が窮地に陥った際、臨時で復帰して撃を救う。その後、撃に自身のレーザーブレードオリジンを譲り渡す。その実力はいまだ健在で、生身でも戦闘員と渡り合う。撮影時に大葉が髪を染めていたことから、金髪で登場する。大葉は、これがバード星人と地球人のハーフであるギャバン本来の髪の色であり、地球赴任時代は日本人に合わせて黒く染めていたと想定している。 映像作品以外での活躍 漫画『宇宙刑事ギャバン 黒き英雄』 にせギャバンが起こした事件により、他の宇宙刑事を殺害した容疑で超A級指名手配犯となる。なお、このとき、超A級指名手配犯となっているはずが、『スーパーヒーロー大戦Z』時の十文字撃と異なり、蒸着可能となっている。 小説『宇宙刑事ギャバン THE NOVEL』 ゴーカイジャーと共闘して地球から帰還した直後、アーム星に着任する。また、それと同時期に「ギャバン」の名を受け継ぐ者をも任され、それはシャトル爆発で宇宙を漂っていたところを助けた相手である撃が受け継ぐこととなる。 PlayStation用ゲーム『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』 XIGの地上特捜チーム・リザードの一員として登場。ウルトラマンガイア / 高山我夢の協力者として活躍する。 ミミー 演:叶和貴子 コム長官の娘。ギャバンに好意を持ち、助手として彼をサポートする。単身で派遣されたギャバンのドルギランに密航して地球へ来た押しかけ助手であり、銀河連邦警察には所属していない。車の運転や乗馬などは難なくこなせる程度に器用だが、宇宙刑事としての訓練は受けていないため戦闘能力はほぼ無い。明るく可愛らしい性格だが、任務の途中で逃げ出したり「バード星へ帰りましょう」と言ったりするなど、ギャバンとは対照的に臆病な面をたびたび見せる。爆発やクモ、ヘビは嫌いである。 ペンダント型映像転換装置・レーザービジョンのまったく別の存在に姿を変える機能を用いることでインコ(セキセイインコ)へ変身でき、主に尾行や偵察、移動や緊急脱出に役立てるが、中盤ではあまり使われていない。 変身時は「レーザービジョン」と言いながらペンダントに両手を当てると共に、左手を突き出して右手を腰に当て、ペンダントから彼女の映像が映されると共に映像に吸い込まれて姿が消え、インコの映像が映し出されて消えると共にミミーがインコになって現れる。動作を省くことも可能で、元に戻る場合にはインコに変身した際には目からインコの映像を映し出し、映像のインコがミミーになると共に元に戻り、乙姫に変身した際には両腕を上から下にスライドさせるとともに映像が映し出され、映像の乙姫がミミーになると共に元に戻る。放送開始当初はさまざまな動物に変身できるという設定だったが、実際にはインコのみに終わっている。その他、バード星人特有のテレパシーや予知・透視能力を持っており、ギャバンの危機を救ったこともある。 ギャバンと同様、普段はアバロン乗馬クラブで働いている。ドルギラン内ではインコをモチーフとしたヘルメットを付け、ピンクのハイレグレオタードと白のスカート服を着ているが、地球で活動する際は青い服を着ている。アオガメダブラーをおびき寄せるため、前述の通りレーザービジョンで乙姫に変身したこともある。 金銭的な計画性はかなり高く、密航の際には日本円で1個数千万円に換金できる宝石をいくつも(箱いっぱいに、それこそ数えきれないほど)携行している。そのため、ドルギラン内での立場は万年金欠のギャバンよりも強い。地球での生活に慣れたころには、ショッピングを楽しむこともある。 『ギャバン』の中盤(第32話)で母親の看病のために地球を離れるが、終盤(第42話)で戻って来た。衣裳デザインは非戦闘性を強調している。 その後の作品での活躍 『宇宙刑事シャリバン』 ギャバンに会いに行く途中、宇宙海賊に誘拐されてマドーに売り渡され、ガイラーと結婚させられそうになるが、幻夢城から辛くも脱出した後、シャリバンに助けられる。透視能力を用い、みゆきたちの居場所を割り出す。 『宇宙刑事シャイダー』 宇宙刑事訓練養成所で後進の育成に携わる。特別編においてバード星で烈と結婚式を挙げることが、烈の口から語られた。 映像作品以外での活躍 漫画『宇宙刑事ギャバン 黒き英雄』 にせギャバンが起こした事件により、超A級指名手配犯となった烈の疑いをはらすため、地球で捜査する。 小説『宇宙刑事ギャバン THE NOVEL』 未だに後進の育成に携わっていることが明かされている。ギャバンとは結婚しなかったことになっている。
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