円山川
四季あざやか自然豊かな但馬の母なる川 円山川
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
円山川は、水源を朝来郡生野町の円山とし、途中に大屋川、八木川、稲葉川、出石川及び奈佐川等の95支川を合わせて但馬の中央部を北流して日本海に注ぐ一級河川です。その流域面積は約1,300km2、幹川流路延長は約68kmです。東西支川の上流端には氷ノ山等の標高1,000~1,500mの山地が連なっており、平野部は豊岡盆地を中心とした穀倉地帯となっています。約86%を山地部が占め、残る約14%が平地部となっている流域内には、約15万人の人々が暮らしており、直轄管理区間となる下流域にはその半分の約8万人が集中しています。 |
「円山川」武田良雄氏 提供 (円山川写真集~フレームで見る円山川~より) |
河川概要 |
| ○拡大図 |
2.地域の中の円山川 |
"「柳行李」は円山川が生み出した地場産業。繰り返す氾濫が形成した湿地帯には、その原料であるコリヤナギが生息しました。また、今では絶滅したコウノトリが最後まで生息していた豊岡盆地。現在、人工繁殖させたコウノトリを野生に戻す取り組みを地域をあげて実施しています。" |
3.円山川の自然環境 |
"円山川の四つの特徴「汽水域」「原野」「河畔林」「丸石河原」。これらには、植物809種、魚介類84種、底生動物336種、鳥類163種、陸生昆虫1,537種、哺乳類15種、両生類7種、爬虫類8種(平成3~14年度「河川水辺の国勢調査」)など数多くの生物が確認されています。" |
●円山川の四つの特徴「汽水域」「原野」「河畔林」「丸石河原」 河床勾配が緩やかで低地を流れ、貴重な生物が生息、生育する円山川の自然環境は、大きく四つの特徴に分けられます。 河口から順にその特徴をあげると、まず第一に、河口から約16kmまで侵入してきた海水と川の水が混ざりあってできる特殊な水域「汽水域」があげられます。ここでは海の生物と川の生物が同居する様な生息環境は広がっており、河川敷や中州に広がるヨシ原には、希少な昆虫類が生息し、シオクグなど汽水域特有の植物が見られます。また、魚類では、ヒラメやスズキなど海の魚が生息しています。 第二の特徴として、中・下流域の人の生活の場でもあり、川の氾濫を繰り返す独特な環境として「原野」があげられます。ここでは低湿地に特徴的な植物が多く見られます。そのなかには、ホソバイヌタデ、ヤナギヌカボ、タコノアシ、ミゾコウジュ、オオマルバノホロシ、ミクリ、サデクサ、フジバカマなどといった絶滅が心配されている植物も生育しています。 第三の特徴は、平地を流れる川の特徴ともいえ、長さ1km幅100mの林が広がる「河畔林」が形成されていることです。ここにはケヤキ、ムクノキ、エノキといったニレ科の高木が育っていますが、それらの林床にコンロンソウなどの多数の山地性の植物が見られます。それは、円山川の「河畔林」が冬に葉を落として林床が明るくなることや水はけの良いことなど、山地の環境に類似しているためといわれています。 最後の第四の特徴は、流れがだんだん速くなり河原に石ころが転がっている場所で「丸石河原」が形成されていることです。ここでは水をためる機能がほとんどなく、水につかったときには過飽和になるため、いったん水がひくと完全に乾いてしまいます。そんな過酷な環境に適応できる植物はそう多くありませんが、円山川には”カワラ”という名が付く植物が多く生育しており、その代表でカワラハハコが安定して生育しています。 これらの四つの特徴「汽水域」「原野」「河畔林」「丸石河原」をもつ多様な円山川には植物809種、魚介類84種、底生動物336種、鳥類163種、陸生昆虫1537種、哺乳類15種、両生類7種、爬虫類8種など(平成3~14年度「河川水辺の国勢調査」)数多くの生物が確認されています。 |
4.円山川の主な災害 |
円山川で起きた主な洪水被害 主な災害
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
固有名詞の分類
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