作物関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「作物関連」の解説
ガボの実 食用作物の一種。わずか1ヶ月で収穫でき、収量の変化が少なく、休耕地に栄養を与える効果があるという長所を持つが、匂いがキツく苦味とえぐみが強いため人間には好まれない。あまりに不味いため、サトゥーも不味い食べ物の評価で引き合いに出すことが多い。デミゴブリンの好物として知られ、大量発生を招く恐れがあるため、基本的に城塞のある荘園内部以外での栽培は禁じられており、他の町へ輸送するのも難しい。サトゥーは山樹の黄橙果実と混ぜて栄養補給薬の主原料として用いている。 山樹 樹高2kmはある巨大な樹木。伸縮性の高い繊維に包まれた「弾み果実」、鋼鉄並みの硬度で耐刃性の高い布の原料になる「堅殻果実」、「黄橙果実」といった巨大な果実がなる。一般的にエルフの里にしか生えていないとされる(実際はムーノ領などにも自生する)ため希少性があり、人族の社会では高値で取引されている。 ルルの実 食用作物の一種。どどめ色と灰色のまだらの果皮に群青色の果肉をした果実。濃い香水を混ぜたような吐き気を催す香りや異常な酸味と苦味のせいで生食ではガボの実に匹敵するほどに不味いが、特殊な加工で果肉が紅色に変化し味や匂いも変化する。元々は家畜の餌(Web版では漬物)にしかならなかったが、サトゥーが加工法を発見し次々期公爵の結婚披露宴で「ルルのケーキ」を提供したことで一気に高級果実として有名になった。 ベリア 迷宮都市セリビーラの周辺に多く生える多肉植物。アロエとサボテンの中間のようなトゲトゲした見た目が特徴で、乾燥に強い。生命力が強く、根が残っていれば半月で元通りになる。初心者から熟練者まで幅広く探索者から愛用されるベリア軟膏という止血消毒薬の材料として利用される。賢者トラザユーヤがこの植物を原料に錬成した体力回復薬を作る方法を伝えたが、200年ほど前にエルフの錬成板が壊れたため製法が失われた。後にサトゥーが人族の錬成板でも製作できるレシピを開発し、それを迷宮の宝箱に小分けにして収める形で再普及させた。 また、魔覇王樹(イビル・ベリア)という巨大な植物型魔物が迷宮都市近辺に繁茂しており、大量の結界柱で侵食を抑えている。 アルア 精霊の多い場所にしか育たない樹木。樹液からは、涙滴型なのにブリリアントカットされたダイヤモンドのようにキラキラとした光を反射する宝石「天涙の雫」が作られる。ボルエナンの森ではありふれた樹木なので、頑丈な食器や装飾品の材料として利用されているが、森の外ではイシュラリエ王国にしか自生せず、王家が独占しているうえに製法も知られていないので、非常に貴重。 桜鮭(さくらじゃけ) 桜色が特徴的な鮭。年末に漁が解禁され、その時期の王都では一番多く食べられる。漁師や運搬する魚屋の腕で天と地ほどに味が違うらしく、目利きも難しいので、それを生業にするものもいるほど。なお、イクラは地球の鮭と同じ色。 甘雪蕪 王都周辺では忠臣山脈周辺の高原でのみ栽培される根菜。変な苦味やえぐみがあり、あまり美味しいわけではない。 ニルボグ 救荒作物の一種。見た目は黒いニンジンで、味はガボの実と同等の不味さで、デミゴブリンの繁殖を促進する効果も同様。賢者の指示でガルレオン同盟から輸入され、パリオン神国の貧困層で主食として栽培される。 涼御樹(すずみじゅ) 砂人が守り神として大切にしている樹木。土中の水分を吸収する力が強く、バオバブより太い幹の中に大量の水を蓄える。パリオン神国ではサトゥーとミーアが樹霊珠の力を使い、地下の水源から水を吸い上げて葉から大量の水を滴らせるように改良し、水源として利用できるようになる。 栗鼠尾芋(りすおいも) 都市国家カリスォークの主食である芋。キャッサバに似ていて、芋自体に甘味はないが、蜜をかけたり、デンプンを加工したりして食される。 リファ豆 シェリファード法国の主食である褐色の豆。枝に塩気があるので、枝ごと煮る事で安く調理でき、料理の味が今ひとつなシェリファード法国の食べ物の中では数少ない美味。 砂糖珊瑚 ミューシア王国近傍にしか育たない有毒の珊瑚。くどさがなく、後味がさらさらした砂糖の原料となるが、無害化する精製方法は王家が独占しており、不用意に精製所の近くに行くと衛兵に捕まる。また、港から持ち出す場合は重い関税の対象になる。 麵麭椰子(パンやし) パンのような香りと味がする木の実。食感はモチモチしていて焼き芋に近い。ボルエナンの里や樹海迷宮に生育している。
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