伝説及び貴重なアイテム・存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 08:05 UTC 版)
「サモンナイトシリーズ」の記事における「伝説及び貴重なアイテム・存在」の解説
魔剣 「碧の賢帝(シャルトス)」、「紅の暴君(キルスレス)」、「果てしなき蒼(ウィスタリアス)」、「不滅の炎(フォイアルディア)」の四本が存在する、もしくは存在すると推察される一種の宝剣。小説版では魔剣の修復を行ったウィゼルの手によって創られた「紫紺の蛇刀(バルバーリア)」が登場している。 無色の派閥の始祖であるゼノビスの指示によって製造されたと言うこと以外はそのほとんどが謎に包まれている。かつては無色の派閥によって管理・封印されていたが、何者かによって持ち出されたらしい。 伝説のエルゴの王の所有した「至源の剣」の伝承を参考に製造された、高純度サモナイト石を加工した武器である。 本来は「封印の剣」と呼ばれたサモナイトソードであり、その目的は名の通り強力な力を持った存在を封印することである。この封印を行った対象の強大すぎる魔力と意識が剣の中に飽和してしまい、適格者と呼ばれる人物以外の手ではまともに扱えない代物になってしまっている。 同時に『碧の賢帝』『紅の暴君』は忘れられた島の遺跡の全機能を制御することも出来る。 サモナイトソードが本来持つ特質も備えており、持ち主の精神力や魔力によってその強度や切れ味を天井知らずで増強することが出来る。しかし、その反面所有者の精神状態が不安定な時は「なまくら刀にも劣る」性能しか出せず容易く破壊される危険性もある。 『碧の賢帝』『紅の暴君』はその内部に封印された忘れられた島の遺跡の意思・魔力と一体化したことによって人知を越えた威力を得るに至っているが、遺跡の魔力や意識と同調できる人間(=適格者)以外にはその力を引き出せなくなってしまっている。 しかも、遺跡の意思の正体とは憎しみと悲しみ、苦痛や怨念といった負の感情、それらをもたらすこの世の全てへの否定・破壊・支配衝動そのものであり、魔剣の力を引き出せば引き出すほどそれらに取り込まれてしまい、最終的には一体化してしまう。 『果てしなき蒼』は戦闘によって破壊された『碧の賢帝』を修復した剣で「神剣の匠」として伝説的に名高いウィゼル・カリバーンが鍛造したもの。 『碧の賢帝』とは違い純粋に所有者の魔力・精神力を核にその能力を振るえる様になっており、遺跡の意志に介在されず『碧の賢帝』の全ての能力を引き出すことが出来る。遺跡から引き出した魔力に所有者の力を上乗せするためか元となった魔剣より強力である。『不滅の炎』は幻獣界に伝えられる聖なる炎の名が由来になっており、半壊した「紅の暴君」から新たに生まれた魔剣。外見は「紅き暴君」と大まかな形は同一であるが、細かい部分に差異がある。 サモナイトソード サモナイト石を鍛えて製造された一種の宝剣。上記の魔剣と重複する部分も多いが詳細不明。 『1』に登場する剣はウィゼルの作品。破壊された碧の賢帝を修復する際にその構造を見極めたといわれるので、この剣は魔剣の複製品である可能性が高い。 所有者にこれといった資格はなく、持ち主の身体能力や魔力を増強する能力を備えているが、その構造のベースとなった『碧の賢帝』と比べると大幅に性能は下である。 サモナイトソードには所有者の魔力や精神力を刃に伝道させ、その切れ味や刀身の強度を増強させる能力がある。元々は非力な召喚師であっても絶大な物理攻撃力を与えるために作られていた剣であるがその製法は失伝して久しい。 至源の剣(しげんのつるぎ) 小説版に登場する聖王家の人間が代々継承する宝剣。魔剣と同じくサモナイト石で出来た刀身を持つ。 至竜 高い知性と魔力を兼ね備え、「竜」へと「至」った存在。厳しい苦難や特別な儀式を経て、魂を磨き、高い生命力と魔力を獲得した者は、元の種族(人間、天使など)を問わず、自然にこの至竜へとその姿を変えるという。リィンバウムやその異世界に伝わる伝説や物語に登場する竜の多くは、この至竜であると考えられている。一説によると、エルゴは具現化した際に「魂殻(シェル)」と呼ばれる仮の肉体を得るが、その力を最も強く引き出せるのが「竜」の姿であるといわれる。 亜竜 「竜」に「至る」途中の段階を指す。龍人の一族も「亜竜」とされる。シルターンでは至竜と区別するために「竜」と「龍」という字を用いている。至竜には及ばないものの非常に優れた能力を持ち、それぞれの世界においても特別な存在としてその地位を確立している種族が多い。 堕竜 至竜に成りうる資質を持つにもかかわらず、魂の力が弱かったり儀式に失敗したりしたことで、至竜に成り損なったもの。世界に害悪をもたらす危険な存在とされている。 ゲイル 機界ロレイラルの技術によって肉体を改造され、機械兵器となった召喚獣。かつてリィンバウムで最も強大な勢力を持っていた召喚師の一族が、ロレイラルから亡命してきたと言われる者たちから彼らの保護と引き換えにその技術を手に入れたことで、多くの召喚獣が一族によってゲイルに改造されたという。召喚兵器とも呼ばれる。 召喚獣鉄道 メイトルパの召喚獣に客車を繋引させる形の移動手段。金の派閥の出資によって建設が進められているが、開通には至っていない(『4』の時点)。 融機強化兵(ゆうききょうかへい) 「4」で登場。ゲイル計画を参考にして発足して行われていた強化兵計画。素体となる人間の肉体をロレイラルの技術によって機械化し、さらに4つの世界の研究から得られた技術を投入することで、戦闘能力を強化、帝国の戦力として育成するのが目的。帝国の強化兵実験施設で研究が行われていた。当時の施設長はゲック。研究は秘密裏に行われていたが、ある時何者かによって襲撃を受けたことでそれ以降は実験は滞っているらしい。その事故によって2名が生き残っている。 精霊 天使の系譜にも悪魔の系譜にも連ならない霊的存在の総称。 無限界廊 世界の狭間にあるという特別な空間。リィンバウムを巡る4つの世界でさまざまな戦いを試練として受けることが出来る。 4つの世界に属した魔力が集う場所でしか無限界廊に入るための門を召喚出来ない。 悪魔王 霊界サプレスに存在する悪魔達の中で特に力の強い存在を指す。魔王とも言う。 個体によって力の差が大きく、悪魔王達の中でも明確に強弱の差があるというが、リィンバウムの存在にとってはどれも危険極まりないことに違いはない。 一般の悪魔とは桁外れに強大であり、悪魔王の中には自力で異世界への門を開いて他の世界を侵略しようとする者が確認され、メイトルパやリィンバウムのように悪魔に匹敵するような強大な存在がいない世界に度々侵攻している。 最大の特徴は『源罪(カスラ)』というものを操ることが出来ることにある。これは視覚的には「黒い風」のように見えるが悪意の魔力そのものであり、これに触れた生物・無生物を問わず侵食し他者に害を及ぼすようになる。 浸食を受けたものは暗い欲望や憎悪を増幅させ、不和を呼び、争いを起こし、さらに多くの憎悪と飽くことのない欲望の連鎖を周囲に巻き起こすことになる。こうして起きた暗い感情や流された血はそのまま悪魔達の糧となり、その存在をより強大なものへと変貌させていく。 この『源罪』が一度巻き起こればリィンバウムの中であっても事実上、悪魔は不滅の存在として永続できるのである。 かつて平和な楽園であったリィンバウムが今日のように争いが絶えない世界になったのはこれによるものだといわれている。また、傀儡戦争の終盤において悪魔王メルギトスが源罪を放出したことが記録されており、多方面に甚大な被害を引き起こしている。 千眼の竜 『5』にて語られ、『6』にて片腕だけ登場した伝説の竜。その力はエルゴに匹敵し、狂界戦争を終結させた伝説の存在として語られている。 冥土 『5』にて登場する狂界戦争の犠牲者や界の狭間の人々の魂が堕落して凝り固まった存在。あらゆる種族を取り込み同族化させようとしており、冥土に完全に汚染された存在から攻撃を受けたり、倒した際に飛び散る破片を浴びると汚染された存在と同じようになってしまう。
※この「伝説及び貴重なアイテム・存在」の解説は、「サモンナイトシリーズ」の解説の一部です。
「伝説及び貴重なアイテム・存在」を含む「サモンナイトシリーズ」の記事については、「サモンナイトシリーズ」の概要を参照ください。
- 伝説及び貴重なアイテム・存在のページへのリンク