伝説・故事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 10:22 UTC 版)
シャンチーの起源について、舜が弟の象を幽閉したとき、彼の無聊を慰めるために発明したという伝説がある。また、韓信が発明したという伝説もある。これらはいずれも根拠のあるものではないが、後者は「韓信杯」という競技大会の名称の由来になっている。 上記の『玄怪録』には、橘の実を割ってみたところ、中で仙人が象棋を指していて、竜に乗って飛び去った、という伝説も見える。17世紀の代表的な棋譜『橘中秘』の書名はこの故事に由来する。 北宋の徽宗・欽宗が靖康の変で北方に連れ去られた時、おなじくとらわれた韋賢妃がシャンチーの駒を盤の上に投げ、将が九宮の中にはいるかどうかで息子の康王(南宋の高宗)が即位できるかどうかを占った、という故事がある。この話にもとづいて12世紀の蕭照は『中興瑞応図』という絵を描いた。現在は明の仇英(16世紀)による臨模『臨蕭照瑞応図』が残っている。
※この「伝説・故事」の解説は、「シャンチー」の解説の一部です。
「伝説・故事」を含む「シャンチー」の記事については、「シャンチー」の概要を参照ください。
- 伝説・故事のページへのリンク