主な獣人族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 06:45 UTC 版)
犬 サルサ #サルサを参照。 銀星 #銀星を参照。 田中吉康(たなか よしやす) 1995年8月31日生まれ(乙女座)、血液型O型、初登場時年齢1歳(人間にすると13 - 14歳)、人型時の身長159cm・体重45kg、犬型時の身長20cm・体重6kg。自分のことを「犬に変身できる人間、あくまでも犬ではなく人間」だと思い込んでいる変わったワイルドハーフ。その一方で銀星に対して「1歳だから大人」と主張したこともあり、犬と人間を自分を都合で使い分けている節もある。診療所勤めの「じいちゃん、ばあちゃん」に実子がわりに(人間として)育てられ、その後を継ぐために医者を目指している。体毛が生えている手足を隠すために常に長袖の制服を着用している。とことん真面目だが、時々ついうっかり犬としての性が露呈してしまう。やがて同級生の山中真雪に恋をするが、ワイルドハーフという自分の正体を思い悩み始める。モデルは同じ集英社・ジャンプ系列で活動する漫画家であり、画家でもある田村吉康。 忠治(ちゅうじ) サルサが健人と出会う前につるんでいた犬。隻眼。三月の死で生きる気力を失ったサルサのよき兄貴分としてともに旅をする。自分が長い年月を生き抜いたワイルドハーフだということをサルサに悟られておらず、実際はその力はサルサや銀星を凌駕するほどのものをもつ。年齢は不明だが、黒船を見た記憶があるらしい。(プロフィールより) 白夜(びゃくや) 相模蘭の飼い犬。故犬。彼女の代々の犬使いに仕え、蘭の曾祖母より前から仕えるほど長命であった(自己申告で数百歳以上)。 蘭を一人前の犬使いとして育て上げるが、ターゲットを殺害した際に彼女本来の優しい性格が崩壊してしまった。このとき初めて自分が一番守りたかったのは蘭であったことに気づく。自身の過ちを悟った彼は自分の命と引き換えにそのターゲットを蘇らせた。 霊体で健人とサルサの前に現れ事件の真相を告げたのち、健人の白い月の力とサルサの体を借りて一時的によみがえった。蘭と最後の会話を交わし彼女の誓いを聞き届け、自身の愛した蘭の“匂い”が戻ったことに満足して消滅した。 クロ 銀星の兄。故犬。ワイルドハーフの父が人狼として目覚めて当時の飼い主を喰い殺した後、弟の銀星とともに新しい飼い主に拾われたが、自らの人狼化を察知して心臓を抉り出して自害した。死に際に銀星に「飼い主を持つな」と言い残している。その無残な亡骸は飼い主によって発見された。彼の哀しい死と飼い主の泣き叫ぶ姿が当時の銀星に「ワイルドハーフは飼い主を持ってはいけない」という気持ちを植え付けることになる。「クロ」という名前はこのときの飼い主が名付けたものであり、それ以前はどんな名前だったか不明(銀星は作中で彼を「兄さん」と呼んでいた)。 人狼/オオカミ 佐久間赤道(さくま あかみち) 1991年11月23日生まれ(射手座)、血液型B型、初登場時年齢5歳(人間にすると15 - 17歳)、人型時の身長192cm・体重80kg、犬型時の身長62cm・体重35kg。飼い主を食い殺した完全体の人狼。満月以外の夜ではただの人でしかないという人狼の弱点を補完するため、サルサと健人を付けねらう。人狼だけあってその力は絶大。最後に人狼ではない本来の赤道の心が蘇り死ぬが、タケトの月光石の力で普通の犬として生まれ代わり『ルナ』にて新しい飼い主にもらわれる。 ウルフ 1989年5月21日生まれ(双子座)、年齢7歳(人間にすると推定18 - 19歳)、人型・人狼型時の身長179cm・体重65kg、狼型時の身長60cm・体重29kg。オオカミの獣人族で、要は天然の人狼。過去に自分にかまってくれていた人間の少年『タカハシ』を探している。無邪気で子供っぽい性格。喧嘩っ早いところもあるが、優しさも兼ね備えている。周囲に迷惑をふりまくが、本人はまるで気にしていない。 記憶を失ったタカハシ(阿部祥平)と再会し、彼の望みを叶える「何でも屋」となった。依頼に従ってサルサたちと対決、そのなかでタカハシの本当の願いが引き出され、ウルフの言葉にタカハシの心はほどけ彼と共に北海道へ戻っていった。 舞台ではタカハシとウルフのエピソードがピックアップされた。 猫 美鈴(ミレイ) 血液型A型、初登場時年齢2歳(人間にすると15~16歳)。飼い主は北原美也。眼力による催眠術ができる。北原美鈴として、タケトたちと同じ学校に通うようになった。飼い主を助けられて以降、サルサのことを好きになってしまう。少々お調子者で短気な面もあるが、明るい性格。飼い主のことになると過剰に心配することがある。通常の獣人族は人型に変身するとどうしても腕や脚に毛皮の部分や爪などの特徴が残ってしまうために服装が極めて制限されるが、彼女のみは明らかに体毛の生えているはずの部位が露出する格好をしていても実際には人間と変わらないものになっている場面が多い。 リオ 舞台オリジナルキャラクター。劇中では猫のワイルドハーフだとわかりにくいが、耳を隠すために猫耳帽をかぶり、足には昔の飼い主にもらった鈴付きの首輪が巻いてある。バックボーンははっきりしないが舞台の最後に客席に情を寄せ合える「誰か」を見つけていた。 ヒョウ 王牙(おうが) 1996年4月8日生まれ(牡羊座)、血液型B型、初登場時年齢10ヶ月強(人間にすると10 - 13歳)、人型時の身長158cm・体重43kg。もとは動物園で飼育される豹だったが、人間に母親を剥製にされた怒りでワイルドハーフ化した少年。動物園から脱走してサルサ達と一戦を交える。森の中でその真価を発揮するタイプ。最後は母親が殺されたのではないことを知り、自分を一途に心配する飼育員に報いようと動物園に帰っていった。 中盤で再登場するが、銀星を探すタケトたちに協力すると言って旅立ったまま姿を消してしまう。単行本収録の4コマで火星に行ったっきり帰ってこられなかったという設定もある。その後本編で帰ってくる予定で原稿も描かれていたのだが、その原稿が未使用に終わったためフェードアウトしたままになっていた(のちに作者の執筆した同人誌でこの内容は回収された)。文庫版エピローグではいつの間にか帰ってきていたことになっており、当たり前のようにタケトを訪ねていて、ポリネシアと酒飲み友達となっている。 カラス クロウ 1946年6月1日生まれ(双子座)、血液型AB型、年齢不詳、人型時の身長187cm・体重51kg。白いカラスの獣人族で作中、唯一登場した鳥の獣人族。強力な催眠術を自在に操り、それは現実世界でも死に至らしめるほどの効果を持つ。一見、紳士然とした知性的なワイルドハーフにみえるがその本心は狡猾で支配欲に満ちている。裏で志弩と手を組んでいた。本編では再登場はなかったが(最終話で鳥型の姿で志弩の肩に乗っている描写があったのみで台詞なし)、後の単行本収録4コマでは復讐のための費用捻出のため肉体労働に勤しんだりと、ギャグ要員化する。
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