ユニオン軍
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セーラ・ウィーレック 声 - 川澄綾子 本作の主人公。身長158.4cm・体重48.7kg。兄ラルフに対してはブラコン的な感情を抱いている。そのため、異性から恋愛感情を向けられても気づかずにいる。絵を描く事が趣味だが、腕前の方は壊滅的に下手(宇宙怪獣または抽象画と言われたほど)。ラルフと一緒に戦うために、リーズナー(ストレインのパイロット)となるべくグラベラ空間機甲兵科学院に通っていたが、ディーグのグラベラ襲撃時に他ならぬそのラルフ自身の手で友人達を目の前で皆殺しにされ、セーラ自身も撃墜されてミミックを失ってしまう。家名も友人もリーズナーとしての道すらも全て失ったセーラは、絶望の中それでも兄が裏切った理由を知るために、経歴と名を偽り「セーラ・クルス」としてバジオン総合戦術学校機動歩兵科に入学する。 そこでセーラは新たな道、機動歩兵として前線を目指し訓練をこなしていたが、その境遇上自ら周囲に壁を作って孤立してしまい同科の訓練生達から様々な嫌がらせを受ける事に。しかし、亜光速演習中に起こったディーグのリベルタッド襲撃の際に、他人のミミックであるはずの球体関節人形「エミリィ」とリンクしてしまう。このことで、メルチセデックの監視下に置かれつつも一度は閉ざされたリーズナーへの道を再び歩み始める。編入先の空間機甲科でも境遇が枷となり中々仲間達と打ち解けきれなかったが、身元が割れてしまったこと、自身の悲壮な覚悟を吐露したことで、本当の意味での仲間となる。 最終話ではエミリィと共に格納庫から出撃し、兄との最終決戦を繰り広げる。その際、周囲を巻き込むまいと亜光速戦闘に突入、その果てに兄ラルフを紙一重の差で打ち破ることに成功する。決着後近くの惑星の引力に引かれてラルフの機体と共に大気圏に突入してしまうが、偶然か、兄の機体に守られて突破に成功、海岸に不時着する。 まもなく、既に正規軍人となったリベルタッドの仲間達の救助を受けたところで物語は終了する。兄との決着がついた時、亜光速戦闘の影響で現実時間では125年の月日が流れていた。 ロッティ・ゲラー 声 - ゆかな 漫画版の主人公。バジオン総合戦術学校空間機甲科の訓練生。年齢の割に容姿は幼いが、空間機甲科のリーダー的存在で愛称は女王様。周囲の嫌がらせにも負けず、黙々と訓練を続けるセーラの事を根性女と呼ぶ。彼女にもセーラ同様に敬愛する兄がおり、その兄と共に戦うためにリーズナーを目指し努力していたが、ディーグのグラベラ襲撃時に裏切者ラルフ・ウィーレックに兄を殺されてしまう。そのためラルフを仇と狙っており、彼が戦場に出てくると見境を無くしてしまう。 努力家のため周囲の人望は厚いが、基本的に負けず嫌いでセーラとはあらゆる面でライバルのような関係。成績的にはセーラと同等で空間機甲科の2トップなのだが、本人は自分の方が上だと言い張っている。説明下手のようで作戦の説明の際には擬音を多用している。セーラの正体を知り一時は取り乱すが、自分と同じ彼女の境遇と悲壮な覚悟を知り和解する。 クンルーン自爆の際、メルチセデックとデュファルジュを救い出すために奮闘、見事救助に成功する。後に正規軍人となり、125年後の世界でリベルタッドの仲間達と共にセーラの救助に向かい、無事再会を果たした。 ジェッシィ・アイジェス 声 - 松来未祐 バジオン総合戦術学校空間機甲科の訓練生。ロッティの友人で、付き人の様に常に彼女の傍らにいて世話をしている。普段は控えめな性格だが、キレると人が変わる。ロッティの代わりに貧乏くじを引かされる事が多い。 ラヴィニアの勘違いで百合の毒牙にかかるものの、その流されやすい性格ゆえか、まんざらでもない様子。単身でエミリィを探しに行ったセーラを通信越しに怒鳴り散らしたり、ロッティに指揮を任されるあたり、しっかりしたところもあるようである。 カリスフォド・ラドフリックス 声 - 保志総一朗 グォール空間補給廠の出身で、バジオン総合戦術学校空間機甲科の訓練生。通称カリス。亜光速航行によるウラシマ効果で年上となった弟や友人がいる。セーラと同じく絵を描くことが趣味だが、セーラとは違い腕前はかなりのもの。成績優秀な生徒で、セーラの事が気になるらしくあれこれと気を回すが、当の本人には中々取り合ってもらえなかった。 エミリィ人形探しの最中に出会った少女、エミリィのおかげでセーラと打ち解けいい雰囲気になるも、彼女を連れ戻しに来たラルフによって撃墜され死亡。 ディコン・シドノック 声 - 谷山紀章 バジオン総合戦術学校空間機甲科の訓練生。カリスとよく行動を共にしているお調子者。軟派な遊び人だが意外にもストレインの操縦技術は高く、シミュレーションでは3位に付けている。 マーサ・シュビーパウエル 声 - 花井なお バジオン総合戦術学校空間機甲科の訓練生。いつも男のような格好をしており、色気より食い気が勝る体育会系な少女で制服も短パンを履いている。 アーメンガァド・ヨハニッツ 声 - 阪田佳代 バジオン総合戦術学校空間機甲科の訓練生。通称アーミィ。マーサとはよく一緒に行動しているが、彼女とは対照的に身嗜みや容姿に気を配っている色気ある少女。 ラヴィニア・リベルス 声 - 野中藍 バジオン総合戦術学校空間機甲科の訓練生。空気の読めないギャグキャラのような性格をしている。セーラの事を一目見たときから非常に気に入っている百合少女で、彼女の気を惹くために迷惑も省みず様々なアプローチを試みる(しかし、裏目に出て失敗する)。成績は悪く、生き残った空間機甲科8名の中で比肩する者の無いぶっちぎりの最下位(だが、ある特性のみ優れている)。後に「全裸艦内1周事件」(噂は尾ひれが付いて3周となった)の偉業を成す(この事件がきっかけで訓練生たちに休暇が齎された)。 セーラの気を惹くためにエミリィ人形を隠した事が、大きな事件に発展してしまう。その事でセーラの負担になってしまい落ち込む。 イザベラ 声 - 田中理恵 バジオン総合戦術学校機動歩兵科の訓練生。セーラをいじめているグループのリーダー格。空間機甲科の訓練生を一方的にライバル視している。口と態度だけは大きかったが、亜光速戦闘中に敵の一機も撃破できない内に複数のトゥモールに取り付かれた挙句、船外に引きずり出され戦死する。だが、彼女が死んでもセーラへのいじめは治まらず、イザベラの友人だったマリエットが、いじめグループの新たなリーダーとなった。 マリエット 声 - 谷井あすか イザベラの友人。イザベラが戦死を遂げると、彼女に代わって、セーラをいじめていたグループを率いる。イザベラの戦死を理由に、八つ当たり同然の理屈を振りかざしてセーラを仲間と共に責め、それでも必要以上に口を開かないセーラに激昂、激しく痛め付ける。その現場をロッティ達に見咎められてからは、これといった出番がなかった。セーラがラルフの妹であると知った後、最初は不審を抱いていたが、艦内全部に流れた彼女の言葉を聞いた事で、セーラに対する思いが変わり、最終話では1人で出撃するセーラを暖かく見送っていた。 メルチセデック 声 - 皆川純子 バジオン総合戦術学校技術工兵科の教官。年齢不詳であり、見た目や行動はまるっきり子供なのだが、校長であるクレイヴンとの会話ではまるで同等かそれ以上の地位であるかのような扱いなど謎が多い存在。 演習艦リベルタッド内でストレイン・【ラムダス】を自作しており、エミリィ人形も彼が作ったもの(ただし、中に収められているミミック「エミリィ」は何処かから入手してきた特殊規格品)。技術者としては天才的な様で、自作していた【ラムダス】の性能は折紙付き。他人のミミックとリンクしてしまったセーラを、周囲から保護兼調査する為に監視下に置いている。グォール空間補給廠の端末から連合のデータベースにアクセスし、セーラの生体データからその身元を割り出す事に成功する。 クンルーンの自爆解除に失敗した後、艦をできる限りリベルタッドから遠ざけようと自らクンルーンを操鑑する。 カアマイクル 声 - 谷井あすか バジオン総合戦術学校技術工兵科の教官で、彼女もメルチセデック同様に年齢不詳の謎の人物。彼との付き合いは長いらしい。エミリィ人形のことをちゃんと名前で呼んだり、セーラを気遣ったりと優しい一面を持つ。裁縫が得意なようで、エミリィ人形の服をセーラの(宇宙怪獣もしくは抽象画と言われる)スケッチから作り上げた。彼女もストレイン・【ラムダス】の製作に関わっている。 ベッキィ 声 - 阪田佳代 バジオン総合戦術学校野戦衛生科の訓練生。 クレイヴン 声 - 麦人 バジオン総合戦術学校校長。メルチセデックらとは長い付き合いのようで、昔から色々と困らされているらしい。なぜか、子供にしか見えない彼に対し目上にするような話し方をする。ちなみに、カリスと彼の弟の関係のように亜光速航行によるウラシマ効果によって年齢の食い違いが起きているため、昔からの知己であればメルチセデックに対する態度は何ら不思議ではない。 デュファルジュ 声 - 中田譲治 バジオン総合戦術学校の空間機甲科教官。クレイヴンの補佐的な立場にあるようで、常に傍らに控えている。 セディ 声 - 白鳥哲 グラベラ空間機甲兵科学院の訓練生でセーラの親友だった。セーラに思いを寄せていたが気弱で告白できないまま、ラルフの攻撃から彼女を庇って撃墜され死亡。 メアリー 声 - 田中理恵 グラベラ空間機甲兵科学院の訓練生でセーラの親友だった。コリンとは付き合っていたような感じの仲の良さであった。コリンが目の前で【グロワール】に撃墜されたことに驚いている間に、ラルフに撃墜され死亡。 コリン 声 - 増田裕生 グラベラ空間機甲兵科学院の訓練生でセーラの親友だった。ラルフの【グロワール】が戦場に降下してきた際、ようやく駈け付けてきた味方と思い油断した所を真っ先に撃墜され死亡。
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