ディーグ軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 00:34 UTC 版)
ラルフ・ウィーレック 声 - 近藤隆 セーラの兄。元々ユニオン軍でも指折りのエースで名門ウィーレック家の当主でもあったが、ユニオン軍に捕えられ人体実験に利用されていたエミリィ達異星人の悲惨な経験を受け取ったため、人類への復讐に取りつかれ、人格を変異させる。 「エミリィ」を救出するためグラベラに襲撃を仕掛け、駐留軍と学院の訓練生を殺戮した。妹のセーラとの戦いにおいても、彼女に何の言葉も掛けず、眉一つ動かさずにまるで邪魔者を排除するが如く容赦のない攻撃を仕掛ける。そして、エミリィを連れ戻すため潜入したグォール空間補給廠において、セーラに自分を忘れろと言い、立ちはだかるなら容赦はしないと突き放した。喀血しており、病気を患っている描写がなされている。 エミリィが人間への復讐心に燃え、彼女が自分の行動を支持していると思っていたが実際はそうではなく、エミリィはセーラと共に行くことを決意した事で、ラルフは最後にセーラと決着をつけるためグロワールでラムダスと死闘を繰り広げた。その末に紙一重の差で敗れ、死に際に本来の優しい兄を取り戻し、エミリィをセーラに託し死亡する。 その後、近くの惑星の引力に引かれてセーラの機体と共に落下した際、彼の機体は、偶然か、妹を守るようにして大気圏の炎に包まれて完全に消滅した。セーラはその後彼の果たせなかった約束を果たすと決意した。 エミリィ 声 - 野中藍 グラベラの旧い研究施設内のカプセルで眠っていた少女。セーラが大事にしているエミリィ人形と瓜二つの容姿をしている。ラルフのことをお兄ちゃんと呼び常に側にいる。現在のラルフが唯一笑顔を見せる相手で、エミリィの存在こそがラルフの一連の行動に関わっていると思われる。自分の分身であるエミリィ人形に会うためにクンルーンから脱走し、グォール空間補給廠でセーラと邂逅する(本来ならばIDが照合されず、艦を離れることが出来ないが、ラルフが脱ぎ捨てた上着を着ることで艦を抜け出した)。 ラルフを「お兄ちゃん」と呼び慕っていたが、彼の凄惨な虐殺を目撃し、セーラについていくことを決意する。 正体は異星人で、仲間と共にユニオン軍に捕えられ人体実験されていた生き残り。エミリィ人形の中にも彼女の仲間の生きた脳髄が入っており、その知覚を共有できる。 メドロック 声 - 田中敦子 ディーグの軍艦クンルーンの指揮官。ラルフと彼の愛機ストレイン・【グロワール】の監視という名目で彼の上官をしている。だが、ラルフとは男女の仲(ただし一方通行気味)になっており、監視役として既に機能しておらず、彼のために軍からの命令も無視して私情を挟んで行動していた。 アニメでは入浴中にラルフに服を処分され、軍艦を動かすように命じられて従ったが、ラルフの不意をつき艦の自爆装置を作動させエミリィを連れてユニオンへ投降した。その後、ディーグ艦の自爆を解除する為の案内役を務めたが果たされず、死を恐れひとり逃亡。しかし逃走中に予備機のトゥモールに襲われ死亡した。 バロウ 声 - 長克巳 メドロックの副官。彼女と違いラルフの事は信用しておらず、むしろ邪魔な存在として憎悪している。 ラルフがクンルーンのクルーを虐殺した際に殺害された。
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