プロ化後
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初のプロ監督で、初の外国人日本代表監督(注:クラマーは顧問)のハンス・オフトの年俸は約7000万円であった。オフト監督はドーハの悲劇後、辞任した。ドーハの悲劇後、ファルカンが日本代表監督に年俸約1億2000万円で就任した。ファルカンの解任後、日本代表監督に就任した加茂周の年俸は約7000万円だった。加茂監督は1998年仏W杯アジア予選途中で解任され、岡田武史(第1期1997-98)が年俸約5000万円で日本代表監督に就任し1998年仏W杯まで指揮した。 1998 FIFAワールドカップ後、日本代表監督に就任し日韓W杯まで指揮を執ったフィリップ・トルシエの年俸は約9000万円で、日本代表初のW杯ベスト16(=決勝トーナメント進出)の快挙を成し遂げた。日韓W杯後、2006年ドイツW杯まで指揮したジーコの年俸は約2億2000万円だった。 2006年ドイツW杯後、日本代表監督に就任したイビチャ・オシムの年俸は約9000万円だった。しかし、オシムが2007年11月16日に脳梗塞で倒れたため(後に回復)退任し、急遽岡田(第2期2007-10)が年俸約8000万円で二度目の日本代表監督に就任、2010年南アフリカW杯まで指揮し日本代表二度目のW杯ベスト16(=決勝トーナメント進出)の成績を収めた。 2010年南アフリカW杯後、アルベルト・ザッケローニが年俸約2億5000万円で日本代表の監督に就任し、2014年ブラジルW杯まで指揮を執った。ブラジルW杯後、ハビエル・アギーレが年俸約2億円で日本代表監督に就任したが、スペインのクラブ監督時代の八百長疑惑により2015年2月3日契約解除となった。同年3月12日、ヴァヒド・ハリルホジッチが年俸200万ドル(約2億7000万円)で日本代表監督に就任した。ハリルホジッチは、2018年ロシアW杯まで指揮する予定であったが2018年4月7日に解任され、同年4月9日に西野朗JFA前技術委員長が日本代表監督に年俸約1億2500万円で就任した(同年4月7日までに西野はJFA理事、JFA技術委員長、Jリーグの理事を辞任)。任期はロシアW杯後の7月31日までで、ロシアW杯ベスト16の成績を残した。任期満了で退任する。在任期間はわずか3カ月23日(114日)間で、日本代表選手との帯同期間は5月21日の合宿から7月5日の帰国会見までのわずか46日間であった。なお、U-23日本(2018年時点ではU-21日本)監督の森保一は西野の日本代表監督就任に伴い、日本五輪代表監督を兼任したままロシアW杯まで日本代表コーチを務めていた。 2018年7月26日、2020年東京五輪に出場するU-23日本(2018年時点ではU-21日本)監督の森保が、日本五輪代表監督を兼任したままロシアW杯日本代表コーチから昇格する形で日本代表監督に年俸約1億5000万円で4年契約で就任した(なお、東京五輪男子代表監督就任時の年俸は4800万円だった)。日本A代表監督と日本五輪代表監督を兼任するのは、トルシエ以来である。初の外国人日本代表監督のオフト以降では、W杯後の新日本代表発足時に日本人監督が就くのは初めてである。
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プロ化後
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日本プロサッカーリーグ発足後は、当時の日本代表メンバーの武田修宏のコメントによると1993年10月28日のドーハの悲劇(1994年アメリカW杯アジア最終予選)の頃の日当は9000円だったという。日本は、1994年アメリカW杯アジア最終予選第2戦イラン戦で1-2で敗戦、最下位に転落した。そこで第3戦から川淵三郎強化委員長(当時。現JFA技術委員会)が独断で勝利ボーナスとして50万円を支払うこととし、第4戦終了後に日本は1位となるなど一時は持ち直した(結局、日本は第5戦イラク戦の2-2の引き分けで、最終順位は3位。)。以後は日当と勝利給が支給されるようになったが、出場給は存在しなかった。 日本代表選手への報酬総額は年々アップしている。1994年米W杯アジア予選の際には、JFAは2億円を用意していた。JFAは米W杯アジア予選の2倍の4億円(出場時間に応じて配分。1人最高1000万円)を仏W杯アジア予選で計上し、日本代表W杯初出場を果たした。 開催国だったため、アジア予選に出場しなかった2002年日韓W杯ではJFAは本大会のボーナスとして総額6億9000万円の予算を組んだ。 2005年時点では試合だけでなく、合宿なども含めた日本代表全活動期間の日当が1万円、勝利した場合は勝利給(勝利ボーナス)が全額支給され、引き分けだと半額、負ければ勝利給ゼロで日当のみが支払われた。勝利給は試合の重要性によって異なり、キリンカップのような親善試合では10万円、アジアカップなどの公式戦で30万円、FIFAワールドカップ(W杯)アジア予選では50万円だった。成績が良ければプレミア給も追加して支給され、2006 FIFAワールドカップ・アジア予選を突破した際には、日本代表選手1人当たり約1000万円が支給された。AFCアジアカップ2004で日本代表が優勝した際には、当時主将のCB宮本恒靖が「ベンチの選手にもボーナスを」と訴え、ベンチ入りしたものの出場機会はなかった選手も含め、全員に一律で優勝ボーナス300万円が支払われた(2004年までは出場実績に基づき勝利給の支給額を変動。)。海外クラブに所属している日本代表選手には、ビジネスクラス相当の移動費が支給され、上位のファーストクラスを利用する場合は、その差額は選手の自己負担となる。これらの日本代表選手が受け取る給料はJFAが選手の銀行口座に振り込む。また選手の負傷に備えて、保険がかけられている。日本代表選手が所属するクラブに対してJFAは選手1人につき、1日1万5千円の「クラブペイメント」を支払っていた。 2010年度は「日本代表選手ペイメント規定」に基づき、代表選手への日当やボーナスが支払われた。日当(1日1万円)と勝利給の扱いは2005年時と同様。勝利給はW杯本大会が200万円、W杯アジア予選・アジアカップ本大会・コンフェデ杯が30万円(2012年11月16日から50万円)、EAFF E-1フットボールチャンピオンシップ(旧東アジアカップ)・アジアカップ予選・キリンカップ・FIFAランク10位までのチームとの親善試合が20万円(2012年11月16日からFIFAランクに関係なく親善試合は一律20万円)、FIFAランク11-20位までのチームとの親善試合が15万円、FIFAランク21位以下のチームとの親善試合が10万円となった。また、大会ボーナスもW杯本大会は優勝5000万円が最高額で、2位3000万円、3位2000万円、4位1000万円、ベスト8で800万円、ベスト16(=ノックアウトステージ進出)で600万円、コンフェデ杯は優勝300万円、2位150万円、3位100万円、アジアカップ本大会は優勝200万円、2位100万円、3位50万円、EAFF E-1フットボールチャンピオンシップ(旧東アジアカップ)は優勝100万円、2位50万円、3位25万円というように、各大会ごとの各成績別に細かく規定されている。以上の大会ボーナスを出場実績に関係なく該当試合及び大会に選出された日本代表選手全員に一律に支給する。他、W杯アジア最終予選出場選手のみが対象のW杯本大会出場権獲得ボーナスがあり、出場実績で変動し最高1000万円まで支払われ、更に貢献度が高い選手には特別報酬100万円または200万円が追加して支払われる。日本代表選手が所属する日本国内のクラブに対してJFAは選手1人につき、派遣費1日5万円、傷害等による出場不能期間の補償1日3万円の「クラブペイメント」を支払っている。 日本代表選手の給料の支給方法についてはJFA技術委員会(旧強化委員会)で決めているが、その時の日本代表監督の意向が反映される。2010 FIFAワールドカップ・アジア予選では出場給の「実績変動制」が導入された。1試合につき、出場した選手に80万円、ベンチに入った選手に60万円、ベンチ外の選手に40万円(金額はいずれも推定)が支払われた。しかし、W杯出場権獲得ボーナスはなかった。これについて犬飼基昭JFA会長(当時)は「南アフリカW杯本大会ベスト4が目標である以上、アジア予選通過はその対象にならない」と自ら述べている。2010 FIFAワールドカップでは「日本代表選手ペイメント規定」に基づき、総額約2億5000万円が日本代表選手に支払われた。 大会ボーナスなど日本代表選手に支払われる賞金(報奨金)には、税金がかかる。海外リーグ所属の選手はその国の税法に基づき税金をその国に納める。Jリーグ所属選手の場合、例えば、賞金平均額の約1304万円を獲得した選手は、獲得した賞金は全て「一時所得」となり、得た金額から特別控除額50万円を差し引いた額の50%の約627万円が課税対象となる。 なお、オリンピック(男子本大会はU-23+オーバーエイジ3人迄、女子は年齢制限なし女子A代表)の賞金は、成績に応じてJFA及び日本オリンピック委員会(JOC)の2団体からそれぞれ支払われ、所得税法9条1項14号の規定及び2010年の税法改正により、それぞれの五輪の賞金については非課税である(JOC加盟のJFA及びJOCからの五輪賞金の為。ただし、設定された非課税枠を超えた分は、課税)。JOCがメダリストに支払う報奨金は、2016年リオ五輪で金メダル500万円(2012年ロンドン五輪300万円)、銀メダル200万円、銅メダル100万円であり、個人競技、団体競技に関係なく1人あたりに支払われる。東京五輪ではさらに増額する予定である。JOC加盟団体であるJFAからの日本五輪代表(男女とも)に対する賞金は、金メダル150万円、銀メダル100万円、銅メダル50万円で、勝利給が30万円、優勝ボーナスは1人500万円である。 2010年12月17日、日本プロサッカー選手会 (JPFA) が日本代表の親善試合の勝利給は20万円程度とJ1各クラブの勝利給の半分以下で、ハードな日程の中で招集に応じ、重圧とも戦いながら得る報酬としては極めて低い額であること、肖像権料も90%がJ各クラブへ分配されているが、選手への分配は認められていないことなどの待遇改善をJFAに要求した。以後、両者間で協議が続き、2012年11月16日、勝利給等の昇給が決まった。W杯アジア予選等が30万円から50万円にアップするなど、Aマッチの勝利給を全体的に引き上げた。また、親善試合の勝利給は対戦国のFIFAランクにより増減していたが、一律の勝利給に統一された。正式には理事会の承認を経て、2013年3月26日の2014 FIFAワールドカップ・アジア4次予選のB組第7節ヨルダン戦から実施された。
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