プロ化反対派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 14:49 UTC 版)
「プロリーグ構想 (バスケットボール)」の記事における「プロ化反対派」の解説
上記の日本協会役員刷新に伴い、完全プロ化及びbjリーグとの統合に反対する役員は減少したが、一方でJBL→NBL(当時)に参加していた企業チームの中にはアイシン、トヨタ自動車、東芝のように頑なに反対しているものも少なくなかった。そんな中、当時JBLに所属していたオーエスジーは2008年からbjリーグに転籍し、プロクラブ「浜松・東三河フェニックス(現:三遠ネオフェニックス)」が発足した。また、Bリーグ発足において、トヨタ自動車は三井物産の子会社との共同出資による運営会社(トヨタアルバルク東京株式会社)の設立などで解決した。中でも東芝は頑なに反対しており、当時の東芝は所属している日本人選手全員が東芝の社員のままだったという。こうした事情もあり、JBL・NBLに移行する際もこれらの企業チームに妥協する形で完全プロ化を断念した経緯がある。企業が反対に回る理由として興行権を行使するに当たっての諸経費、試合数増加による遠征負担及び選手・指導者とのプロ契約にかかる報酬 が増大するのを嫌い、一方で企業の多くはサッカーやモータースポーツなど他のプロスポーツに関わっていてバスケットボールまで手が回らず、加えて長引く不景気もあり本業以外の支出を極力抑制したい各企業はプロ化に及び腰となっていた。協会側はこれらのチームを説得してプロリーグ参加へ方針転換させると見られるが、無理に参加を強いることはしない方針であるため、場合によってはこれら企業チームの不参加となる可能性もあった。また、反対派の意見にはオリンピックの商業主義に対する批判も少なくなかった。また、上記の企業名排除に反対するクラブの問題も挙げられていた。
※この「プロ化反対派」の解説は、「プロリーグ構想 (バスケットボール)」の解説の一部です。
「プロ化反対派」を含む「プロリーグ構想 (バスケットボール)」の記事については、「プロリーグ構想 (バスケットボール)」の概要を参照ください。
- プロ化反対派のページへのリンク