統合・プロリーグ発足までの課題とは? わかりやすく解説

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統合・プロリーグ発足までの課題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 07:25 UTC 版)

プロリーグ構想 (バスケットボール)」の記事における「統合・プロリーグ発足までの課題」の解説

2016年9月22日に、完全プロリーグである『B.LEAGUE』が発足したが、悲願だった国内トップリーグNBLbjリーグ)の統合において様々な課題生じていた。 レギュレーション等の一本化 bjリーグJBLスーパーリーグ反面教師としたプロリーグ標榜していたため、上記のようにレギュレーションなどの違い多々見られた。そのため、リーグ統一当たってリーグ間で協議重ね理想に近いものに変えていく必要があった。 プロ化反対派 上記日本協会役員刷新に伴い、完全プロ化及びbjリーグとの統合反対する役員減少したが、一方でJBLNBL当時)に参加していた企業チーム中にはアイシントヨタ自動車東芝のように頑なに反対しているものも少なくなかったそんな中当時JBL所属していたオーエスジー2008年からbjリーグ転籍し、プロクラブ「浜松・東三河フェニックス(現:三遠ネオフェニックス)」が発足したまた、Bリーグ発足において、トヨタ自動車三井物産の子会社との共同出資による運営会社トヨタアルバルク東京株式会社)の設立などで解決した中でも東芝頑なに反対しており、当時東芝所属している日本人選手全員東芝社員のままだったという。こうした事情もあり、JBLNBL移行する際もこれらの企業チーム妥協する形で完全プロ化を断念した経緯がある。企業反対に回る理由として興行権行使する当たって諸経費試合増加による遠征負担及び選手指導者とのプロ契約にかかる報酬増大するのを嫌い、一方で企業多くサッカーモータースポーツなど他のプロスポーツに関わっていてバスケットボールまで手が回らず加えて長引く不景気もあり本業以外の支出極力抑制したい各企業プロ化及び腰となっていた。協会側はこれらのチーム説得してプロリーグ参加方針転換させると見られるが、無理に参加を強いることはしない方針であるため、場合によってはこれら企業チーム不参加となる可能性もあった。また、反対派の意見にはオリンピック商業主義対す批判少なくなかったまた、上記企業名排除反対するクラブ問題挙げられていた。 環境整備リーグをトッププロリーグとして成立させるためには一定の環境整備も重要となる。bjリーグ球団及びJBLNBLプロチームJBLNBL企業チームより劣悪な環境の中で活動しているケース多かった。そのため、アイシンシーホース長らくトップ君臨するなど企業チームプロチームより実力が上となる逆転現象起こっている。プロチーム場合上記のように興行収入なければチーム成り立たず、有力スポンサーのないチーム経費削減のため練習場確保などもままならず選手収入も(サラリーキャップ敷かれているとは言えJBLプロ日本代表クラス除けば全体的に水準だった。またbjリーグにおいてはプロチーム運営会社経営状況全体的に厳しく観客動員伸び悩みスポンサー撤退大震災発生などによって活動休止追い込まれるケースもあった。環境向上にはリーグ全体収入増やすのも大事であるが、協会及びスポーツ界全体行政などサポート必要不可欠である。 さらに、クラブチーム単位においても経営難であることが示唆されていることも挙げられる2012年-2013年シーズンbj大分ヒートデビルズ(現:愛媛オレンジバイキングス)の運営会社「大分ヒート」が経営破たんし、選手の給与未払い問題発展。これにより外国人選手や一部の日本人プロ選手退団するなどした。この後大分ヒート経営から撤退しbjリーグリーグ安定運営目的として設立した一般社団法人「テンポラリーゲームオペレーション」(TGO)に事業譲渡 し、そのシーズン間接的ながらbjリーグ管理下での経営となった。あくる2013年-2014年シーズンから新法人バスケで」を大分県バスケットボール協会役員中心となって設立し今日に至る。なお、「バスケで」に譲渡後も、経営難解消されないまま続いたため、2015年4月愛媛県学校法人河原学園と、その傘下関連会社・ケービーシートータルサービスに経営権譲渡することを決め現行リーグ最終となる2015-16年度のシーズンチーム名の「ヒートデビルズ」を維持したうえで、愛媛県をセカンドホームと位置付けて活動当初は「大分ヒートデビルズ」とする予定だったが、ダブルホームタウンを定義づけるために「大分・愛媛ヒートデビルズ」に改称した後、Bリーグ発足した2016年以降は、ホームタウン愛媛県一本化し、「愛媛オレンジバイキングスとなった。)、2016-17年の新リーグ移行後は愛媛県ホームタウンを完全移転させて活動する方針としており、「バスケで」は新たに大分県本拠地とする新チーム結成目指し、まず地域リーグからの活動念頭に取り組むとしている。 2014年-2015年シーズンNBLパナソニックトライアンズ引き継いだ和歌山トライアンズ前年度2013年-2014年シーズン)の準優勝記録したことで、選手対す出来高払い支払われていないことが分かったチームは「支払い準備をしているが資金がなく、調達のめどが立っていない」としている。同チーム大半出来高払い契約選手雇用しているが、経営難理由通常の給与支給されながら、報酬未払いの状態となっていた。なお和歌山トライアンズ資金難と、チーム活動事実上休眠状態であることを理由に、新リーグ第1回となる2016-17年シーズン参加承認見送られる とともにNBLについても2015-16年度のリーグ戦参加認められないことが決まったが、今後将来の新リーグ参加念頭に活動進めるとしている。 同シーズン同じく当時NBLつくばロボッツ(現:茨城ロボッツ)を運営するいばらきスポーツアカデミー経営難理由として、NBL直轄管理運営行い選手給料についてはNBL支払うことを発表した統合断念説 朝日新聞2011年2月17日付けによると、2013年の新リーグ旗揚げ構想について「事実上断念した」と報道された。朝日取材答えた日本協会のある幹部は「新リーグ計画案議決されず、2013年一気プロ化することは難しい」と語っており、プロ化反対する日本リーグ所属一部実業団チームからも説得ができなかったという。またbjリーグ側も新リーグの完全プロ化に疑問があるとして、不安視する意見もあった。結局設立されNBLは完全プロ化を断念しbjリーグとの統合もならなかった。こうして後の完全プロリーグであるB.LEAGUE誕生するのは2016年まで待たなければならなかった。

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