シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー
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「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事における「シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー」の解説
1998年12月23日放送(「日本全国絵ハガキの旅」の合間に放送)。 DVD第13弾『日本全国絵ハガキの旅/シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー/東北2泊3日生き地獄ツアー』に収録。 放送当時の企画名は「新提案! 車内でクリスマス・パーティー」。同日には本来「絵ハガキの旅」の最終夜が告知されていたが、クリスマスの特番編成で2時間繰り下がることを理由に、急遽内容を次回(2週間後の1999年1月6日)にキャリーオーバーした上で放送された。本企画は「第1回どうでミー賞」の名企画部門で4位にランクインし、1夜あたりの平均得票数は1位を記録(2位は「シェフ大泉 夏野菜スペシャル」)。ただし、藤村Dは経緯から“やっつけ”で制作された本作が上位であるのが「不満」であるとしている。 “今から間に合うクリスマスの準備を紹介する”という触れ込みで、深夜から未明にかけてどうでしょう班(+安田onちゃん)・土井巧プロデューサー(以下「土井P」)・番組スタイリストの小松江里子(以下「スタイリスト小松」)がHTBの駐車場においてクリスマスパーティーを行い、その模様を収録。パーティ会場は機材車・ロケバスなどのバックドアを開いて(屋根の骨組みの代用)頭上にブルーシートを張り、モールや折り紙の鎖などを飾りつけただけのもの(調理をする大泉を除き、機材車の中に座るレイアウト)、調理台はキャンプ用のテーブル、火はカセットコンロと網を張った薪火という内容だが、これは前述の理由による繰り下げから、「(こんな時間には番組を)誰も見てない」として非常に簡素なものにされたため。 会場移動前に「星澤先生みたいなとこじゃないとやらない」と話していた大泉は、このパーティ会場について「この貧乏臭さ凄いね、これで放送するんだもん」「寒いよそらぁ。なんのこたないそりゃそうだよ、12月の外だもん」「こんなにねぇ、(天井が)低い厨房は初めて」などとコメントを残しており、特に最後は痔持ちで急性腰痛症(ぎっくり腰)持ちの大泉には厳しい条件なことから「悪いけどギックリって言ったら帰るよ」と宣言するまでに至った。 提供されたのは3品。これらを出演者・土井P・スタイリスト小松 に提供したが、これ以外にも、当時放送されていた早朝の情報番組『発信!生スタ 早起きクマさん』の出演者である金子のりとし・吉田みどり両アナウンサー(当時)や、番組のスタッフ などに“おみまい”した。 エビの塩焼き カリフォルニア風 薪で塩焼きした海老にトマトやレモンなどを盛り付けたプレート料理。名称は大泉の「なんかこう(見た目が)アメリカっぽいでしょ?」という理由による。土井Pによるオーダーの時点では「バカじゃないの?あなた」「エビチリ作るって言ってるでしょ?」と、否定的な態度を取っていた大泉だが、この日調理した料理の中では唯一高評価を受けた。 シェフ大泉風えびチリ 「味の調整の際、感覚で塩・紹興酒・豆板醤を大量に追加してバランスを崩す」「片栗粉を用いてとろみを付けていない」「カセットコンロが風防などを備えた屋外用ではないため、駐車場内に吹いていた強風で火が弱まってしまう」 など、調理段階での不備が多々発生。また、紹興酒の追加の際には容器の内蓋が調味液に入るハプニングも発生した。 前述のように辛辣な評価を受けた上、後年「ユーコン川160キロ 〜地獄の6日間〜」にて鈴井 が選出した「こんなもの食えるか!ランキング」の中で2位にランクイン(試食段階では「美味しそうですが、コクがなく、ただ後味辛い」と評価した)。また、安田からは「お前高血圧で死んじゃうよ!こんなもん食ってたら」と辛辣な評価を受けた。さらに小松はむせ返り倒れ、土井Pはむせ返った後に吐いた。その後藤村D・鈴井に「お前の作る料理はおかしい」「俺たち悪くない」とコメントされ、さらに安田に「こいつの味覚がおかしい」といわれたことが大泉の逆鱗に触れ、藤村Dに対しては「ひどいのはお前だろ!」、安田には「じゃあ作ってみろよ!お前が!」、さらに「わかりもしないで!」と吐き捨てている。 この他、調理工程の中で発生して処分予定だった「だしを取る用の海老の頭」も鈴井によって処分を免れ、安田が食したが、こちらはエビチリ本体と異なり高評価を得ている。 このエビチリを食べさせられた金子によると、エビが生煮えの状態だったと後年明かしている。 食べかけおにぎりの鶏包み 丸鶏の中におにぎりやネギを加え、薪火で焼いたもの。 おにぎり(五目飯)は調理前に「中に米を入れる」といった情報が頭にあった大泉によって選出された食材だが、鈴井らからの「後で取ってよ」の声に「出さないよ、だってこれ食えるもの入れるんだから」「だから周りは捨てるよ」と応えたことで、"丸鶏はおまけ”である意思表示が料理名の由来となった。“食べかけ”は大泉が一口食した後で挿入したことによる。放送中では吉田のみが実食したが、エビチリ同様にむせ返ってしまう。 この他にも藤村Dから生卵をそのまま入れることを提案され、言われるがままに実施。完成後に中身の確認をしたところ、一切火が通っていない生のままであった。 その後、泥酔状態のどうでしょう班は「ちょっと横の方出してもらおうよ」「(スタジオへ)行くだけ行ってみましょうか」という程度の気持ちで『早起きクマさん』が放送されているスタジオに行き、同番組スタッフの好意で番組への飛び入り出演が実現する。DVD第13弾の特典映像によれば土井Pは事情を全く知らず、大泉と藤村Dから説明されてもなお「半信半疑だった」という。この時に大泉・鈴井がonちゃん(安田)に対して殴る蹴るの暴行を加える、大泉が金子の頭に噛み付く(風のモーションを取る)などの行為を見せたが、onちゃんへの暴行で「局のマスコットキャラクターへの扱いが酷すぎる」として、藤村Dが上層部から始末書を書かされたことを副音声で明かした。金子によるとこの時のどうでしょう班は足元もおぼつかないレベルの泥酔状態だったという。 ちなみに収録した12月8日は安田の誕生日だったが、未明のロケに付き合わされたことで、以下のような横柄な態度を見せた。 「簡易onちゃん」の姿で酒を飲む 簡易onちゃんの姿でタバコを吸い、その行為を咎めた藤村Dや大泉に「大体俺だって別にやりたくてやってる訳じゃねえんだよ」「人の誕生日夜中に呼び出してよぉ」「(大泉へ)いいからエビ焼け!エビ焼け!」と逆ギレする。 当時“onちゃんのガールフレンド”として登場したばかりの「okちゃん」について、藤村Dが「onちゃんに彼女が出来た」と紹介した際に自身の彼女 の話をしていると勘違いする。内容を把握した後も「(okちゃんは)売れてんですか?」「へぇー、素敵じゃないの」と一切興味を示さない。 この当時、芸能活動とアルバイトを掛け持ちしていたことを鈴井に暴露されると共に、「今もバイトやってるの(謙虚さ)が売り」と表現されたため、所属事務所の社長(当時)を務める鈴井の目前で「いや実際問題ね、この社長のとこじゃ食えないんですよ」と不満を吐く。 また、この企画で食べた食物が原因で「洒落にならない病気」にも罹患している。
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