東北2泊3日生き地獄ツアー
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「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事における「東北2泊3日生き地獄ツアー」の解説
1999年1月27日・2月3日放送、全2夜。 DVD第13弾『日本全国絵ハガキの旅/シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー/東北2泊3日生き地獄ツアー』に収録。 「桜前線捕獲大作戦」でどうでしょう班が訪れた土地を『どうでしょう』ファンが巡るバスツアー「東北2泊3日 生き地獄体験ツアー」に、鈴井・大泉が「ツアーに帯同するとパニックが起こるため、それを避ける意味でバレないように(という建前で)扮装をして付いていく」という企画。DVDの収録に関しては、当時ツアーに参加したファン全てに連絡を取るのはかなり難しく、公式サイト上にてモザイク処理をしない旨がアナウンスされている。 扮装用の衣装は全てスタイリスト小松が担当しており、企画にも同行している(DVD13弾では厳美渓から前沢ガーデンへ移動する途中、見切れの形で姿を確認できる)。企画中に登場していないものの、繋温泉ホテルでの一件にて安田が同行している 事が言及され、一瞬ではあるが大泉の部屋へ藤村Dが乱入する際に安田の姿を確認することが出来る(後述)。 当企画ではマイク設定のミスから音声が割れており、第1夜の前枠で鈴井が断りとお詫びを入れた。この一件以降は事故の再発を防ぐためにマイクスイッチをガムテープで固定している。 経路 仙台港 ツアー参加者を乗せたフェリーを出迎えるため、大泉が伊達政宗、鈴井が木(松)に扮する。 しっかりと甲冑などが用意された大泉の扮装に対し、鈴井は「茶色の全身タイツと長靴」「3枚の板で表現された枝ぶり」など、非常に雑な作りであった。当然のことながら、フェリーを下船した参加者からは即座に大泉と鈴井であることに気付かれ、各々が2人に対し声援を送っていた。 厳美渓 同地の茶屋「郭公屋」の女性店員に扮し、参加者にロープとザルを介して郭公だんごを提供する役割。スタイリスト小松は細かい用意をほとんどしておらず、大泉が着用したサングラスなど装飾品は全て現地調達(茶屋の女性店員の私物を借用)された。 渓谷が間を隔てていることから「距離があって気付かれない」と踏んでいたどうでしょう班であったが、大泉が咄嗟に「あいよ!」と掛け声を発して一部に正体を見破られたほか、参加者が合図の板を鳴らす際に連打をしたことから「そんな叩くな!!」と叫び、ここでも気付かれてしまう。最終的には出演者ではない藤村Dにまで、参加者から「藤やーん」と声援が送られる結果となった。 前沢ガーデン 同地の名物である前沢牛にちなみ牛に扮装する。2名1組となって行うため大泉が前足を、鈴井が後足を担当。 参加者の前に現れた途端にパニック状態と化し、周りを取り囲まれたために大泉・鈴井は必死に抵抗を見せるが、着ぐるみは引き剥がされて頭上に吊るし上げられた。 鬼の茶屋(鬼の館)付近 2名ともが鬼に扮し、目的地付近の田んぼでバスの車窓から出迎える算段。 だが、強い風雪が起こるなどで気候が荒かったほか、一部バスは参加者が就寝していたためにバスのカーテンが閉められており、ごく少数にしか気付かれなかった。 繋温泉ホテル ツアー2日目の朝食会場において、大泉が会場内の花瓶に扮する。 スタンバイ位置が会場の隅だった関係で、開始からしばらくは気付かれることがなく経過したものの、途中から少しづつ注目する人間が増えていく。最終的に再び参加者から取り囲まれる事態を迎えた大泉は、パニックを避けるため会場からダッシュで逃げ出した。 「一生どうでしょうします」 2日目の扮装準備で午前5時に起床 するために早めの就寝を取る予定の大泉は、午前0時ごろまで続いたトークショー(とそれに伴う打ち上げ)の終了後、すぐ就寝体勢に入った。だが、“泥酔状態の藤村Dが「腹を割って話そう」と部屋に乱入して、大泉を就寝させない”という事案が発生し、ツアー側の帯同人員として同室にいた安田 も巻き込まれてしまう。 大泉は、前述の鬼の茶屋付近での扮装が原因で「風邪をひいて具合が悪い」と体調不良を訴えたり、「何も話すことはない」と主張し手打ちに持っていく画策をしたりと、必死に就寝時間の確保を目指していたが、対する藤村Dは「(大泉は)番組に対し不満がある」という持論を曲げずにいた。この押し問答に大泉が耐えかね、0時50分頃には藤村Dと同室の嬉野Dへ連れ帰りを要請するも、「ああそうか分かった分かった。じゃあカメラ回そう」と自身の判断で撮影を開始させ、失敗に終わる。嬉野Dが加わってからもカメラの前で同じやり取りが長時間展開され、後半には「文句があるなら(上層スタッフに)直接話せばいい」と、番組のブレーンである鈴井や同行した土井P も藤村Dに起こされ、鈴井に至っては大泉・藤村Dらとで執り行われたババ抜きへ強制参加させられた。 しかし、ここまで上記の顛末への異議を主張していた大泉が、逆に土井Pから「オレもいるんだから、この際不満全部言おうよ」と問いただされる事態に発展。更に長引くことを懸念した大泉は「何の不満もありません」「迷いが消えました」と訴え、“番組に不満がない”ことを示すために「僕は一生どうでしょうします」と発言した。午前3時に藤村Dを退室させた大泉はようやく就寝するが、翌朝5時に起床。扮装の準備をする中で藤村Dから「よく眠れましたか?」と聞かれ、「殴るよ?キミ」「『よく眠れたか』って言われたらそら眠れたよ、2時間ぐっすり寝たよ」と低いテンションで返答した。 ミスターのどっきりエレベーター 大泉の扮装後、鈴井も繋温泉ホテル内のエレベーター前の踊り場で花瓶に扮装し、エレベーターから出てきた客を驚かせるというどっきりを敢行した。しかし大半の客は反応が薄く、逆に客から「ミスター頑張って」と慰められるなど予想を反する展開となる。このため藤村Dがどっきりを止めようとしたが、鈴井が「いや!まだやりますッ」と自ら進んで続行の意志を伝えたため、その後も5〜6回ほど続けられた。ドッキリの後、楽屋に戻った鈴井はメイクを落としながら「素顔に戻りたくない」「このまま(黒塗り)のままでいいかな、もう鈴井貴之として生きるのが嫌だ」などと発言。すっかり憔悴しきっていた。 この場面は本編で放送されていないが、2002年6月5日放送の「未公開VTR&NG集」で公開され、DVD第13弾の特典映像でも公開された。いずれにおいても藤村Dが乱入したと思われるシーン以降は放送されていない。
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