クラミジア症とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 疾患 > > クラミジア症の意味・解説 

クラミジア症

Clamydial disease

【概要】 クラミジアによる病気クラミジア細菌より小さくウイルスより大きい中間的な微生物生きた細胞中に感染する最近は動脈硬化巣から検出され関連疑われている。Cl. trachomatis(トラコマティス)と、Cl. pneumoniae(ニューモニエ)が主で様々な感染症起こす性感染症としては最も頻度高くカップル治療することが必要。 

病型】(1)非淋菌性尿道炎(Cl. trachomatis D~K)。潜伏期間10日以上。症状:男では外尿道口から排膿排尿不快感だが、女ではわずかの排膿排尿不快感程度である。(2)鼡径リンパ肉芽腫(クラミジア・トラコマティスL1~L2による)。(3)卵管炎から腹膜炎及んだものでは卵管不妊症主たる原因となる。(4)結膜炎、(5)肺炎。 

【診断】(1)直接証明尿道擦過物、子宮分泌物(感染した細胞)のグラム染色蛍光抗体法など。(2)分離培養法(3)遺伝子診断法。 

【治療】テトラサイクリン系抗生物質7日間

《参照》 性感染症性病鼡径リンパ肉芽腫症


オウム病

(クラミジア症 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 13:36 UTC 版)

オウム病(psittacosis、parrot fever)とは、クラミジアの一種・オウム病クラミジアChlamydophila psittaci あるいはChlamydophilia abortus)の感染によって生ずる人獣共通感染症である。クラミジア病と呼ばれることもあり、かつてミヤガワネラ病と呼ばれていたこともあった。感染症法における四類感染症。

原因

鳥類はオウム病クラミジアの自然宿主であり、ヒトは感染鳥類から排泄物、汚染羽毛、糞便の塵埃の吸入により感染する。

感染したオウムインコハトなどの糞に含まれる菌を吸入することにより感染する[1][2]。ペットとして飼育しているオウムやインコなどの鳥から感染することが多いが、立ち寄ったペットショップで感染したり、多数のドバトがいる公園などで感染したりする場合もある[2]

症状

ヒトではインフルエンザの様な症状を示し、治療が遅れると肺炎気管支炎などの呼吸器疾患を示す。鳥類では一般に無症状であるが、発症すると元気消失、食欲不振、緑色便を呈し、ときに倒死する。病理学的には肝臓脾臓の腫大、脆弱、灰白質壊死巣、心外膜気嚢の肥厚、線維性滲出物の肥厚がみられる。において雌では妊娠末期に流産を引き起こし、雄では精嚢腺炎を引き起こす。馬では肺炎、脳脊髄炎角結膜炎関節炎、腎炎、肝炎、流産を引き起こす。

診断

検体を発育鶏卵、鶏胚細胞HeLa細胞などに接種し、培養後、ギムザ染色蛍光抗体法などで直接鏡検する。特異的抗体検出も行われる。

治療

Chlamydophila psittaci 、Chlamydophilia abortusに感受性のある抗菌剤を用いる。マクロライド系抗生物質テトラサイクリン系抗生物質が第一選択となる。ニューキノロン系抗生物質(シプロフロキサシンオフロキサシン等)も感受性を持つ。セフェム系抗生物質は無効。

予防

ワクチンはない。鳥類との接吻など過度な接触を避ける。また飼育ケージの清掃時には、マスクを着用する。

脚注

  1. ^ オウム病について - 厚生労働省
  2. ^ a b オウム病(psittacosis )とは - 国立感染症研究所

参考文献

関連項目

外部リンク




クラミジア症と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クラミジア症」の関連用語

クラミジア症のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クラミジア症のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
中四国エイズセンター中四国エイズセンター
Copyright (C) 2025, Chugoku-Shikoku Regional AIDS Center
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオウム病 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS