オオサキプラザホテルの人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:35 UTC 版)
「純と愛」の記事における「オオサキプラザホテルの人々」の解説
大阪の大手シティホテル。創業60周年を迎えた年に外資企業「カイザー」に事実上吸収合併され、「カイザーオオサキプラザ大阪」に改称される。オオサキ残留組は第2部の最初にも登場し、大先・桐野・水野・千香は第3部にて新生サザンアイランドを訪れる。 大先真一郎(おおさき しんいちろう) 演 - 舘ひろし オオサキプラザホテルの2代目社長。昭和27年9月10日生まれ。創業者である父・真蔵の跡を継ぎ、社長に就任した。幼少時代はスーパーマンに憧れていた。妻とは別居中で社長室に寝泊りしている。 採用面接の際の「社長になりたい」発言を気に入り純を採用する。「実は経営よりも宿泊の方が好き」という気さくで楽天的な性格。 純に会うと顔色を察し、励ましたりアドバイスをする。争いごとが嫌いな性分から、ホテルの合併交渉では尻込みをしていたが、純と桐野の後押しでオオサキを「魔法の国」にすべく、改革案を考案する。しかし合併後の役員会議でそれを一蹴された上、満場一致により社長職を解任され、純と桐野にオオサキを「魔法の国」にすることを託し、去った。その後、ホテル評論家となり、本を執筆する。 新生サザンアイランドの開業を知り、偽名を使って桐野とともに宿泊の予約を入れるが、天災で断られたきり音信不通になったため、心配して純の様子を見に訪れる。 純がオオサキを去って2年半後、搭乗していた飛行機のトラブルにより、偶然、カイザーオオサキプラザ大阪に宿泊することになる。 中津留賢二(なかつる けんじ) 演 - 志賀廣太郎 純の入社当初の総支配人(GM)。オオサキプラザホテルの創業者である大先真蔵が社長を務めていた、ホテル創業20周年にあたる昭和47年、営業部に入社した。 採用面接の際に、受験者の顔を見ず応募書類ばかり見ていたため、他の横柄な面接官らとともに、純に憤慨され指摘を受ける。表情が乏しく寡黙であるため、何を考えているのか分からない様子を見せており、純からは「影が薄い」と思われていた。 2代目社長・大先真一郎の楽天的な経営に不満を持っていたため、多恵子と結託し、ホテルの合併後はカイザーの思うとおりに運営させる。大先を社長職から解任に追い込み、カイザーオオサキプラザ大阪の新社長に就任した。 桐野富士子(きりの ふじこ) 演 - 吉田羊 純の先輩で接客指導担当。中途採用で入社。ブライダル部の池内とは同期である。大先と交際した過去があり、交際解消後も大先の力になりたく独身を貫いてきた。 規程や礼儀に厳しく、規程から外れた行動をする純を厳しく注意し、勤務中の純に「社長」というあだ名で親しく話しかけた大先をたしなめる。勤務中は感情を表に出さず常にクールな言動をしているが、入社当初は純のように明るい性格だった。 カイザーとの合併による人事再編成により、米田の後任となる宿泊部長に昇進する。大先の解任後は、自らも社長を目指すことを明言した。純が退職する際、合併時に取り外したプレートをオオサキの精神として純に託した。 5年前までは池内、新井とともに社内のコーラス部に所属していたため、初対面の羽純にいろいろな曲をリクエストしていた。 新生サザンアイランドの開業を知り、大先とともに、台風罹災後の新生サザンアイランドを訪れ、愛が述べた事柄と同じ改善点を純に指摘し、アドバイスを送る。 池内音子(いけうち おとこ) 演 - 飯島順子 純の先輩でブライダル部所属。異動してきた純の直属の上司。桐野とは同期で同じく独身。 カイザーとの合併による人事再編成により、露木の後任となる料飲部長に昇進する。 5年前までは桐野、新井とともに社内のコーラス部に所属していた。 純がオオサキを去って2年半後、見合結婚することを桐野と新井に打ち明ける。 新井民子(あらい たみこ) 演 - むかいさとこ 純の先輩で広報部所属。数期先輩に当たる桐野と池内の2人を姉事しており、5年前まではその2人とともに社内のコーラス部に参加し活動していた。オオサキプラザホテル創立60周年記念のロビーイベントの担当者となったが、アイデアが浮かばなかったところ、純が企画した『ロビーウエディング』に共鳴し実行協力者となる。カイザーとの合併後は広報部の幹部に昇進する。バツイチであるが、純がオオサキを去って2年半後、再婚し、仕事を産休している。 小野田大地(おのだ だいち) 演 - 木内義一 純の先輩でフロント係でフロントキャプテン。粕谷がチェックインする際に、純にトラブルがあったことを知らず、別の解釈をして仲裁に入った。 純が入社した当初は千香の直属の上司であったが、カイザーとの合併による人事再編成により、フロント係に異動した純の直属の上司となる。純がオオサキを去って2年半後、総支配人に昇進している。 皆川直樹(みなかわ なおき) 演 - 川島潤哉 純の先輩でベルボーイでベルキャプテン。田嶋・池野・フロントキャプテンの小野田と一緒にいることが多い。 ベルガール時代の純の直属の上司であったが、カイザーとの合併による人事再編成により、降格した米田の上司にあたる役職に昇進し、ベルガールに異動した千香の直属の上司となる。 田嶋次郎(たじま じろう) 演 - 駒木根隆介 純の先輩でベルボーイ。最終面接で失言し落ち込んだ純が、自棄になりオオサキプラザホテルに宿泊した際に案内を担当した。池野や皆川、フロントキャプテンの小野田と一緒にいることが多い。特徴は肥満型の体型。 純がオオサキを去って2年半後において、部屋の案内が大雑把であるとクレームを受け、更にカイザー側の経営陣からは「やる気が見られない体型」と酷評される。飛び込みの大仕事で宿泊部総動員の忙しさのなか、早番と用事を理由に帰ろうとするが、桐野に問責されて改心し、現場に戻る。 池野隆史(いけの たかし) 演 - 顔田顔彦 純の先輩でベルボーイ。田嶋や皆川、フロントキャプテンの小野田と一緒にいることが多い。 水野安和(みずの やすかず) 演 - 城田優 純の先輩でコンシェルジュ。愛とは中学・高校時代の同級生で、柔道部に所属していたため腕っ節が強い。TOEIC910点、さらに中国語検定3級、なにわ なんでも大阪検定2級、シビルウェディングミニスターの3つの資格を所有している。 容姿端麗で仕事ぶりも優秀だが、「自分が誘って拒んだ女性はいない」と自他共に認めるナルシスト。純に興味を持ち、いつもの調子で頻繁に誘い交際を申し込むが、断られ続け、純に対し本気で好意を寄せるようになり、純を口説く際、トルストイなど偉人の名言を用いる。千香から思いを寄せられていたが、当初は「特別な感情はない」と振っていた。 純と結婚した愛に対し嫉妬心を募らせることがあり、時に妨害を行ったりもしていた。 カイザーとの合併後に他のホテルからヘッドハンティングを受けて退職しようとするが、桐野・池内・新井から叱責されて思い直し、オオサキに留まる。 新生サザンアイランドの開業を知り、千香とともに台風罹災後の新生サザンアイランドを訪れた際に、千香と婚約したことを明かした。 純がオオサキを去って2年半後、宿泊部の課長に昇進し、千香との間に子供が誕生している。 田辺千香(たなべ ちか) 演 - 黒木華 純の同期でフロント係。採用面接では面接官らの横柄な振舞に混乱しそうになるが、結果は採用となる。 普段はおとなしく気が弱い性格であるが、怒ると豹変し関西弁でどすを利かせる。 嫉妬深い性格であり、思いを寄せる水野が自分よりも純に興味を示していることを知り、純に対し敵対心を見せ、時に陰険な嫌がらせをしていた。純が愛と結婚した後は水野と対照的に、良き友人として接している。また、第3部の宮古島編(第149回)では水野があゆみや羽純に対し色目を使ったと思い込み、彼女たちに嫉妬心を見せていた。 カイザーとの合併前から、接客と英語が苦手との理由でリストラの危機感を持ち、人事再編成でベルガールに異動した際もリストラの類と思い込んでいた。合併後もなお生き生きと働く純に劣等感を抱いていたことを理由に退職願を出すが、純に止められ桐野に諭され自分がオオサキに必要とされていると気づき、泣言を言ったり他者のせいにしないことを誓い、退職願を撤回する。純が退職した後も、桐野らと一緒に元気に働いている。 新生サザンアイランドの開業を知り、婚約者となった水野と共に台風罹災後の新生サザンアイランドを訪れ、結婚式の招待状を渡した。 純がオオサキを去って2年半後、水野との間に子供が誕生し、育児に専念している。 宮本(みやもと) 演 - 小堀正博 純と千香の同期。 大先真蔵(おおさき しんぞう) 演 - 須永克彦 写真のみで登場。2代目社長・真一郎の父親。オオサキプラザホテルの創業者で先代の社長(故人)。 米田政国(よねだ まさくに) 演 - 矢島健一 純の入社当初の宿泊部長で案内・フロントなどを管轄する。ベルガール時代の純の上司。 採用面接の際に、携帯電話の着信音を平気で鳴らし、受験者が回答中であるにもかかわらず堂々と電話に対応したため、純から「ケータイじじい」と称される。純とは互いの見解の食い違いから頻繁に衝突している。英語が苦手である。 カイザーとの合併による人事再編成により、新たに宿泊部長となった桐野や皆川の部下に降格後、仕事を与えられない自己開発部に異動しリストラ候補者となる。高圧的に早期退職を迫る多恵子に他のリストラ候補者らと共につめよった際に揉み合いとなり、その巻き添えで常連客である種田にけがを負わせた責任を取り、退職した。 露木敏哉(つゆき としや) 演 - や乃えいじ 純の入社当初の料飲部長で料理・ブライダルなどを管轄する。ブライダル部に異動した純の上司。ベルボーイから叩き上げで料飲部長に昇格していた。嫁入り前の娘が2人いる。 大声でくしゃみをするのが癖で、採用面接の際にも、受験者の回答中に大声でくしゃみをし、純からは「くしゃみじじい」と称される。露木がくしゃみをすると、つられるように周囲の部下たち(特に男性社員)もくしゃみをしだす。 カイザーとの合併による人事再編成により、料飲部長から降格後、仕事を与えられない自己開発部に異動しリストラ候補者となる。高圧的に早期退職を迫る多恵子に他のリストラ候補者らと共に詰め寄った際に揉み合いとなり、その巻き添えで常連客である種田にけがを負わせた責任を取り、退職した。 ジョン・カイザー 演 - グレン・ブラウン カイザーグループの最高責任者。
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