オオコウモリとココウモリとは? わかりやすく解説

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オオコウモリとココウモリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:47 UTC 版)

コウモリ」の記事における「オオコウモリとココウモリ」の解説

伝統的に翼手目大翼手亜目オオコウモリ亜目 Megachiroptera、オオコウモリ類)と小翼手亜目コウモリ亜目 Microchiroptera、ココウモリ類)に分けられてきた。 オオコウモリはその名のとおり大型コウモリ仲間で、オオコウモリ科の1科のみが属する。中には翼を広げた幅が2m達する種もある。よく発達した視覚によって、植物性食物探す果実好み農業従事者からは害獣として扱われる場合もある。オオコウモリのほとんどの種は反響定位行わないココウモリ小型コウモリ仲間で、17科が属し多くの種に分かれている。多く食虫性であるが、植物食肉食血液食など様々な食性の種がいる。コウモリ亜目特徴は、反響定位をすることである。超音波発し、その反響検知することで、飛行中障害物避けたり獲物である昆虫等見つけたりすることができる。 オオコウモリとココウモリには翼を持つという共通点があるが、それを除けばあまりにも多く違いがあるため、上記通り「別々の祖先から進化し独立飛行能力獲得したではないか」という説もあった。しかし、最近ミトコンドリアDNA配列解析により、オオコウモリとココウモリは系統的に近縁であることが明らかになっており、どちらも飛行能力初め獲得した共通の祖先から進化したものと考えられている。 1997年マッケンナベルによる分類体系では、小翼手亜目の下に陽翼手下目Yangochiropteraと陰翼手下目Yinochiropteraの2グループ置かれていた。2001年分子系統によって、小翼手亜目側系統であり、小翼手亜目一部オオコウモリ科近縁であることがわかった。その系統に基づき翼手目をYangochiroptera亜目とYinpterochiroptera亜目分類しなおすことが提案された。Yangochiropteraはココウモリ一部(陽翼手類)、Yinpterochiropteraはココウモリ残り(陰翼手類)とオオコウモリ科を含むものである。VespertilioniformesとPteropodiformesも同様のコンセプトによる分類群であり、より簡潔した分類名として提案されている。

※この「オオコウモリとココウモリ」の解説は、「コウモリ」の解説の一部です。
「オオコウモリとココウモリ」を含む「コウモリ」の記事については、「コウモリ」の概要を参照ください。

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