アクセルの街の人々
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「この素晴らしい世界に祝福を!」の記事における「アクセルの街の人々」の解説
ウィズ 声 - 早見沙織 / 堀江由衣 常に蒼白な顔色をしており(あくまでも設定上の話で、実際には周囲の色白の女性と変わりない肌色をしている)、ウェーブのかかった顔の右半分に斜めにウェーブのかかった長い茶髪にアホ毛、茶色目の巨乳の美女。しかしその正体は魔王軍の幹部の一人で、アンデッドの王「リッチー」である。20歳の時にリッチーになったので「永遠の20歳」(カズマに年齢の話を振られた際に永遠の20歳であることを有無を言わせない笑顔を浮かべ主張している)。アニメ版ではカズマよりも長身。 元は高名な魔法使いであり、凄腕のアークウィザードとして名を馳せていた。冒険者時代の二つ名は「氷の魔女」。また、幹部の中で個人的に交友関係があるのはバニルのみで、他は知り合い程度の付き合い。普段はリッチーであることを隠しアクセルの街で魔道具屋を営んでおり、後にバニルを店員として迎える。商才が無いどころかマイナス方向に振り切ってお「頑張って働けば働くほどに貧乏になっていく」という不思議な特技を持つポンコツ店主。ガラクタや使い物にならないアイテムを仕入れてくることに関しては類い希なる天才的な才能を発揮し、その度にバニルの殺人光線を浴び黒焦げにされて折檻されている。街の冒険者も美人店主を見に店をこっそり覗きには行くが商品は買わないため、経営は常に赤字である。なお、ウィズが仕入れたおかしな性能を持つマジックアイテムのほとんどは、めぐみんの父ひょいざぶろーの製作である。 本来ならば人類やカズマ達の敵になる存在だが、本人の性格が善良かつ非常に気弱であり、魔王軍の幹部というのも魔王城に張っている結界の維持を魔王直々に頼まれていただけに過ぎず中立かつ不干渉の立場だということから、正体を知るカズマたちからも見逃されている。なお、魔王軍の結界維持の条件として「冒険者や騎士など、戦闘に携わる者以外の人間を殺さない事」を掲げており、その条件に背いた魔族に対しては一切の容赦をしない。 変わり者が多いアクセルの街において数少ないまともな性格の持ち主。街の商店街の人達も困ったことがあれば冒険者としてのウィズを頼っており、冒険者ギルドからも凄腕の魔法使いとして信頼されている。リッチーになってからかなりの年月が経っているが、心はまだ人間のつもりのようでバニルからは「ポンコツ店主」とだけ呼ばれ名前を呼んでもらえないのが悩み。街の人々に対しても非常に腰が低いため、ゆんゆんが安心して話せる数少ない相手であり、彼女の店はゆんゆんが知り合いを待ち伏せて出会うための駆け込み寺のようになっている。 女神であるアクアからは一方的に目の敵にされているが、アクアが涙ながら落ち込んでいる時は、献身的に慰めてあげている(本人曰く「アクアの身体や涙などに触れるとピリピリして痛い」とのこと)。リッチーである自分をいとも簡単に浄化できることから、アクアのことを本物の女神と認識する数少ない人物。また現在の温厚で気弱な性格はリッチーになってからであり、人間の頃はかなり好戦的な性格だった。リッチーになる以前を含め恋愛経験は皆無であり、13巻で堕天使デュークが魔王軍幹部の地位を奪うためウィズに近づくと、その言動がいささか紛らわしいものだたこともあり、ウィズはデュークから求婚されたものと勘違いし舞い上がってしまった。その後勘違いだということが分かり、デュークはウィズの爆裂魔法で粉砕されている。 成仏しきれない魂を浄化するために墓地に結界を張って除霊を行っていたが、そこをゾンビメーカーの討伐に訪れたカズマ達と出くわし、出会い頭にアクアに襲われ彼女の除霊によって浄化されそうになったところをカズマに救われる。その後カズマたちに訳を話し、それを聞いて害はないと判断したカズマによって見逃される。騒動後は店を訪れるカズマたちの相談に乗り、リッチーしか使えない希少魔法をカズマに授けたりと冒険者としての資格がまだあることから一種の協力関係を築くようになる。アークウィザード時代の経験と魔力は衰え知らずで、上級魔法を駆使してカズマを助けている。 機動要塞デストロイヤー襲来時は冒険者として討伐に参加し、アクセルの街の冒険者と協力したり、めぐみんと共にエクスプロージョンを放って食い止めたばかりか、デストロイヤーのコアである「コロナタイト」を爆発させずにテレポートで移動させるなど、非常に大きな戦果を挙げた。また同じ魔王軍の幹部であるハンスが一般人を手に掛けた事を知った時には一切の容赦をせず、熱湯である源泉ですら一瞬で凍らせるほどの広範囲の凍結魔法を放つなど最強のアンデッドの王と称されるリッチーに相応しい貫禄を見せた。 劇場版「紅伝説」では、カズマ達を紅魔の里の近くにテレポートさせた後、その翌日に魔道具職人を紹介する為にバニルを伴い紅魔の里を訪れたところ、今回の事件に遭遇。カズマの囮作戦の際には、紅魔の里の住人から魔力を吸収、それをめぐみんとゆんゆんに分け与えることで、シルビアの撃破に貢献した。この際、紅魔の里の住人には正体を感づかれるが、住人たちからは「悪くない」「分かってるわね」と、好意的に受け止められている。 スピンオフ作品では、リッチーとなった原因や冒険者時代の仲間の帰りを待つためにアクセルの街に店を構えていることが明かされている。 角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第7位。 バニル ウィズが経営する店でアルバイトの悪魔。詳細は「魔王軍」の「バニル」を参照 ルナ 声 - 原紗友里 冒険者ギルドの受付嬢。ウェーブ髪で巨乳な大人の女性。ギルドを訪れる冒険者たちに窓口で案内をしており、アニメ版では街の緊急アナウンス係も務めている。誕生日は8月15日。 美人なため、4つある受付窓口のうち彼女の所だけが混雑する。原作WEB版、小説では当初は「受付のお姉さん」で登場しているが、スピンオフ作品の『この仮面の悪魔に相談を!』第3話(2015年11月25日)が名前の初出で、原作小説でも第11巻で名前が記載されている。また、アニメ版では第1期第1話から名前が表記されている。基本生真面目で優しい性格だが、荒くれ者が集まるギルドを統率するだけあって気の強い部分も持ち、侮辱されたりセクハラ行為は容赦なく当局(主にセナ)に通報される。 カズマがアクセルに来て以降は問題ばかりを起こす彼に頭を悩ませるようになり、更にはカズマだけでなく、アクアやめぐみん、ダクネスといったパーティメンバーの事も困り果てていたが、魔王軍幹部の連続討伐や機動要塞デストロイヤーの撃破といった様々な功績を目の当たりにしたことでカズマ達を認めるようになり、以来は「パーティに問題はあるが、実績だけは確か」と認識するようにもなる。また、OVAでは冒険者のランに高額報酬と引き換えにファンを装いながらゴマをすらせることでカズマの更生を依頼したこともある。 スピンオフ作品『この仮面の悪魔に相談を!』の第3話では、仮面の悪魔の「最近気になる相手」であるとされる。他の街のギルドの受付嬢は冒険者からもてるため恋人がいることも珍しくないが、アクセルの街では女性には知られていないサキュバスによるサービスが存在するため特別に受付嬢がもてるという状況はなく、自分に恋人ができないことに疑問を持っている。 角川スニーカー文庫公式サイトTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第13位。
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