出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 02:20 UTC 版)
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開発元 | Meta Platforms, Inc. |
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初版 | 2004年2月4日 |
対応言語 | 多言語(Unicodeに登録されている文字に依存) |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | ソーシャル・ネットワーキング・サービス |
公式サイト |
www |
現在 | 運営中 |
Facebookという名前は、アメリカの一部の大学が学生間の交流を促すために入学した年に提供している本の通称である「フェイスブック」(face book)に由来している[1]。
概説
2004年にマーク・ザッカーバーグと、ザッカーバーグのハーバード大学のルームメイトで同級生だったエドゥアルド・サベリンが創業した。その後アンドリュー・マッコーラム、ダスティン・モスコヴィッツ、クリス・ヒューズなどが加わった[2]。
当初は、会員はハーバード大学のドメインのメールアドレスを持つ学生に限定されていたが、ボストン地域の大学、アイビーリーグの大学、スタンフォード大学へと対象が拡大されていった。徐々にさまざまな大学の学生も対象に加わり、やがて高校生にも開放され、最終的には13歳以上のすべての人に開放された。現在のFacebookでは、ユーザー登録時に13歳以上であることを宣言すれば誰でも会員になれる[3]。
サイトの利用前に必要なユーザー登録を行うと、個人プロファイルの作成、ほかのユーザーをフレンドに追加、メッセージの交換、プロファイル更新時の自動通知の受信を行うことができる。加えて、ユーザーは共通の関心を持つユーザーグループへ参加することができるようになる。ユーザーグループは、会社、学校・大学、ほかの属性で分類されている。また、フレンドを「職場の同僚」「親しい友人」といったリストに入れて分類することができる。
2005年5月に、Accel Partnersは1270万ドルをFacebookに投資し、Jim Breyerは個人資金から100万ドルをAccel Partnersの投資資金に追加した[4]。2009年1月のCompete.comによる調査は、ワールドワイドな月間アクティブユーザー数によるランキングで、Facebookをもっとも利用されているソーシャル・ネットワーキング・サービスにランクした[5]。Entertainment Weeklyは、過去10年間の"ベスト"リストにFacebookを選び、「Facebookが存在する前の世界は、どうやって元カノにこっそりつきまとったり、会社の同僚の誕生日を忘れないようにしたり、友人をむかつかせたり、Scrabulousみたいな熱狂的なゲームをプレイしていたんだろう?」と述べている[6]。
当初は学生のみに限定していたが、2006年9月26日以降は一般にも開放された。日本語版は2008年に公開された。
同じMeta社が運営するInstagramやThreadsとは異なり、個人での使用では実名登録制となっている。ハンドルネームなどを使った通名・匿名での登録は基本的にできない上に、個人情報の登録も必要となっている[7]。公開後、急速にユーザー数を増やし、2010年にサイトのアクセス数がGoogleを抜き話題になる。2011年9月、世界中に8億人のユーザーを持つ世界最大のSNSになった[8]。
2012年9月、Facebookのアクティブユーザー数は10億人を超えた[9]。ただし、そのうち8.7%は偽物である[10]。2011年5月のコンシューマー・レポートの調査によると、サービスの利用規約に違反する13歳未満の子供のユーザーが750万人、10歳未満の子供のユーザーが501万人いる[11]。2012年において、Facebookは180ペタバイトのデータを持ち、24時間毎に0.5ペタバイトのデータが増加している[12]。
2012年2月1日にFacebookは最初の株式公開を行い、カリフォルニア州メンローパークに本部を移転した[13]。Facebookは、2012年5月18日からNASDAQ市場で株式の売却を開始した[14]。2012年の売り上げ51億ドルによって、Facebookは2013年5月に発行されたフォーチュン500で462位にランクされ、初めてフォーチュン500に選ばれた[15]。2012年、ウェビー賞を受賞[16]。 2016年第2四半期は営業利益2830億円、前年同期比116%増となった。月間利用17億1200万人(同社子会社インスタグラムは月間5億人)を数える。
カスタマイズ性の点においては、基本的にプレーンテキストのみに対応しているが、Ajaxに対応していたり、自分の好きなアプリケーション(アプリ)を選択して追加できたりするなど、最新の技術に対応している。これらアプリケーションは、Facebookが開発したものよりも、一般のユーザーが開発したものが多い。一般ユーザがさまざまなアプリケーションを開発し、Facebookのツールとして公開できることで、Facebookはそれ自身が持ち備えている性能を超えてサービスを提供することができる。
また、モバイル端末にも対応しており、BlackBerryやAndroidなどでは専用ウィジェットが用意され、iPhoneやiPod touchに搭載されたSafariでアクセスすると、専用画面でサービスを提供している。iPhone、iPadなどのiOS搭載端末や、Android用のアプリも別途用意されている。
Meta社は、Instagramが象徴的なように、短期の利益よりも投資を優先し、利益計上を今のところはしないていない。しかしながら、Googleと並ぶ世界最大の広告企業となっている。トラフィックの点で、月間約250億(2019年5月)の訪問を有するFacebookは、同770億のGoogleと併せて、世界全体の2大ウェブサイトとなっている。
中古品売却や住宅・求人などさまざまな募集広告を出せる「Facebook Marketplace」、ほかのユーザーに直接メッセージを送ることのできる機能もある。また、写真や動画のアップロード(Facebook Video)にも対応している。容量制限はない。604ピクセルを超える写真に関しては、長辺が604ピクセルになるよう縮小される。Facebook内の専用ページや外部サイトでの購買活動と連動して、自分の友人が何を買ったか、どの映画や音楽を高評価したかなどの形で広告が出る「Social Ads」もある。
歴史
![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2F1%2F15%2FMark_Zuckerberg_-_South_by_Southwest_2008_-_2-crop.jpg%2F200px-Mark_Zuckerberg_-_South_by_Southwest_2008_-_2-crop.jpg)
![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2F7%2F7d%2FChris_Hughes.jpg%2F200px-Chris_Hughes.jpg)
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ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグはハッキングをして得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し、公開した女子学生の顔を比べて勝ち抜き投票させる「フェイスマッシュ」というゲームを考案した[17]。これは大学内で問題になり、ザッカーバーグはハーバード大学の半年間の保護観察処分を受けるに至った。
2004年、ザッカーバーグはハーバード大学の学生が交流を図るための「Thefacebook」というサービスを開始した(本人の登録制)。その数日後、スタンフォード大学やコロンビア大学、イェール大学などの学生からの「同じようなサイトが欲しい」との要望に応え、いわゆるアイビー・リーグの学生にも開放した。その後、徐々に全米の学生に開放され、学生生活に欠かせないツールとなった。大学のメールアドレス(.eduドメイン)を所有する大学生のみに参加が限られていたが、2006年初頭には全米の高校生に開放し、2006年9月までには一般に開放され、有効なメールアドレスさえあれば世界中の誰もが利用できるようになった。
2004年4月、正式にフロリダ州にLLC[18]として登録。パートナーは、ザッカーバーグ、モスコヴィッツ、サベリンの3人。
顧問のマット・コーラーにより、最初に採用されたエンジニアとしてスティーブ・チェンが働く。しかし、数週間でPayPal時代の友達と「ビデオサイトを作る」と言って辞めようとする。マット・コーラーには、「一生、後悔するぞ。フェイスブックはすぐに大きい会社になるんだ。ビデオサイトなんて掃いて捨てる程あるじゃないか」と説得されるも聞かず、ビデオサイト(YouTube)を作るために去る。
ケビン・エフルシーがザッカーバーグに、運営に関する知識が極めて豊富な者が必要と、ジェフ・ロスチャイルドを推薦する。彼はVERITASをシマンテックに売却し悠々自適な身で、何週間かはコンサルティングに応じるつもりだったが、ザッカーバーグとFacebookの虜になり、フルタイムの社員となることで会社の信用が上がった。 ジェフ・ロスチャイルド曰く「私は、連中がデートサイトを作っていると思った。しかし、彼らのビジョンを理解すると、今までのサイトとはまったく別物だった。大学内限定で友達との情報を交換するもっとも効果的なチャンネルを作ろうとしている」としている。
2006年9月5日、「News Feed」と「Mini Feed」機能を開始。
2007年10月24日、マイクロソフトが広告に関する独占的契約、Windows LiveおよびXbox Liveとのシステム統合を含み、Facebookに2億4000万(約264億円)ドルを出資し、同社の株式1.6%を取得した。MicrosoftはFacebookの時価総額を150億ドル(約1兆6500億円)と評価している。ちなみにGoogleは、米Yahoo!とともに米MySpaceと広告を契約中(3年契約、9億ドル約990億円)。MicrosoftがYahoo!買収にあたって提示した金額は446億ドル(約4兆9060億円)であり、FacebookはYahoo!の3分の1の市場価値があると見られている(2008年4月)。
2007年10月31日、GoogleがOpenSocialAPIを公開。Orkut、セールスフォース、LinkedIn、Ning、Hi5、Plaxo、Friendster、Viadeo、オラクルらが参加。
2008年1月25日、FacebookAPI"JavaScript Client Library"を公開したことにより、SNS業界にとどまらず、IT業界全体にSNSのオープン化に拍車をかける。アプリケーションの総数は約17,000。毎日、約140のアプリケーションが追加されている。
2008年5月9日、MySpaceがDataPortabilityパートナーとして、Yahoo!、ebay、Twitter、Photobucketと提携。
2008年5月10日、Facebook Connectを発表。2008年5月12日、GoogleがFriend Connectを発表。
2008年5月15日、Facebookが、GoogleのFriend Connectに対し、Facebookのプライバシー標準を満たさないものとして接続を拒否する。
2008年5月19日、マーク・ザッカーバーグが来日し講演。その場で日本語版が一般公開された。
2009年、先行していたMySpaceを追い抜き、世界最大規模のSNSサイトとなった。
2009年9月3日、Windows LiveおよびXbox Liveとのシステム統合に際し、Activity Streamsを採用したと発表。
2009年11月9日、「Microsoft SDK for Facebook Platform」をリリースした。
2010年7月22日、アクティブユーザが、全世界で5億ユーザを突破と発表[19]。
2010年9月24日、Facebook創設への経緯を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」が公開された。日本では2011年1月15日公開された。
2011年9月9日、Bing Translatorを用いた機械翻訳機能が搭載された。
2011年12月19日、本社をパロアルトのスタンフォード研究公園からメンローパークのサン・マイクロシステムズ跡地に移した[20]。
2012年5月18日、NASDAQ市場にてIPOが実施された。
2020年5月6日、Facebook監督委員会の初期メンバー(委員)20人が発表された[21][22][23]。
2021年11月28日、Facebook, Incが社名をMeta Platforms, Inc.に変更したことにより、FacebookはSNSの名称として維持される[24]。
2022年3月4日、ロシア国内でFacebookが閲覧できなくなったほか同年3月21日には運営会社のメタが過激派組織に認定された[25]。
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フェイスブック (人名録)
(Facebook から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/17 18:31 UTC 版)
フェイスブック(face book または facebook)とは、アメリカ合衆国のいくつかの大学で見られる、個人の写真と名前で構成された紙またはウェブ上の人名録のことである。特に、学生同士の交流のために、大学の運営者が年度初めに配布する出版物を指す。
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- 1 フェイスブック (人名録)とは
- 2 フェイスブック (人名録)の概要
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