インダストリアル・デザインとは? わかりやすく解説

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インダストリアル‐デザイン【industrial design】

読み方:いんだすとりあるでざいん

工業製品で、使いやすさ美しさ目的とするデザイン工業デザイン


インダストリアル・デザイン

【英】industrial design

工業デザインとも呼び広告POPなどの商業デザインに対して商品大きさ形状包装外観模様などのデザインをいう。プロダクト・デザインとも呼ばれる商品差別化には、ビール業界など多く業界見られるように容器などのデザイン寄与する割合高くなっているので、インダストリアル・デザインを重視する企業多くなっている。さらに商業デザイン領域もこれに含めようとする考え方出てきている。

インダストリアルデザイン

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

インダストリアルデザイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 22:24 UTC 版)

インダストリアルデザイン: industrial design)は「工業デザイン」または「工業意匠」とも呼ばれ、産業分野における工業製品設計造形を担うデザイン分野である。

概要

18世紀末に、イギリスで起きたいわゆる産業革命によって、クラフト的伝統を受け継ぐ「応用美術」や「趣味」といった意味としての「デザイン」と明確に使い分けられるようになった。機械生産による大量生産大量消費社会への転換を背景に生まれ、1930年代中頃に「画家」「技師」「市場調査員」といった総合的な特徴を持ち合わせた職能を近代的「工業デザイナー」とする国際的コンセンサスが形成された。

「デザイナーという用語は十九世紀を通じて曖昧模糊とした霧に包まれていた。その仕事の割り切った説明をすれば美術家建築家工匠のものであり、また技師、発明家方法論者」がインダストリアルデザインを担うデザイナーの姿であるといえる[1]

歴史

「インダストリアルデザイン」という語は、1920年代のアメリカで使われ始めたといわれる。もともとは設計と意匠形状の設計は技術者が共に手掛けていた。レイモンド・ローウィらの活動により1920年代末から1930年代には、デザインの優劣が製品の売り上げさえ左右することが次第に認識されるようになった。インダストリアルデザイナーは大量生産・大量消費の時代を迎え、短期間のモデルチェンジなど、市場の倫理や要望を消化し反映するという必要から出現した職業である。当初は美術家、建築家、工芸家などが顧客である企業の委託を受け、プロジェクト単位で関わることもあった。

「アメリカが工業デザイナーを生み出したのは、製造というよりはむしろ販売を目的としてであって、それに絡む商品は、もはや『応用、あるいは装飾芸術』と全体的に呼べないものであった。第一次大戦数年後のアメリカ合衆国の勢いは新産業にねざしており、いわば製品自体の存在価値が科学と工学の進歩にもっぱら依存していた。」「企業はデザイナーを美容師のように考えている。ある会社が開発したペンを見せられて、デザイナーが出来ることといえば『色を黒にして、赤のラインを回しなさい』ということぐらいである。(ポルシェのデザイナー)」一方で、「デザイナーはいまも人間工学や製品の美的な質であれ、社会的、心理的充足であれ、文化的な豊かさに影響するという面で、数々の方法によって生活の質的向上に貢献できるユニークな位置にいる」のである。[1]

自動車産業における呼称

自動車産業では、英語圏における呼び名「stylist」または「styling designer」を使用する事が世界的に共通化しつつある。これは英語圏においては、開発推進設計者を「engineer」、設計担当を「designer」、意匠開発を「stylist」としており、国際間の開発協力の中で誤解を防ぐためである。

脚注

  1. ^ a b 『近代デザイン史』ダヴィッド社、1993年9月1日。 

関連項目


インダストリアル・デザイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:10 UTC 版)

岡本太郎」の記事における「インダストリアル・デザイン」の解説

宇宙人東京に現わる映画1956年)- 宇宙人デザイン担当近畿日本鉄道 ラビットカー近鉄6800系電車など)シンボルマーク「ラビットマーク」(1957年)- 日本初めての高加減速車両マーク当時鉄道関連マーク著名画家採用する例は極めて少なかった近鉄バファロー球団シンボルマーク1959年)- 近鉄物流マークとしても使われた。 映画タイトルロゴ「母」1963年)- 新藤兼人監督作品東宝配給映画タイトルロゴ「鬼婆」(1964年)- 新藤兼人監督作品東宝配給東京オリンピック参加メダル1964年卓上ライター火の接吻》(1969年オリエンタル中村(現・名古屋三越 栄店)光るレリーフ大壁画のデザイン用いた包装紙1971年札幌オリンピック記念メダルブロンズ1972年TAROきもの(和服デザイン1975年)- 京都じゅらくより発売。 ウィスキー・グラス《顔》(1976年)- キリンシーグラムよりノベルティとして3月9月2種類頒布ピッチャー水差し男爵》(ガラス1977年)- キリンシーグラムノベルティティーセット《夢の》(磁器1977年)- 三郷陶器より発売トランプ1977年)- 講談社より発売第23回 国際眼科学シンボルマーク1978年)- 同学会の記念切手デザイン手がけるアイスペール《まつげ》(ガラス1978年)- キリンシーグラムのノヴェルティ。付属トングデザイン手がけるペーパーナイフ《いのち》(ステンレス1979年)- 慶應義塾大学の第121卒業記念品(非売品)。製造株式会社青芳製作所。 《お好み手皿》(ガラス1979年) - キリンシーグラムノベルティ。 《TARO》(鯉のぼり1981年)- 「東レ」と、こいのぼり老舗太郎」との共同企画ネクタイ1982年)-「菱屋」から発売電電公社 テレホンカード1982年12月)-テレホンカード第1号デザイン。 《人間ボトル》(陶、1985年)- キリンシーグラムブランデー『シャトラン』と、モルトウィスキー『エンブレム』の2種類洋酒ボトル・デザイン。つくば万博記念発売。 レコードジャケット・デザイン(1985年)- 8月6日広島平和コンサート開催記念頒布盤(非売品腕時計デザインEXCEED1986年)- シチズン時計製品岡本同社CMにも出演JR発足記念メダル出発》(1987年)- 銀製銅製2種類映画タイトルロゴ「神々履歴書」(1988年)- 前田憲二監督作品。「神々履歴書製作委員会配給西日本鉄道 夜行高速バス車両車体デザイン。 (「どんたく号」・「はかた号」等、1989年エキスポランド入場券の絵(年不明

※この「インダストリアル・デザイン」の解説は、「岡本太郎」の解説の一部です。
「インダストリアル・デザイン」を含む「岡本太郎」の記事については、「岡本太郎」の概要を参照ください。

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