社会と生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 03:35 UTC 版)
ダイニングキッチンに代表される公団住宅の生活は若い子育て世代の人気を呼び、枚方市が軍需工場の町からベッドタウンとして発展する契機となった。ここに入居した多田道太郎を始めとする知識人を中心として香里ヶ丘文化会議が発足した。また子育て世代の大量入居に伴い幼児保育が大きな問題として注目された事を契機として、住民が主体的に生活環境を向上させる機運に繋がった。これが後に全国初の零歳時保育を実施する香里団地保育所の設立や、全国初の医療機関併設型病児保育室となる枚方病児保育室の設立に寄与する事となった。 集合住宅はA地区からE地区の5地区で構成され、それぞれで地区自治会が組織された。各自治会ごとに集会所が用意され、自治会や住民に利用された。 夏季には自治会主催で夏祭りが実施された。B地区の夏祭りでは1970年代まで大丸ピーコック香里店から香里ヶ丘公設市場(現こもれび生活館)まで夜店がひしめき合い、大丸ピーコック前の広場(現ピーコックストア香里ヶ丘店敷地)では盆踊りや子供向けの映画上映で賑わっていた。 なお初代大丸ピーコック前の広場には、かつて花壇や幼児用プール(夏季)が設置されていた。プールは噴水に作り変えられた後、花壇跡に設置された駐車場が拡大する形で姿を消した。 テレビアンテナは当初各戸で設置されていたが、1980年頃に共同アンテナ化。VHF6局(NHK総合、毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ、NHK教育)、UHF2局(KBS京都、テレビ大阪)に加えて、サンテレビも視聴できるようになった。
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