onちゃんカレンダー
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「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事における「onちゃんカレンダー」の解説
2000年1月26日・2月2日放送、全2夜。 DVD第18弾『ゴールデンスペシャル サイコロ6/onちゃんカレンダー/30時間テレビの裏側全部見せます!』に収録。 「2000年のカレンダー用写真の撮影会」として、onちゃん(安田)・鈴井がモデル、大泉が撮影係となり、HTBの制作スタジオを用いて撮影を行う。「写真家・大泉洋」の初登場企画(衣装の基本スタイルは「登山家」と共通だが、こちらはピッケルを模したものや無線機を持っていない)。大泉は写真に関して素人であることから知識を持ち合わせておらず、DVDの副音声でも藤村Dが「(専門的なワードを)“露出”しか知らない」「それじゃいかんせんキャラクターが弱かった」と振り返っていた。また、一瞬ではあるがオクラホマの河野真也がセットを運ぶ係で出演している。 企画の開始時間である午前6時32分から、午前10時に開始される広報番組『TVぴかぽん』の収録までに撮影を終わらせなければならず(制作スタジオを使用するため)、準備を含めて一月あたり10分弱のペースで撮影を行う計算となり、ロケ企画ではないもののハードスケジュールの中で進行していった。一部写真を撮影する際には超望遠レンズ(愛称:バズーカ)が使われたが、これは金子のりとしアナウンサー(当時)の私物で、写真撮影に関する全ての機材は金子アナウンサーから貸与を受けている。 しかし、この撮影会の実際の目的は"安田を海外に拉致する(「アメリカ 生き地獄体験ツアー」の一環として、ラスベガスで開催されたトークショーにゲストとして招く)ための前哨戦"で、11月をハワイ、12月をラスベガスで撮影(前述のトークショーのついでに撮影されたもので、11月のハワイは乗継ぎで立ち寄った際に撮影)し、大泉が拉致を実行する側に回る形になった。大泉が(完全な意味で)拉致の仕掛人となったのは、レギュラー版ではこれが唯一のケースである。安田はこのときが初の海外旅行であったが、「あなたたちみたいにね、騙し騙され罵り合いのコミュニケーションの人たちと一緒には行きたくない」と落胆を見せている。 このロケで大泉が撮影したカレンダー写真は実際に販売され(カレンダーの期間は、企画が1月から2月の初頭に放送されたために2000年2月 - 2001年1月の間となった)、さらに2004年、2012年には『復刻版』として販売された。ちなみに発売されたカレンダーでは、4月のメイン写真がスタイリスト小松が写されたものになっている(後述)。 上述にも記載されている通り、第2夜では「安田の拉致計画」が実行されているが、同様に「拉致」と謳われている部分が存在する「桜前線捕獲大作戦(及び「十勝二十番勝負」)」や「香港大観光旅行」などがClassicでは放送されていないのにもかかわらず、この企画は2022年現在もClassicでの放送は継続されている。 各月のテーマ 月テーマ扮装注釈1月正月onちゃん:なし鈴井:鏡餅 onちゃんは大型の羽子板を手持ち。 2月節分onちゃん:鬼鈴井:袴姿 鬼のonちゃんへ鈴井が豆を投げる役回り。鈴井はこのときカツラを装着していたが、撮影後に脱ぐまで気付かなかった大泉は「なんかおかしいと思ったら、ミスターそれヅラだったんだね」と発する。 3月雛祭りonちゃん:男雛鈴井:女雛 早朝のため空調設備が作動していない上に照明設備などの熱がこもって、スタジオ内が「灼熱(約30度)」となる状態が顕在化。あまりの暑さにモデル2名はこの時点で“やられた”状態となり、撮影する大泉もフィルムの交換にさえ躊躇を見せ、エアコンが完備された自らの控え室(大道具室)に早々と引き返していった。 4月入学式onちゃん:新入生鈴井:onちゃんの母親 大泉が1枚目に「桜吹雪を用意するスタイリスト小松」を撮影し、カレンダーでは4月のメイン写真に据えられた。 5月こいのぼりonちゃん:なし鈴井:こいのぼり onちゃんは折り紙の兜を頭に載せ、手に小さいこいのぼりを持つ形。鈴井は脚立に上り、垂直にこいのぼりを着る形となる。指示を出す大泉がonちゃんへ「バカみたいに膨らんでないでたまには動き付けろよバカ」と発言し、憤慨したonちゃんが大泉に蹴りを入れる。この時安田は本気で怒ったとされ、DVDの副音声においても藤村Dが「蹴り方マジだもんね」、大泉が「“こいつ(安田)『どうでしょう』の中でもこんな怒るんだ”って(思った)」と振り返っている。 6月梅雨onちゃん:なし鈴井:カエル カエルの鈴井が傘を持ったonちゃんへ飛びつく構図。大泉はカメラの連写機能を使い、onちゃんに飛びつく鈴井を撮影。史上最速の撮影時間で終了したものの、控え室で大泉はスタジオ使用期限が残り1時間であることを知らされる。 7月七夕onちゃん:なし鈴井:浴衣(少年) 超望遠(バズーカ)登場。スタジオの端から撮影してもonちゃん・鈴井にピントが合わず、両者ともに体の一部が映ったのみだった。 8月海水浴onちゃん:なし鈴井:水着+浮き輪 onちゃんはサングラスを装着、鈴井はを装着。「(過密スケジュールからの疲労で)スタジオ側の雰囲気が悪い」というD陣の情報から、大泉がモデルの2人を露骨に持ち上げ始める。 9月月見onちゃん:なし鈴井:ムーン 8月に続いてモデル2人のテンションを上げようとする大泉だが、疲れから2人は一切喋らず。 10月運動会onちゃん:紅白帽鈴井:体操着 「6秒間に36枚」もの連写をできる特殊なフィルムを用いて、2人の玉入れの様子を撮影した(6月同様に連射撮影のみ)。撮影終了後、安田が着ぐるみを脱いだ時点で「拉致」計画を遂行した。前述のようにこの企画が生まれて初めての海外旅行となった安田は、新千歳空港へ移動中の車内で「旅のプロ」・どうでしょう班(大泉・藤村D)からの指導(恫喝風の旅程説明や、大泉による「やられ」経験談)を受けた。2人の圧に押された安田だったが、機内では機内食やつまみをアテに、ビールを始め好物の酒を大量に堪能し御満悦だった。なお、onちゃんの着ぐるみは小さくまとめられ、飛行機の機内には手荷物として持ち込まれている。 11月ハワイでバカンスonちゃん:腰みの鈴井:アロハシャツ ワイキキビーチで写真撮影。午前7時30分の到着後、9時25分の出発までに写真を撮影しなければならず、実質の撮影時間は「12、3分」という強行スケジュールになった。ここからの2ヶ月はコンパクトカメラでの撮影。 12月ラスベガスでクリスマスonちゃん:なし鈴井:サンタ 鈴井は帽子・プレゼント袋のみを装着する形。安田はラスベガスへの到着について「感動もへったくれもない」と感想を残す。フラミンゴ・ラスベガス前で撮影していたところ、onちゃんの着ぐるみを着ていたせいか多数の人が集まってきた(ピカチュウと間違われたため)。
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