SE部(システムエンジニアリング部)
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「なれる!SE」の記事における「SE部(システムエンジニアリング部)」の解説
桜坂 工兵(さくらざか こうへい) 声 - 石川界人 本編の主人公。やや童顔の青年で新卒入社時二十二歳。 厳しい就職活動の中、スルガシステムの求人広告で紹介された体験談に感銘を受け、採用担当の言葉に乗せられて入社するが、説明とはまったく異なる会社の実態を知り落胆する。教育係になった室見の下でOJTを受け、悪戦苦闘の社会人生活を始めることになる。室見の無茶なやり方や仕事への自信喪失から一時は退職も考えたが、とある案件を二人でどうにか成功させ、以後も室見の下でやっていくことを決める。大学時代は消費者行動論を専攻しており、ゼミの同期は一流上場企業に勤めているものも多く、劣等感を感じている。 静岡県浜松市出身で両親と妹がいる。実家は江戸時代から続く和菓子屋『遠州桜華庵』を経営しており、店の手伝いで客の相手をしていた経験から、我の強い室見と、同僚や顧客の間に立って折衝する役割を担う。泥酔すると突飛な行動に出るため、飲み会では室見たちを戦々恐々とさせた。いつも一緒にいる室見が無防備なせいか最近、視線を上手くコントロールできないでいる。言ってもいないこと、やってもいないことをまわりに捏造されて、性犯罪者に仕立て上げられそうになることもしばしばある。第13巻にて社会人2年目となり、新人教育を担当する。 自宅の最寄り駅は白山通り沿いにある模様。作中の描写から、御茶ノ水駅から中央・総武線各駅停車(作中では総武線)で水道橋駅、そこから都営地下鉄三田線で通勤していると思われる。 名前の由来は、福岡市地下鉄七隈線の桜坂駅。 室見 立華(むろみ りっか) 声 - 東山奈央 肩書に似合わず中学生のような幼い容姿で長い髪に小柄な身体つきをしており、顔立ちは整っている。年齢や経歴は長らく不明であったが、第12巻にて年齢は17~18歳で学年でいえば高校三年生であることが明らかになる。高校1年次に星条学園へ編入されたが、同級生とはうまくいかず、裏サイトの情報を流出させるなどの不正アクセスを行って不登校となった。室見の母親(旧姓・七隈)は名家の筋であったが、駆け落ち後離婚するなど複雑な家庭環境で育った。室見はシステムエンジニアであった父親にはなついており、その影響でエンジニアの道を進むようになった。学歴は中卒となるため、室見を心配した叔父である七隈陣によって、スルガシステムを退職させられかけたが、大卒程度の学歴をつけることを条件として引き続き在職することとなった。声は釘宮理恵に似ているとされる。 ネットワーク系のSEで、高い実力を持ち、JT&Wで派遣社員として勤務した経験があるが、良い思い出ではないらしい。自他共に認めるワーカーホリックで、帰宅せずに会社のラボルームで寝泊まりすることも多い。入社したばかりの工兵の教育を担当し、そのまま工兵の直属の上司となる。人に厳しい態度で接する強気な性格で、新人である工兵にも容赦がない。 天才的な技術とビジネスパーソンとしてのプロ意識を持ち、フォーマルな場では礼儀正しい応対をするが社内では孤立し、コミュニケーション能力は皆無に等しい。野生の獣のように凶暴な面を持ち、気に入らないことがあると工兵をはじめ会社の同僚に対して怒りを露わにしてドライバーを突き立てたり、工具や機材を投げつけ、姪乃浜梢とは喧嘩の果てに流血沙汰に至ったこともある。外見から未成年や中学生と誤解されやすく、補導された際には警官とも取っ組み合いをしたという。会社の外での人間関係はうかがえず、アマチュアの合唱団に参加しているようだが、そこでも人付き合いはないらしい。社内でも周囲の意見に耳を傾けず独断専行で基本的に一人ですべての業務を行い、工兵が入社するまでは昼食を共にしたりオフに遊ぶ相手はカモメだけだった。工兵が自分の部下になってからは上司としての責任感を抱くようになる。 ツナが好物であり、食生活はツナを中心に据えている。社内ではキャミソールにプリーツスカートといった動きやすく可愛らしい衣装を好んで着用しており、スーツの類は苦手。異性の視線への無頓着さからスカートで作業したり、人目を気にせず着替えを始めたりして、無自覚に工兵を困らせることもある。キスの経験もなく恋愛関係には疎いようである。 千代田区猿楽町の高級マンションで一人暮らしをしているが、部屋には家具をほとんど置いておらず、カーテンすら無い。一方で四谷にトランクルームを借りそちらに家具類や資料類を預けているなど、私生活は謎に包まれていた。 名前の由来は、福岡市地下鉄空港線の室見駅。 カモメ (賀茂 芽依) 声 - 堀江由衣 パートタイムの女性で、SE部所属のアシスタント。本名賀茂 芽衣(かも めい)。在職していたリーマン・ブラザーズ倒産後、六本松の誘いを受けてスルガシステムに入社した。室見とは公私にわたる仲で、その過去なども知っている様子。彼女を下の名前で呼び、部屋の合鍵も預かっている。しばしば自己中心的になりがちな室見を戒めるが、心配のあまり行き過ぎた挙に出ることも。工兵が入社後は、室見と仲が良い様を見て取って二人をくっつけようとしている。工兵にはしばしばアタックを受けるがすべて軽くあしらっている。 仕事の能力が高く、その幅も広い。ライターの経験を活かして求人広告に就職体験談を書いたり、京都の花札屋さんの法務部勤めの経験を活かして契約書の処理を担当したり、電気工事を自分でやってしまったり、休日には秋葉の店舗に顔を出したりと、マルチな能力の持ち主だがパートゆえに定時になると帰宅する。前職には経団連の事務もあった。普段は折り目正しく物腰の柔らかい優しい女性であるが、時折「柔らかく威圧」するなど、ただものではない様子を見せる。大変な酒豪であり、飲み比べした相手を病院送りにしたこともあり、一部の酒屋からは出入り禁止となっている。 名前の由来は、福岡市地下鉄七隈線の賀茂駅。 藤崎 伊左次(ふじさき いさじ) 声 - 浜田賢二 SE部部長で、工兵のチームのリーダー。いつも多忙で、腰の低い印象だが策士な面もあり、工兵の交渉能力などを考慮してOJTの名目で室見の下につかせる。 元々NBLに勤務していたが、派閥争いに嫌気がさしスルガシステムの立ち上げに関わった。社内では古株であるが、当時の同僚はほとんど辞めてしまっている。常日頃から社長が無茶振りする業務を押し付けられており、電話にも新しい仕事の下命かと戦々恐々とした様子で出てくる。古株だけに業界に顔が広く、取引先とは、ミーティングを兼ねた宴会で、名店を紹介しあう仲。また、その人脈で工兵を助けることもある。 自宅は埼玉県川越市内の東武東上線沿線にあるらしい。妻子持ち。 名前の由来は、福岡市地下鉄空港線の藤崎駅。 三沢 第8巻に登場する。社内では藤崎に次ぐ古株の社員であるが、初登場時点で2年間客先に常駐していた。能力は確かなようで室見に認められているが、影が非常に薄く、新卒の茶山は認識していなかった。 名前と対応する駅は西日本鉄道天神大牟田線の三沢駅。
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