12魔戦将軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:37 UTC 版)
「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の記事における「12魔戦将軍」の解説
4王国を征服し「氷の至高王」となったカル=スに仕える将軍。カルが掲げた、万民が幸福を享受できる理想郷(ソーサル=キングダム)の建設に共感し、厚い忠誠を誓っている。一人が一軍に匹敵するとも言わしめる実力者達で、その忠誠心ゆえにカル以外の者の言葉には決して従わない。 イダ・ディースナ 2つの宝玉を用いて悪魔や幻獣を呼び寄せる召喚士。 元はD・Sの部下で、配下の魔獣軍団の主な供給源だったという。口紅などメイクをしている。見た目の通りナルシストで「信じる」という言葉を神に挑む戦いに相応しいと陶酔していた。 「罪と罰編」では竜王子ラーズと共にD・Sの復活を賭け天使の大群に立ち向かう。 イングヴェイ・フォン・マルムスティーン 魔戦将軍の筆頭格で、カルに最も心酔している剣士。 常人では見ることもできないほどのとてつもない速さを誇る剣技の使い手で、「光速の剣」の異名を持つ。 愛剣である「朱闘羅刀(ストラト)」は旧世界の技術の産物で、信じられない軽さと恐ろしい切れ味を備える。魔法の力は帯びていないが、イングヴェイの闘気の高まりに呼応して高まる描写がある。 箱船での戦いで一度は命を落としたが、「救世主(メシア)」の導きを受け蘇った。「背徳の掟編」ではカルの指示に従い侍衆の筆頭であったヨシュアと共に、救世主の側に付いている。 名前の由来はイングヴェイ・マルムスティーンから。 サイクス・フォン・スノーホワイト 痩身の美男子。本職は学者で知的好奇心は旺盛。「次元断」と呼ばれる手刀により空間に断層を生じさせ、敵を切り裂く能力を持つ。「罪と罰編」で天使の攻撃を受け、絶叫と共に散る。その後、救世主の導きで復活したような描写はあるが作中には登場していない。 ザック・ワルダー 魔戦将軍最年少の武闘家。 天性の怪力少年であり、さらに修行により修めた徒手空拳武術「カラーテ」を使う(マスタークラス)。命の危険に巻き込まれた際にカルに救われ、以後彼に付き従うようになる。 徒手空拳で戦うのが主たるスタイルだが、二本一組の短剣「音叉の剣(ソニック・ソード)」を携帯しており、これを二本同時に前方へ突き出して強烈な衝撃波を放つ、「ジ・エンド・オブ・ソニックバイブレーション」という奥の手を持つ。 前衛型だが鎧に身を固めたブラドと比べて防御力は低く、箱船での戦いでは度々致命傷を負い、ヨーコの回復呪文で復活していた。 シェラ・イー・リー 声 - 川村万梨阿(OVA版サントラ) 魔戦将軍の紅一点だが、女性であることを隠していた。吟遊詩人(ドルイド)で、歌声によって相手を魅了することができる。また自然物や己の身体を操作する技を使い、伸ばした爪を刃と化して攻撃する。カル=スがアンスラサクスに操られ苦しむ場面を見てしまい、呪文によって氷柱の中に閉じ込められたが、後に救出されたらしくマカパインやバ・ソリーと行動を共にするようになる。「背徳の掟編」での再登場時には明らかに女性らしい服装となっていた。名前の由来はシーラ・Eとジェイク・E・リーから[要出典]。 ジオン・ゾル・ヴァンデンヴァーグ 漆黒の鎧「ブラック・レネゲイド」に身を包む魔剣士。その鎧はほとんどの攻撃を無効化し、魔剣「ソウル・イーター」は斬った相手の魂を吸い尽くすという。侍シェン・カーの異母兄であり、かつては共に剣技「影流」の道を目指す非常に仲の良い兄弟であった。だが、「影流」の師匠でもあった2人の父親が、継承者として彼ではなくシェンを選び、さらにジオンを追放して彼の恋人だった娘をシェンの妻としたことから2人の関係は急激に悪化する。この仕打ちを深く恨んだジオンは数年後に魔剣士となって戻り、父を殺害。さらに、その怒りをシェンにも向け、就寝中の彼を暗殺しようとし、かつての恋人でもあったシェンの妻を誤って殺してしまう。そのため、シェンはジオンを妻の仇として追い続けることになるが、シェン自身はジオンの身に起きた一連の惨い仕打ちを全く知らなかった。「罪と罰編」にて、敵であるはずの侍衆をD・Sの援護へ向かわせるため、ランと共に命を賭けて戦い、その中で弟と和解しながら散った。 名前の由来は元ヴァンデンバーグ〜ホワイトスネイクのエイドリアン・ヴァンデンバーグから[要出典]。 バ・ソリー 無数の蟲(むし)を体内で飼い、武器として相手を襲わせたり、自身の傷を回復させる蟲使い。名前の由来はバソリーから[要出典]。 マカパインとともにア=イアン=メイデ国の侍の残党を襲撃するが、復活を果たしたD・Sに敗れる(この際、侍らの復活のためとしてD・Sによって、自身の中に飼っていた再生蟲を大量にむしり取られてしまい、復活に時間を掛けさせられた)。その後はシェラ、マカパインと行動を共にする。「背徳の掟編」においては魔神コンロンの一撃で粉砕されるが、ナメクジ型の形態となってなんとか存命している。 ブラド・キルス 分厚い鎧に身を固めた巨漢で、ガラやアビゲイル以上の体躯を誇る。クラスは騎士。巨大なハルバードを振り回し、「烈壊怒号撃滅破」で敵を吹き飛ばす。「罪と罰編」にてラーズの指揮の下、天使群に相対し戦うが権天使(プリンシパティウス)によって全身を串刺しにされる。名前の由来はナイト・レンジャーのブラッド・ギルスから[要出典]。 ボル・ギル・ボル 影を自在に操る「操影術」を得意とする。影の中に身を潜めて影伝いに移動する、他人の影を介して金縛りにする「影縫い」、自身の影を伸ばして巨大化・実体化させ操る「影道魔神霊(しゃどう・まじんれい)」などの技がある。性格は単純な武人タイプで、あっさりD・Sに丸め込まれる。ラーズの指揮の下、D・S復活を賭け天使群と戦うが、眼前でイングウェイが消滅させられたのを見て戦意を喪失し、サイクスと共に天使の追撃を受けて逝った。名前の由来はレーサーXやMR. BIGのポール・ギルバート[要出典]。 マカパイン・トーニ・シュトラウス 妖縛士。妖斬糸と呼ばれるほとんど目に見えないほど細い鋼線を駆使し、敵を切断したり傀儡として操ることができる。彼の持つ剣「罪人の剣(ガリアン・ソード)」は敵の魔力を無効化する対魔法使い用の武器。武家屋敷でD・Sの呪文を受けた彼が生き延びたのは、この剣の力が作用した為である。 野心的な人物で、イングヴェイが失態を晒したのを好機と捉え魔戦将軍筆頭の地位を奪うべくバ・ソリーとともに魔獣スフィンクスを率いて侍の残党を襲撃。その力量と手段を選ばない戦いぶりで彼らを圧倒し、壊滅状態にまで追い込む。だが、戦いの最中に復活を遂げたD・Sによってスフィンクスを蹴散らされ、自身もD・Sによる余りにも手段を選ばない戦法で返り討ちに遭い、挙句には呪文によって吹き飛ばされて敗北した。飛ばされ落ちた地にてガラと出会いしばらく同行し、その後はシェラ、バ・ソリーらと行動している。「背徳の掟編」では二人と共に難民を連れて放浪しており、天使や悪魔、そしてD・Sの闘いを見届けることとなる。 ラン・ディ・ローズ・シュタイン・ノイバウテン 傭兵あがりの魔戦将軍。12将軍中唯一楯を持ち、大剣と鞭の2つの武器を操る戦闘のプロ。鞭はファイアーウィップと言う炎の鞭。大剣はフライングV。得意技は対象に向けて振り下ろした後切り上げる飛翔Vの字斬り。 鬼道衆シーン・ハリの実兄であり、孤児だった彼ら兄妹とカイ・ハーンはかつてネイに育てられていた。その後、成長したシーンとカイは鬼道衆に入るが、彼はカルのもとで働くことを選ぶ。幼馴染であるカイには特別な感情を抱いていた模様。 ロス・ザボス・フリードリッヒ オカマ言葉の魔戦将軍。魔戦将軍の中では唯一の貴族階級の出身者。ただし、何らかの事情あって奴隷階級である剣闘士に身を落していたりと、謎めいた部分が多い。右腕に防具を着けないが、それは“着装”のキーワードと共に腕と同化して可変する魔剣「重力剣(グラヴィティ・ザンバー、剣化硬着装甲と称する)」を使用するため。 理想主義者の多い魔戦将軍の中では数少ない現実主義者(アンスラサクスに取り込まれたカル=スを救い出せなければ自分たちはただの戦争犯罪人になってしまうと言っていた)。その一方で、非常に軽い一面もある。重力を操る攻撃手段の他、魔法も使いこなす。また盗賊まがいの解錠スキルを持ちオタカラに目がない描写も作中に見られる。
※この「12魔戦将軍」の解説は、「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の解説の一部です。
「12魔戦将軍」を含む「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の記事については、「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の概要を参照ください。
- 12魔戦将軍のページへのリンク